*

お正月に見た映画『スラムダンク』にやっぱり涙と鼻水が止まらない

今年の正月には、あの伝説的人気漫画『スラムダンク』が映画化された『The First Slam Dunk』を見てきたのだが、やばい、涙がとめどなく溢れ出して止まらない。漫画を何度読み返したか分からない、どんぴしゃスラムダンク世代の僕としては、この漫画は電車の中や美容院では絶対に読んではいけないものなのだ。なにしろ、ストーリーが分かっていても、毎回毎回ぐひって涙と鼻水が垂れてくるのだから。
 

 
実に素晴らしい内容であり、ぜひスラムダンク世代の諸兄はもちろんのこと、あの時代をリアルタイムで経験していない若い皆さんにも、ぜひとも観に行ってもらいたい映画と強くおすすめしたい。
 
 

 
 
さて、今まで数多くのライターやコラムニストたちが考察してきたこの名作だが、僕が個人的に好きなのが、満島エリオ氏による一連の文章だ。例えば、「『SLAM DUNK』木暮は“スターではない人間のスター”だ いつか来るかもしれない「その日」を信じ続ける強さ」と題されたコラム。もし原作を読んでいれば、木暮が最高の輝きを放ったあの一瞬が脳裏に浮かぶであろうし、その刹那が来るかどうか分からないなかで三年間闘い続けた彼のたゆまぬ努力に、僕らはみなぐひって涙と鼻水をぬぐうしかないのだ。今回の映画よりも少し前の湘北VS陵南戦もまた、山王工業とはまた別のドラマに彩られた人生の縮図なのである。
 
 

 

Amazon Campaign

follow us in feedly

関連記事

聖の青春|天才・羽生善治を追いつめた伝説の怪童・村山聖

日本の将棋史上最高のプロ棋士・羽生善治の名前を知らぬ人は少ないだろう。だが、「東の羽生、西の村山」と

記事を読む

white jack

現在Kindle版が無料の佐藤秀峰『漫画貧乏』を再読:漫画業界そして電子書籍の革命家

『海猿』や『ブラックジャックによろしく』でお馴染みの人気漫画家・佐藤秀峰によるエッセイ漫画『漫画貧乏

記事を読む

ワールドカップで大番狂わせを狙え|サッカー監督の世界級チームマネジメントの極意

2022年という年は、やはりサッカー・ワールドカップでの日本代表の活躍が強烈な印象として残っている人

記事を読む

年末年始にWOWOWを観るべき絶対的理由:おすすめ連続ドラマWがまとめて再放送

「WOWOW「連続ドラマW」これまでのおすすめ作品:このドラマがすごい」でも紹介したように、いま、W

記事を読む

WOWOW「連続ドラマW」今月の新作『予告犯』がスリリングに始まった

毎月心待ちにしているWOWOWの「連続ドラマW」シリーズ。「大人におすすめの本格的社会派ドラマ」とし

記事を読む

至高のグルメ(ギャグ)漫画『食の軍師』を、TOKYO MX がまさかのドラマ化

『孤独のグルメ』で新たなグルメ漫画のあり方を提示した久住昌之が、さらなるイノベーションをもたらしたの

記事を読む

Kindle版が無料だったので、ものすごく今更だが漫画『島耕作』シリーズを読んでみた

最も有名なサラリーマン漫画といってもいいだろう『島耕作』シリーズ。僕自身はまったく読んだことなかった

記事を読む

いよいよ始まったNHK「浦沢直樹の漫勉 neo」|人気漫画家の創作ドキュメンタリー

この秋大注目のテレビ番組がいくつかあるのだが、その最たるものがこのNHK「浦沢直樹の漫勉 neo」だ

記事を読む

華麗な舞台の裏にあるプロテニス選手の過酷な生活|ランキングシステムが生んだ世界的超格差社会

2018年の全豪オープンテニスがフェデラーの優勝で幕を閉じた。自身が持つ四大大会最多優勝記録を20勝

記事を読む

ワールドカップの閉幕、そしてデータドリブン・サッカーの開幕

ドイツ優勝で幕を閉じたサッカー・ワールドカップ。7-1という大差でブラジルを撃破した準決勝の試合に象

記事を読む

Amazon Campaign

Amazon Campaign

卒業・入学おめでとうキャンペーン|80年記念の新明解国語辞典で大人の仲間入り

今年もまた合格・卒業、そして進級・進学の季節がやってきた。そう、春は

食の街・新潟県南魚沼|日本一のコシヒカリで作る本気丼いよいよ最終週

さて、昨年10月から始まった2022年「南魚沼、本気丼」キャンペーン

震災で全村避難した山古志村|古志の火まつりファイナルを迎える

新潟県の山古志村という名前を聞いたことのある人の多くは、2004年1

将棋タイトル棋王戦第3局|新潟で歴史に残る名局をライブ観戦してきた

最年少記録を次々と塗り替える規格外のプロ棋士・藤井聡太の活躍ぶりは、

地元密着の優等生|アルビレックス新潟が生まれたサッカーの街とファンの熱狂

J2からJ1に昇格・復帰したアルビレックス新潟が今季絶好調だ。まだ4

【速報】ついに決定|14年ぶりの日本人宇宙飛行士は男女2名

先日のエントリ「選ばれるのは誰だ?夢とロマンの宇宙飛行士誕生の物語」

3年ぶりの開催|シン魚沼国際雪合戦大会で熱くなれ

先週末は、コロナで過去2年間見送られてきた、あの魚沼国際雪合戦大会が

国語の入試問題なぜ原作者は設問に答えられないのか?

僕はもうはるか昔から苦手だったのだ。国語の試験やら入試やらで聞かれる

PAGE TOP ↑