*

もう一度聞きたい、アメリカの大学卒業式スピーチ5選

公開日: : 最終更新日:2018/03/14 アメリカ, オススメ, 英語

アメリカの卒業式シーズンは5月だが、日本でいえば今がまさに大学卒業のピーク・シーズンである。だからこそ今、著名人によるスピーチ(Commencement Address)でよく知られる米国式の卒業式を紹介したい。これまでにもオバマ大統領からハリウッド俳優まで、数多くのスピーカーが全米でスピーチを贈ってきた。例えば昨年のスピーチのハイライトについては、例えばこちらのリストなどが参考になるだろう。

 

そして今のような時代、何が素晴らしいかって、そんな数々のスピーチがすぐに大学ウェブやYouTube にアップされることだろう。今年の最新スピーチだけでなく、過去の名作スピーチなど、これからも多くの人が繰り返し聴くことだろう。Forbes や TIME等の各種雑誌ではたびたび「歴代ベストスピーチ」を特集するが、次の5つ(順不同)が総じて評価が高いように思うし、僕自身も聴き入ってしまったものばかりだ。英語の勉強としてはもちろん、どう語りかけるかというスピーチの好例として、そして何よりも彼らが語るその内容に、ぜひとも耳を傾けてみてはどうだろうか。

 

Bono, University of Pennsylvania (2004)

ロックバンドU2のボーカル・ボノ。アフリカの貧困というグローバルな課題にコミットし続ける彼が、知識も技術もノウハウも備えたオマエたちの世代なら、地球上から貧困をなくせるはずだと訴える。

 

 

J. K. Rowling, Harvard (2008)

『ハリー・ポッター』の著者ローリングが、同作が世界的ベストセラーとなる前の極貧生活を振り返る。失敗で何もかもを失ったけれども、自分には(ハリーという)素敵なアイデアが残っていると気づいた。だから、この先の人生において、決して失敗を恐れないで。

 

 

Sheryl Sandberg, Barnard College (2011)

フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグが、女子大を卒業していく学生たちに、女性はもっと仕事に積極的になっていいのよと応援メッセージを贈る。その後の著書『LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲』へとつながる内容だ。

 

 

David Foster Wallace, Kenyon College (2005)

作家デイヴィッド・フォスター・ウォレスは、このスピーチの3年後に自殺した。卒業生がこれから迎える退屈な日常とイライラする毎日。それでも世界を違った角度から眺めようという意識、それこそが本当の意味での自由なんだと語る。

 

 

Steve Jobs, Stanford University (2005)

ご存知 Steve Jobs がスタンフォード大学で贈ったスピーチ。Connect the dots. Stay hungry. Stay foolish.

 

 

Amazon Campaign

follow us in feedly

関連記事

『ゼロ・トゥ・ワン』のティールと米国社会の変容『綻びゆくアメリカ』

米国の著名投資家ピーター・ティールが著した『ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか』が、「今

記事を読む

英語論文の書き方:英文ライティングの新定番テキスト “The Sense of Style”

これまで4回連続で紹介してきた、英語アカデミック・ライティングのおすすめテキスト、の続き。

記事を読む

【おすすめ英語テキスト】重要単語を因数分解|語源から根こそぎ完璧に理解する

現在開催中のKindle本ストア 9周年キャンペーン。本日はこの中から最大級におすすめしたい、この英

記事を読む

欧州サッカー・チャンピオンズリーグはここからが面白い|WOWOWの超おすすめ目玉コンテンツ

コロナ禍にあっても少しずつこれまで同様のスポーツ大会が開催されるようになってきた。先月のテニス全豪オ

記事を読む

データと恋愛とバレンタインデー

バレンタインデーの週末、みなさまいかがお過ごし予定でしょうか?昨年「バレンタインの統計学と経済学」で

記事を読む

今年の卒業祝い・入学祝いにおすすめ|これまで以上に思い出に残る国語辞典をプレゼントしよう

新型コロナウィルスの蔓延で、いまや全国の学校が休校となり、すでに簡易的な卒業式を終えたところもあれば

記事を読む

writing a research paper

英語論文アカデミック・ライティング絶対おすすめできる18冊

以下のエントリ・シリーズで詳述しているように、これまで僕自身が多種多様の英語ライティングテキストを読

記事を読む

アメリカ大統領選挙まであと数日|敗者の演説で振り返るステーツマンシップ

ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプの、泥仕合のまま迎えることとなりそうな米国大統領選挙。8年前

記事を読む

[NHK今夜再放送]伝説のチェスプレーヤー・ボビーフィッシャーの闘い

先日は、最強の将棋棋士・羽生善治が、チェスの元世界王者ガルリ・カスパロフとハンデ無しの勝負をして大き

記事を読む

【TEDトーク】モニカ・ルインスキーとネットいじめ|彼女が見つけた適切な関係

モニカ・ルインスキーという名前を久しぶりに聞いた。といっても、その名を記憶しているのは、ある程度の年

記事を読む

Amazon Campaign

Amazon Campaign

卒業・入学おめでとうキャンペーン|80年記念の新明解国語辞典で大人の仲間入り

今年もまた合格・卒業、そして進級・進学の季節がやってきた。そう、春は

食の街・新潟県南魚沼|日本一のコシヒカリで作る本気丼いよいよ最終週

さて、昨年10月から始まった2022年「南魚沼、本気丼」キャンペーン

震災で全村避難した山古志村|古志の火まつりファイナルを迎える

新潟県の山古志村という名前を聞いたことのある人の多くは、2004年1

将棋タイトル棋王戦第3局|新潟で歴史に残る名局をライブ観戦してきた

最年少記録を次々と塗り替える規格外のプロ棋士・藤井聡太の活躍ぶりは、

地元密着の優等生|アルビレックス新潟が生まれたサッカーの街とファンの熱狂

J2からJ1に昇格・復帰したアルビレックス新潟が今季絶好調だ。まだ4

【速報】ついに決定|14年ぶりの日本人宇宙飛行士は男女2名

先日のエントリ「選ばれるのは誰だ?夢とロマンの宇宙飛行士誕生の物語」

3年ぶりの開催|シン魚沼国際雪合戦大会で熱くなれ

先週末は、コロナで過去2年間見送られてきた、あの魚沼国際雪合戦大会が

国語の入試問題なぜ原作者は設問に答えられないのか?

僕はもうはるか昔から苦手だったのだ。国語の試験やら入試やらで聞かれる

PAGE TOP ↑