*

美容と整形:2013年も引き続き市場は拡大

公開日: : 最終更新日:2016/07/11 データ, ニュース

美容と整形について、最新のレポート “UK cosmetic surgery statistics 2013” が発表された。イギリスにおける合計50,122の手術件数は、2012年から17%の増加。全件数のうち1割近くは男性向けの手術となっている。

 

UK top cosmetic surgery women and men 2013

 

手術の内訳としては豊胸手術が最多だが、伸びが大きいのが鼻形成と脂肪吸引。また、その他も含め、すべてのパーツにおいて件数が伸びていることも特筆すべきトレンドだろう。

The audit which highlights an “impressive double-digit rise in all cosmetic procedures”, reports that not a single individual procedure saw a decrease on the year – a trend it claims has not been seen since pre-recession.

 

UK popular cosmetic surgery women 2013

 

以前にも何度か書いたように、古今東西老若男女、「綺麗になりたい」という切実な願いに変わりはない。現代において顕著なのは、美しくするテクノロジーを手に入れたことであり、韓国・米国そして日本を始め、いまや世界各国で手術が行われている。


 

ではなぜ美しくなりたいのか?だって得するからというのは、大変にシンプルながら非常にパワフルな動機付けだと思う。もちろんそれ以外の諸々のモチベーションがあるにしても。

 

“Beauty Pays” は、テキサス大学の労働経済学者 Daniel Hamermesh による一冊であり、ビジン/イケメンだとそうでない人と比べてどれだけお得な人生を歩めるのか分析している。また著者のウェブサイトでは、Beauty research papers が紹介されているので、経済学者が「美」というテーマにどうアプローチしているのか、興味がある方はぜひ原論文もご覧いただければと。

 

ただ残念ながら本書 “Beauty Pays” に今のところ翻訳はない。邦訳書であれば、類書として『キレイならいいのか』および『エロティック・キャピタル』が挙げられるだろう。それぞれ法学者と社会学者による著書だが、経済学者も含めて、実はみな非常に真面目にビューティー問題に取り組んでいるのである。

 


 

Amazon Campaign

follow us in feedly

関連記事

スノーピーク初のグランピング施設が三浦半島にオープン

いよいよ夏が近づき、今年はまたキャンプにでも行こうかという話があちこちで聞こえそうなこの時期を狙って

記事を読む

shinkansen

なぜ日本の新幹線は世界最高なのか?定刻発車と参勤交代

"Why Japan's high-speed trains are so good" というEco

記事を読む

パーソナルゲノム時代の医療:米国の予防的手術

本日の Kindle 日替わりセールに『遺伝子医療革命 ―ゲノム科学がわたしたちを変える』が登場。紙

記事を読む

スポーツ業界にデータ革命の波|NHK新番組「スポーツデータ・コロシアム」が面白い

NHK-BS 新番組「スポーツ・データコロシアム」 先日NHK-BS1 で放送が始まった新番組「ス

記事を読む

熱い将棋の夏|初企画オールスター東西対抗戦のファン投票始まる

近年の将棋界はいろいろと攻めていると思う。藤井聡太二冠のような400年に一度のスーパースター登場に依

記事を読む

TSUTAYA運営の市立図書館に続き、今度は学習塾ノウハウを公教育に導入:いま話題の佐賀県武雄市に行ってきた

佐賀県武雄市がまた新しい取り組みを始めたようだ。 (NHKニュース)佐賀県武雄市は、来年の春から公

記事を読む

一橋大学ソーシャル・データサイエンス学部の挑戦と初受験

さて今年の国公立大学受験でもう一つ大きな話題となっているのが、一橋大学がじつに72年ぶりに新設する

記事を読む

ニューヨーク・タイムズが選ぶ、今年絶対に行きたい世界52ヶ所:2016年版

さて今年もこのシーズンがやってきましたね。ニューヨーク・タイムズ紙が発表する「今年絶対に行きたい世界

記事を読む

emotional highs and lows in facebook

『ヤバい予測学』とフェイスブックデータが示す感情の起伏

フェイスブックのデータ・サイエンティストたちは毎度興味深いデータを見せてくれる。それは「フェイスブッ

記事を読む

データと恋愛とバレンタインデー

バレンタインデーの週末、みなさまいかがお過ごし予定でしょうか?昨年「バレンタインの統計学と経済学」で

記事を読む

Amazon Campaign

Amazon Campaign

卒業・入学おめでとうキャンペーン|80年記念の新明解国語辞典で大人の仲間入り

今年もまた合格・卒業、そして進級・進学の季節がやってきた。そう、春は

食の街・新潟県南魚沼|日本一のコシヒカリで作る本気丼いよいよ最終週

さて、昨年10月から始まった2022年「南魚沼、本気丼」キャンペーン

震災で全村避難した山古志村|古志の火まつりファイナルを迎える

新潟県の山古志村という名前を聞いたことのある人の多くは、2004年1

将棋タイトル棋王戦第3局|新潟で歴史に残る名局をライブ観戦してきた

最年少記録を次々と塗り替える規格外のプロ棋士・藤井聡太の活躍ぶりは、

地元密着の優等生|アルビレックス新潟が生まれたサッカーの街とファンの熱狂

J2からJ1に昇格・復帰したアルビレックス新潟が今季絶好調だ。まだ4

【速報】ついに決定|14年ぶりの日本人宇宙飛行士は男女2名

先日のエントリ「選ばれるのは誰だ?夢とロマンの宇宙飛行士誕生の物語」

3年ぶりの開催|シン魚沼国際雪合戦大会で熱くなれ

先週末は、コロナで過去2年間見送られてきた、あの魚沼国際雪合戦大会が

国語の入試問題なぜ原作者は設問に答えられないのか?

僕はもうはるか昔から苦手だったのだ。国語の試験やら入試やらで聞かれる

PAGE TOP ↑