「工場の祭典」が今年も新潟・燕三条で開催中
さて、今年も「工場の祭典」フェスティバルの時期がやってきましたね。もうご存知ですよね、新潟県燕三条地域に集積する中小企業がそろってその技術や職人を紹介する一大イベントだ。普段は見ることのできない工場の奥深くまで探検できるだけでなく、実際にモノに見て触って体験できる貴重な機会となるだろう。以下は僕が以前に訪れた際の簡単なレポートだが、その後毎年毎年スケールを拡大し、いまではずいぶんと大きなイベントにまで成長している。今年行かれる方、ぜひ楽しんできて!
———————-
今週末、新潟県の燕三条で「工場の祭典:Factory Festival」が開催中だ。去年初めて開催され多くの注目と来場者を集めたイベントで、僕はもちろん去年行って来ましたよ!
「燕三条 工場の祭典」は、10月2日から5日までの4日間、金属加工の産地、新潟県燕三条地域で一斉に開放されるイベントです。さまざまな工場を訪れ、ものづくりを体感できるこの祭典。普段はとじられている工場の中で、職人たちの手業を直接みて、彼らと対話し、ワークショップに参加することもできます。そんなものづくりの内側は、きっと多くの人に新しい発見をもたらすことでしょう。職人たちのものづくりにかける思いや誇りがつまった燕三条の工場を巡る旅に、ぜひ足をお運びください。
普段は公開していない工場の奥深くまで見学でき、しかも職人さん自らが技術や加工プロセスについて説明してくれるばかりか、その場で体験までできちゃうという、好きな人にはたまらない企画です。もちろん僕はそういうのが大好きなもんだから、昨年は朝から晩まで一日中楽しんできたことは言うまでもあるまい。今年も継続して開催されたというのが嬉しい限りだ。
ちなみに、燕三条といえば銀食器の生産地として歴史的には名が通っている。小中学校の教科書でそう習った記憶がある人も多いだろう。しかし近年はむしろ、初代iPod の鏡面仕上げを実現した研磨加工技術の高さとして知られている(参考記事:『iPod』を支えた日本の職人技)。食器に包丁に爪切りといった伝統的な製品に加え、こうした磨きの技術が蓄積されていることがこの地域の特色であり、かつ今回の「工場の祭典」でも間近に見ることができるものなのだ。
思わずお土産に買いたくなるグッズも盛り沢山だったのだが、やはり一番のオススメはビアタンブラーということで、僕も昨年ちゃんと買って帰りましたよ。下の写真、よなよなビール達に隠れてしまっているが、奥に見えるのがマイ・タンブラーだ。
今では毎回欠かさず使うほど馴染んでいるのだが、この泡立ちのよさに保温力の高さ、そして何よりもこの磨き仕上げの美しさ!美味しいビールを飲もうと思ったら、缶のまま飲むなんてもってのほか。グラスもいいんだけど、タンブラーはもっとずっといいぞ。美味しく美しく、ビールを飲もうじゃないか。
Amazon Campaign

関連記事
-
-
盗作と贋作のフェルメール|美術作品にまつわる犯罪史
先日NHK-BS で放送された「アナザーストーリーズ 運命の分岐点『フェルメール盗難事件 史上最大の
-
-
フェルメールになりすまし、ナチスをだました男|20世紀最大の贋作事件
4/7にNHK-BSプレミアムで再放送予定の「ダークサイドミステリー」は必見である。アート好きにとっ
-
-
3年に一度のアートの祭典|越後妻有アートトリエンナーレ「大地の芸術祭」は今週末まで
「今年の夏は「大地の芸術祭」越後妻有アートトリエンナーレへようこそ!」でも紹介したように、今年は三年
-
-
食の街・新潟県南魚沼|日本一のコシヒカリで作る本気丼いよいよ最終週
さて、昨年10月から始まった2022年「南魚沼、本気丼」キャンペーンも、いよいよ今週末3月19日で
-
-
新潟の冬、日本酒の冬、「酒の陣」へいざ出陣
ご存知のように新潟は全国指折りの酒処。県全体で90を超える蔵が今も酒を造り続けており、この数は都道府
-
-
南魚沼の春:桜と山菜ところどころ雪
「南魚沼は今が桜満開」で書いたように、南魚沼の地で桜が開花したのが4月の中旬のこと。東京に比べてずい
-
-
東京藝大で教わる西洋美術の見かた|基礎から身につく「大人の教養」
2022年1月3日から、BSイレブンで新番組「東京藝大で教わる西洋美術の見かた」が始まる。これはぜひ
-
-
越後妻有アートトリエンナーレ「大地の芸術祭」|おすすめの読むべき4冊と訪れるべき5ヶ所
「今年の夏は「大地の芸術祭」越後妻有アートトリエンナーレへようこそ!」で紹介したように、今年は3年に
-
-
誰もいなくなった東京にそして人が戻り始めた|中野正貴が切り撮るTOKYOの空気
9/27土曜日のTBS「情熱大陸」をひさしぶりに観た。今回どうしてもこの番組を見ようと思っていたのは