もう一度聞きたい、アメリカの大学卒業式スピーチ5選
アメリカの卒業式シーズンは5月だが、日本でいえば今がまさに大学卒業のピーク・シーズンである。だからこそ今、著名人によるスピーチ(Commencement Address)でよく知られる米国式の卒業式を紹介したい。これまでにもオバマ大統領からハリウッド俳優まで、数多くのスピーカーが全米でスピーチを贈ってきた。例えば昨年のスピーチのハイライトについては、例えばこちらのリストなどが参考になるだろう。
そして今のような時代、何が素晴らしいかって、そんな数々のスピーチがすぐに大学ウェブやYouTube にアップされることだろう。今年の最新スピーチだけでなく、過去の名作スピーチなど、これからも多くの人が繰り返し聴くことだろう。Forbes や TIME等の各種雑誌ではたびたび「歴代ベストスピーチ」を特集するが、次の5つ(順不同)が総じて評価が高いように思うし、僕自身も聴き入ってしまったものばかりだ。英語の勉強としてはもちろん、どう語りかけるかというスピーチの好例として、そして何よりも彼らが語るその内容に、ぜひとも耳を傾けてみてはどうだろうか。
本記事の目次
Bono, University of Pennsylvania (2004)
ロックバンドU2のボーカル・ボノ。アフリカの貧困というグローバルな課題にコミットし続ける彼が、知識も技術もノウハウも備えたオマエたちの世代なら、地球上から貧困をなくせるはずだと訴える。
J. K. Rowling, Harvard (2008)
『ハリー・ポッター』の著者ローリングが、同作が世界的ベストセラーとなる前の極貧生活を振り返る。失敗で何もかもを失ったけれども、自分には(ハリーという)素敵なアイデアが残っていると気づいた。だから、この先の人生において、決して失敗を恐れないで。
Sheryl Sandberg, Barnard College (2011)
フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグが、女子大を卒業していく学生たちに、女性はもっと仕事に積極的になっていいのよと応援メッセージを贈る。その後の著書『LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲』へとつながる内容だ。
David Foster Wallace, Kenyon College (2005)
作家デイヴィッド・フォスター・ウォレスは、このスピーチの3年後に自殺した。卒業生がこれから迎える退屈な日常とイライラする毎日。それでも世界を違った角度から眺めようという意識、それこそが本当の意味での自由なんだと語る。
Steve Jobs, Stanford University (2005)
ご存知 Steve Jobs がスタンフォード大学で贈ったスピーチ。Connect the dots. Stay hungry. Stay foolish.
Amazon Campaign

関連記事
-
-
科研費採択された研究者におすすめの2つのサービス|クラウドを利用して研究・事務作業を効率化する
科研費で利用したい研究効率化のための2つのサービス さて先日は、今年度の科学研究費助成事業(科研費
-
-
ニューヨーク・タイムズが選ぶ、2021年版「愛すべき世界の52か所」
ニューヨーク・タイムズ紙による、年始の恒例特集 "52 Places to Go" だが、コロナ禍に
-
-
Amazon Audible (オーディブル) で「聴く」読書|おすすめオーディオブックの始め方
僕がオーディオブックというものを初めて知ったのはアメリカにいたときだった。プロのナレーターが本を朗読
-
-
欧州サッカー・チャンピオンズリーグはここからが面白い|WOWOWの超おすすめ目玉コンテンツ
コロナ禍にあっても少しずつこれまで同様のスポーツ大会が開催されるようになってきた。先月のテニス全豪オ
-
-
米国トランプ次期大統領が決まった今こそ読みたい現代アメリカ社会批評
アメリカ大統領選挙の結果、ヒラリー・クリントンが破れ、ドナルド・トランプが次期大統領に決まった、とい
-
-
うんち終了2日前:おすすめ企画展「トイレ?行っトイレ!~ボクらのうんちと地球のみらい」
「この夏休みどこか1か所出かけるとしたら、ここでしょ!」と、僕が激推しした「トイレとうんち展」が、い
-
-
【おすすめ英語テキスト】英語を英語で理解する、上級英単語集が半額以下のセール
現在実施中の、Amazon Kindle【40%OFF以上】高額書籍フェア には、ちょっとお値段が高
-
-
熱い将棋の夏|初企画オールスター東西対抗戦のファン投票始まる
近年の将棋界はいろいろと攻めていると思う。藤井聡太二冠のような400年に一度のスーパースター登場に依
-
-
アメリカ連邦最高裁、49年前の判断を覆す|今こそ憲法で読むアメリカ史
すでに日本においてもニュースや新聞を始めとする各種メディアで報道・解説されている通り、アメリカ連邦最
-
-
米国Amazonの第2本社候補地選びがついに決着
1年以上に渡って注目を集めてきた、米国アマゾンの第2本社候補地選び。5万人以上の雇用を生むというこの