【再掲】今年の3月14日は世紀に一度のパイの日だった
すでにご存知の通り、3月14日といえばホワイトデー、ではなくて「パイの日」と答えるのが大正解である。今年はどのように過ごした方が多かっただろうか?以下に再掲するとおり、3年前の「パイの日」はそれこそ世界中でお祭り騒ぎとなったのはまだ記憶に新しい。ぜひ当時の The New Yorker コラム “Why Pi Matters” を読んだりしながら、引き続き毎年3月14日をお楽しみください。
———————————–
さて皆様は先週末をどのようにお過ごしだっただろうか?モテる諸兄がホワイトデーを楽しんでいる頃、非モテはパイの日を味わうというのが、今や世界中の常識となっている。しかも今年の3月14日は、世紀に一度の特別なパイの日だったんですから!

credit: boxchain via FindCC
というわけで、3.1415 という円周率を表す数字が並んだ今年2015年3月14日は、世界中(のごく一部)で、ものすごい興奮をもって迎えられたワケである(New York Times “On Pi Day, Celebrate Math’s Enigmas”)。万が一にもこのお祭り騒ぎに参戦し忘れたという方がいらっしゃいましたら、申し訳ありませんが次回は2115年の開催となります。
それにしても円周率パイというのは、大変に不思議で独特の魅力がある。以前に「ミステリアスな円周率」として紹介したように、古代から数学者の注目を一身に集めてきた存在なのだ。そんな人類が円周率パイに立ち向かった挑戦の歴史は、次のようなノンフィクションで活き活きと描かれているのでぜひご一読頂き、そして来年のパイの日には、デートの合間にちょっとだけでもこの円周率に思いを馳せてみてはどうだろうか。
そしてもう一つのオススメがこちら『円周率1000000桁表』である。小ネタが満載でいろんな意味で楽しめる内容なのだが、もちろんご存知ですよね?本当にパイ好きが著したんだろうなぁというのがひしひしと伝わってくる、(ごく一部の人に)おすすめの一冊なのである。
Amazon Campaign

関連記事
-
-
ニューヨーク・タイムズが選ぶ、2021年版「愛すべき世界の52か所」
ニューヨーク・タイムズ紙による、年始の恒例特集 "52 Places to Go" だが、コロナ禍に
-
-
若き昆虫学者のアフリカ|いまこそ昆虫が面白い
もうご存知と思うが、いま昆虫が熱い。ちょっと前から大ブームだ、とまでは言えなくとも、プチブームなのは
-
-
テニスプロはつらいよ|トッププレイヤー錦織圭とその他大勢の超格差社会
2014年の全米オープンテニスで日本人初のグランドスラム決勝進出を果たした錦織圭。その後の凱旋ツアー
-
-
人間はアンドロイドになれるか|ロボット工学者・石黒浩の最後の講義
大学教授が定年退官の前に行う授業、それがこれまでの「最後の講義」だった。しかしそれを文字通り、自分が
-
-
岸田奈美のエッセイが好きだ
普段は見ていなくとも、12月6日の「サンデーステーション(テレビ朝日)」だけは見た方がよいかも、そう
-
-
2020年、本ブログで最も売れたこの1冊
さて、2020年、本ブログ経由でもっとも購入数が多かったのは、なんと、なんと、新明解国語辞典でした!
-
-
申請者必携のハンドブック『科研費獲得の方法とコツ』に最新第4版が登場|採択率を上げる書き方
今年もまた科学研究費助成事業(科研費)の締切が近づいてきた。多くの研究者が申請するこの科研費だが、も
-
-
そして誰もいなくなった東京|中野正貴の TOKYO NOBODY の世界
緊急事態宣言が発令され、そして街から人が消えた。以下の写真は新宿駅南口、いつもならどの時間帯でも人混
-
-
2016年のベストセラー書籍トップ5冊【国語辞典編】
先日まとめた「2016年のベストセラー書籍トップ10冊【一般書籍】」および【英語編】に続き、本ブログ
-
-
国語辞典業界最大の謎がいま明らかにされる|辞書になった男ケンボー先生と山田先生
近年まれにみるほどの傑作ノンフィクション『辞書になった男 ケンボー先生と山田先生』が、待望の文庫化・