真理探究に命を懸けて|科学と宗教を描いた異色漫画ついに完結
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オススメ漫画
これまで何度もイチオシしてきたこの漫画『チ。―地球の運動について―』が、ついに最新第8集において、堂々の完結を迎えた。近年まれにみるほどユニークな物語の舞台は中世ヨーロッパ。宗教的異端と見られながらも、地球が動いているという科学的真理の追究に文字通り命を懸け、何人もの犠牲者を出しながらも後世につないできた、人類の知識と智恵の結晶は最後どうなるのか?
本作をまだ読んだことのない人にとってはぜひこのタイミングで、第1集から続くこの壮大な物語を堪能して頂きたい。これほどまでに異端の漫画は、この先も早々出てくることはないのではないか。読後の余韻に浸りながら、そう思わざるを得ないほどの傑作が、ここにある。
真理に命を懸けた者達の物語、堂々完結。
「地動説」出版を目前に、審問官達に追い詰められつつも仲間の犠牲により包囲網を抜け出せたドゥラカとシュミット。しかしノヴァクが迫りくる!! 一縷の望みを懸け、ドゥラカ達が向かう先とは。「真理」に命を懸けた者達の、そして「地動説」の結末は!?
動かせ。歴史を、心を、運命を、――星を。
【編集担当からのおすすめ情報】
累計200万部突破!第26回「手塚治虫文化賞マンガ大賞」受賞!
他にも数々の賞を受賞(「マンガ大賞2021」第2位、「漫道コバヤシ漫画大賞2021」大賞、宝島社「このマンガがすごい!2022」オトコ編 第2位など)! 第1集で岩明 均氏、第2集で高橋しん氏、第4集で最果タヒ氏、第7集で朝井リョウ氏に絶賛され、多くの著名人やメディアから紹介されている、超話題作の完結集です。
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