*

オリンピック女子選手とチームが大活躍

公開日: : スポーツ, ニュース

昨日8/6金曜日のオリンピック生中継を見ていた人は、何度も涙がこぼれ落ちそうになったのではないだろうか。僕自身も、涙腺崩壊を抑えるように見入ってしまったのである。なんといっても、念願のメダル獲得とはならず泣き崩れる久保と男子サッカーに、そしてまさかのバトンミスで決勝失格となった男子リレーチームにもらい泣きし、というわけではないよね。

 

そうではなく、まずは何といっても女子1,500メートルで8位入賞を果たした田中希実の激走に心を揺さぶられたのではないだろうか。日本人選手がこれまでまったくといっていいほど世界と戦えなかった中距離において、予選から素晴らしい走りを続けてきた田中は、今回の東京五輪において間違いなくスーパースターと言えるだろう。自らの日本記録を上回り続け、そして決勝の舞台でも笑顔で登場し、そして堂々の4分切りである。

 

僕らの多くは中学校の体育で、いやいやながら1,500メートルを走らされた苦い記憶を持っていることだろう。そのときの記録おぼえてますか?ふつうで5分台でしたよね。走りの早いクラスメイトで5分を切るくらい。という肌感覚の実感をわれわれは持っているからこそ、この田中希実の走りには衝撃を受けるわけだ。本当に素晴らしい走りだったと思う。

 

 

 

 

そしてもうひとつ、涙が溢れ出そうになったのが、女子バスケット準決勝であろう。ベルギー戦の大逆転劇につづき、今度はフランスを相手に圧倒した戦いぶりであり、ポイントガードの素早いドリブルに、精確なスリーポイントシュートに、ひとつひとつ見ているこちらまでガッツポーズしてしまうほどに熱く応援してしまった。僕ら世代がバスケに夢中になるのは、もちろんあの最高傑作漫画『スラムダンク』の影響が大きい。男子と女子という違いはあれど、僕らは今回の日本女子バスケチームに間違いなく、スラムダンク湘北チームの姿を重ね合わせ、宮城リョータのドリブルや、三井寿のスリーポイントを思い起こしているはずだ。

 

そんな日本女子バスケは、オリンピック最終日の明日、決勝戦という大舞台で最強アメリカと対峙する。これはもう、湘北VS山王戦のような熱い戦いが約束されたようなものだろう。弱小チームとして注目もされていなかったのに、一戦ごとに力を付け、ひとりひとりに自信が宿り、そして当初は誰もが想定しなかったような強敵にも食らいついて最後の最後で大逆転。そんな決勝戦が見られるのではないかと、僕らはもうワクワク武者震いしながら待つしかないのである。

 

 

 

Amazon Campaign

follow us in feedly

関連記事

東京オリンピック野球で導入された変則的決勝トーナメント

東京オリンピックの野球種目は、準々決勝でアメリカを倒し、準決勝で韓国を破った日本が、堂々の決勝進出を

記事を読む

スノーピーク初のグランピング施設が三浦半島にオープン

いよいよ夏が近づき、今年はまたキャンプにでも行こうかという話があちこちで聞こえそうなこの時期を狙って

記事を読む

データで考える|史上最高の男子テニスプレイヤーは誰だ?

今年の全豪オープンテニスはジョコビッチの優勝で幕を閉じた。錦織にはもう少し上まで行って欲しかったが、

記事を読む

100年目の国勢調査|本日の締切おわすれなく

現在実施中の国勢調査は、5年に一度実施される最も重要な統計調査である。日本国内に住んでいるすべての人

記事を読む

most popular sport in the U.S. is NFL

アスリートとお金|有望産業としてのプロスポーツビジネス

いよいよ東京五輪が始まり、改めて注目されるのが今後のスポーツとお金の関係だ。とくにプロスポーツビジネ

記事を読む

japanese igo

いま囲碁がとんでもなく面白い:弱冠24歳の6冠井山裕太

先月のNHKプロフェッショナル「盤上の宇宙、独創の一手。囲碁棋士・井山裕太」を見た。あまりにも面白く

記事を読む

捏造と背信の科学者:繰り返される不正と、研究者の責任ある行動

STAP細胞の件で改めて考えさせられたのは、なぜこの一件だけではなく、研究不正・論文捏造がこれほどま

記事を読む

ゲーム理論とサッカーW杯そしてPK戦:なぜネイマールは右へ蹴ったのか?

ブラジルで開催中のサッカーW杯もいよいよベスト8。ますます眠れない夜が続く。さて、今回のワールドカッ

記事を読む

2018年ノーベル経済学賞はノードハウスとローマーに|著書が半額セール中

今年のノーベル経済学賞が先日発表され、受賞者はイェール大学のウィリアム・ノードハウス教授と、ニューヨ

記事を読む

running children

ゲイツ財団と世界の貧困に関する3つの誤解

今年もビル&メリンダ・ゲイツ財団の年次書簡が発表される時期がやってきた。「ビル・ゲイツからの手紙と

記事を読む

Amazon Campaign

Amazon Campaign

卒業・入学おめでとうキャンペーン|80年記念の新明解国語辞典で大人の仲間入り

今年もまた合格・卒業、そして進級・進学の季節がやってきた。そう、春は

食の街・新潟県南魚沼|日本一のコシヒカリで作る本気丼いよいよ最終週

さて、昨年10月から始まった2022年「南魚沼、本気丼」キャンペーン

震災で全村避難した山古志村|古志の火まつりファイナルを迎える

新潟県の山古志村という名前を聞いたことのある人の多くは、2004年1

将棋タイトル棋王戦第3局|新潟で歴史に残る名局をライブ観戦してきた

最年少記録を次々と塗り替える規格外のプロ棋士・藤井聡太の活躍ぶりは、

地元密着の優等生|アルビレックス新潟が生まれたサッカーの街とファンの熱狂

J2からJ1に昇格・復帰したアルビレックス新潟が今季絶好調だ。まだ4

【速報】ついに決定|14年ぶりの日本人宇宙飛行士は男女2名

先日のエントリ「選ばれるのは誰だ?夢とロマンの宇宙飛行士誕生の物語」

3年ぶりの開催|シン魚沼国際雪合戦大会で熱くなれ

先週末は、コロナで過去2年間見送られてきた、あの魚沼国際雪合戦大会が

国語の入試問題なぜ原作者は設問に答えられないのか?

僕はもうはるか昔から苦手だったのだ。国語の試験やら入試やらで聞かれる

PAGE TOP ↑