ジョジョの奇妙な原画展|荒木飛呂彦の冒険
公開日:
:
アート
この夏最大の注目とも言えるべきイベント、「荒木飛呂彦原画展JOJO-冒険の波紋」がいよいよ始まるぞオォ!史上空前の<JOJO>の祭典であり、ファンなら絶対に見逃せない内容だ。
1987年から連載が開始した『ジョジョの奇妙な冒険』。本作はその歴史と共に、作品そのものはもちろんのこと、その世界観や影響力が波紋のように拡がり続けています。本展では、初公開を含む豊富な原画や関係資料をもとに、多角的かつ斬新な手法を取り入れた展示で展開する<JOJO>の祭典となります。
ジョジョが誕生してから早30年、その歴史を振り返り、主人公とライバルの宿命と因縁に改めて迫る。荒木飛呂彦のカラフルな原画を目の前に、ひかれあう個性的なスタンド使い達の競演と、「ジョジョ立ち」と称される印象的なポージング、そして圧倒的なバトルシーンを体感できる本作品展では、唯一絶対無二の経験ができるはず。
ちなみに本展覧会は、完全日時指定でのチケット販売のみとなっており、当日ぶらりと立ち寄れるものではない。すでに初めの二週間の週末はすべて満席となっており、興味があるなら早めの予約が必要だ。こんな機会めったにないのだから、絶対に行こうじゃないか。
また、作者・荒木飛呂彦の創作の現場や背景についてもっと知ることができる、こちらの一冊『荒木飛呂彦の漫画術』は、ぜひ展覧会鑑賞前に読んでおくことを強くおすすめしたい。彼がどのようにしてジョジョやその他のキャラクターを生み出したのか、そしてどう彼らを成長させていったのか、といった秘密が、ここまで明かしていいのか、といったほど生々しく明かされている。その理由を荒木は後に続く若手漫画家のためにと話しており、その気持ちに感謝しつつぜひご一読を。非常におすすめの一冊です。
Amazon Campaign

関連記事
-
-
アートは小説よりも奇なり:盗作と贋作の歴史、美術ノンフィクションが面白い
なんと、僕が好んで読む美術ノンフィクションの傑作が2冊も文庫版として再登場しているではないか。『ギャ
-
-
ゾクゾクするほどコワい人間のココロ|「怖い絵展」にもう行きましたか?
アートファン待望の「怖い絵展」が、いよいよ上野の森美術館で始まった。既にご覧になった方もいるだろうが
-
-
「伊藤若冲と京の美術」展を観に行ってきた:奇想の画家が発見された背景
相変わらずの伊藤若冲の人気ぶりと言えよう。先日は新潟県立万代島美術館まで「伊藤若冲と京の美術」展を観
-
-
越後妻有アートトリエンナーレ「大地の芸術祭」|おすすめの読むべき4冊と訪れるべき5ヶ所
「今年の夏は「大地の芸術祭」越後妻有アートトリエンナーレへようこそ!」で紹介したように、今年は3年に
-
-
そして誰もいなくなった東京|中野正貴の TOKYO NOBODY の世界
緊急事態宣言が発令され、そして街から人が消えた。以下の写真は新宿駅南口、いつもならどの時間帯でも人混
-
-
フェルメールになりすまし、ナチスをだました男|20世紀最大の贋作事件
4/7にNHK-BSプレミアムで再放送予定の「ダークサイドミステリー」は必見である。アート好きにとっ
-
-
上野公園に3時間の大行列|伊藤若冲展に行ってきた
「生誕300年記念の伊藤若冲展に行こう」と書いてから早一ヶ月。今回の若冲展もいよいよ明日5/24(火
-
-
アート界を震撼させた本物のニセモノ|贋作師ベルトラッチの数奇な人生
先日放送された NHK-BS 世界のドキュメンタリー「贋(がん)作師 ベルトラッチ ~超一級のニセモ
-
-
2020年の夏は2つのバンクシー展が開催
以前に「オークション落札のバンクシー作品をシュレッダーで刻むという現代アート」と紹介したように、常に
-
-
日本美術展史上最大のフェルメール展ついに始まる|事前に読んでおきたいおすすめ5冊
さて、先週からいよいよ上野の森美術館で「フェルメール展」が始まった。現存する作品は三十数点しかなく、
Amazon Campaign
- PREV
- 経済学と歴史学そして自然実験
- NEXT
- 辞書編纂者・飯間浩明の仕事の流儀プロフェッショナル