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横山秀夫の警察小説の傑作長編『64』が、NHKドラマとして本日スタート

公開日: : オススメ番組・映画・ドラマ

横山秀夫が警察署を舞台にして描く傑作長編『64』。それが本日から全5話のドラマとしてNHKで放送される。NHKの土曜ドラマと言えば、過去には『ハゲタカ』等も放送された本格派のドラマ枠であり、今回の放送も実に楽しみである。

 

この『64』だが、既に映画化も決定されており、前後編の2部作という大作として、2016年に公開が予定されている。そんな映画とドラマの比較でいうと、何と言っても主役にずいぶんとカラーの異なる二人を持ってきたという印象を受ける。映画版の主人公を演じるのは佐藤浩市であり、過去には横山作品のドラマ「クライマーズ・ハイ」で主演を務めたように、安定感と重厚感のある、まず間違いのないキャスティングと言えるだろう。

 

police

 

 

一方で、本日放送開始のドラマでは、なんとピエール瀧が主演となっている。朝ドラ「あまちゃん」の大将・梅さんのイメージもまだ色濃く残る中、彼が今回の主人公である、深い心の傷を負った元刑事をどう演じるのか、それが最大の見どころではないかと思っている。また、この『64』は、著者・横山秀夫の7年ぶりの新作ということで発表当時ずいぶんと大きな話題となった。僕はそのとき米国留学中だったのだが、日本からわざわざ取り寄せてむさぼり読んだのを思い出す。それくらい読み応えのあるこの原作が、どんなドラマとなるのか、ものすごく楽しみなのである。

 

 

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