科研費獲得の方法とコツ|戦略的な申請書執筆ノウハウ
さて、今年もまた科研費の応募締切が近づいてきた。採択された場合に翌年4月から経費使用ができるようにと、以前に比べて応募締切および採択結果通知がともに早まっているので、久しぶりに応募しようという人は注意が必要だ。
この研究費が獲得できるかどうかで、今後の数年間の進捗が大きく変わってくる科研費。だからこそ、数多くの研究者が応募するし、その結果として競争率も高い。そんな倍率をくぐりぬけ、審査員からの高く評価してもらう申請書とするためには、どう書くのがよいのか?
それを最も効率的に教えてくれるのが本書『科研費獲得の方法とコツ〜実例とポイントでわかる申請書の書き方と応募戦略』である。すでに改訂第8版を重ねているように、この分野のベストセラーにしてロングセラーだ。新たな申請書様式に対応し、各項目にどんなことをどう書けばよいのかを具体的にアドバイスしてくれる、極めて優れたガイドブックだ。それに加えて、実際の申請書を題材に、成功例だけでなく失敗例まで開示してくれるのだから、これほど役立つものはない。
今年の科研費に応募する直前の確認し、もしくは今から一年かけて来年の申請準備のためにと、どのような人にとっても、科研費獲得を考えてるためには絶対に手元に置いておきたい一冊だ。おすすめです。
令和4年度公募から使用されている新しい申請書や, 「挑戦的研究」の審査方式や評定要素の変更,バイアウト制度などを解説した最新版!申請書の書き方を中心に,応募戦略,採択・不採択後などのノウハウを解説.
【目次】
第1章 科研費の概略
科研費とは?
科研費の種類―科研費にはどのような種目がある?
審査区分の種類
審査のしくみ
申請から採択まで
科研費の現状について―令和3年度のデータより
科研費の基金化,調整金,合算使用
科研費に関する資料
他の省庁・民間組織が公募する研究費第2章 科研費応募の戦略
応募種目の選び方
審査区分の選び方
採択課題の調査―審査区分を選ぶにあたって1
審査委員は誰? ―審査区分を選ぶにあたって2
研究パートナー(共同研究者)の選び方
科研費申請のアイデアのまとめ方第3章 申請書の書き方
申請書を書く前の注意点
研究課題名
研究目的,研究方法など―この欄の全体像
「本研究の学術的背景,研究課題の核心をなす学術的「問い」 」の書き方
「本研究の目的および学術的独自性と創造性」の書き方
本研究の着想に至った経緯や,関連する国内外の研究動向と本研究の位置づけ
本研究で何をどのように,どこまで明らかにしようとするのか
本研究の目的を達成するための準備状況
応募者の研究遂行能力及び研究環境
人権の保護及び法令等の遵守への対応
研究計画最終年度前年度の応募
研究経費とその必要性
研究費の応募・受入等の状況
挑戦的研究(開拓・萌芽)の申請書について
日本学術振興会特別研究員の申請書について第4章 申請書の仕上げと電子申請
申請書の見栄え
図の挿入
電子申請の実際
最後のチェック第5章 採択と不採択
採択されたとき
不採択のとき―採択されなかったら,どうする?
次回の応募に向けての準備
科研費以外の研究費への応募の可能性付録
書き込んで使おう!科研費申請ToDo&Checkリスト
そこが知りたい!科研費なるほどQ&A
実際に採択された申請書の例〔基盤研究(C) ・挑戦的研究(萌芽) 〕
日本の研究費一覧
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