今さらだけど、新海誠監督の新作アニメ映画『君の名は。』がものすごくよかった
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最終更新日:2016/09/10
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新海誠の最新作『君の名は。』が大ヒット上映中という以下のニュース記事。
僕自身も先日映画館で見てきたばかりなのだが、各方面で絶賛されているように確かにとても素敵な作品だった。たかが怪獣映画だろと思いながら見に行った『シン・ゴジラ』の面白さに衝撃を受けて帰ってきたのも束の間、今度はしょせんアニメ映画だろとどこかでナメてかかって本当にすみません。『君の名は。』とってもすばらしい映画でした。

そんな新海誠氏が、本日のNHK-Eテレ「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」に登場するというのだから、これはぜひ視聴せねばなるまい。ご存知の方も多いと思うが、この番組は一人がもうひとりの対談相手を指名するというものであり、分野は異なれども以前から関心を持っている人が選ばれることが多い。そして今回、新海誠がインタビュー相手としたのが、芥川賞作家・川上未映子だったのである。
思春期の心情を繊細に描くアニメで若者の支持を集める新海誠。文体を駆使し登場人物の心理をえぐる小説を書き続ける川上未映子。表現者2人が、互いの創作の秘密に迫る。仕事の合間に何気なく読み始め、川上の小説にはまったという新海。自分の作品同様、少年少女の心理に深く入り込んだ小説世界にひかれたといい、川上にその創造の原点を問う。一方、幼少時代「死」についてたびたび考え、おびえていたことが自らの原点と語る川上は、新海の仕事場を訪ねアニメ制作の様子を見学。勤めていた会社を退職し、デビュー作品を制作したという新海の、表現に対する情熱を聞き出してゆく。
上記の番組紹介からも見て取れるように、川上作品を愛読してきたからこそ、新海は今回の相手に彼女を選んだのである。対談は二人だけで展開し、その他余計なインタビュワーなどは介在しない。だからこそこの番組がとてもユニークなものとして、興味ある二人の場合には僕も欠かさずに視聴しているのだ。今回のアニメーション作家・新海誠と、作家・詩人の川上未映子の対談は、とても面白い組み合わせだと思う。ぜひ本日の放送を楽しみにしたい。
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