*

2020年、本ブログで人気だった英語論文ライティングの参考書ベスト5冊

公開日: : 最終更新日:2021/02/02 オススメ書籍, 英語

先日のエントリ「いま国語辞典がおもしろい|10年ぶりの大幅改訂による最新版あいつぐ」で紹介したように、本ブログでもっとも売れた1冊である新明解国語辞典を筆頭に、国語辞典全体は非常によく購入された。そして、もうひとつの人気ジャンルが英語に関する参考書、とくにアカデミック・ライティングについてだ。それではここで、2020年の一年間で人気のあった英語ライティングのテキストについて、上位5冊に絞って紹介しよう。

 

第1位 The Elements of Style

この分野で最も有名な一冊といってよい “The Elements of Style” が堂々のナンバーワンだ。もちろんまったく驚きではなく、本書のAmazonでのレビュー数と高評価を見れば、それも当然のことである。ちなみに紙書籍版は約2,000円なのに対して、Kindle版はなんと311円と信じられないほどお買い得となっています。

 

第2位 Science Research Writing

先の “The Elements of Style” が英語ライティング全般の基本ルールをまとめているのに対し、本書はそのタイトルのとおり、科学論文の執筆方法について整理したものだ。とはいえ、こうした基本ルールに自然科学も社会科学もない、いやむしろ、自然科学系の論文執筆ガイドブックの方が豊富に揃っているので、誰にとっても大いに参考になるはずだ。最近第2版が出版されたばかりであり、グッドタイミングと言えよう。こちらもKindle版が大幅に安い。

 

第3位 English for Writing Research Papers

前述の “Science Research Writing” が自然科学よりだとすれば、こちらは社会科学より。また、著者が海外からの留学生を多数教えた経験があるだけに、Non-native 向けのアドバイスが示唆に富む。そうそう、まさにそういうところで悩んでいたんだよ~と、僕も読みながら何度思ったことか。おすすめの一冊です。

 

第4位 On Writing Well

これは、人気第1位だった”The Elements of Style” と並ぶ古典的名著だ。アメリカでも2冊合わせて学部生必読書にしている大学も多いほど。未読であるならば、まずはここから始めたいところ。

 

第5位 Academic Writing for Graduate Students

これは、書名のとおり、大学院生に向けたアカデミック・ライティングの定番ガイドブックだ。基本ルールが網羅される形で整理されており、最初の論文として修士論文(や卒論)に取り組む人にとって大いに参考になることだろう。

 

 

これらの人気上位5冊は、英語ライティングの基本中の基本テキストと言えるだろう。いずれも版を重ねたロングセラーにしてベストセラーの定番なので、どこかで読んだことがある人も多いだろうし、これから手元に置いておきたいという人も数多いくいることだろう。

 

一方で、「英語論文アカデミック・ライティング絶対おすすめできる18冊」のなかで言及したように、これら人気5冊以外にも、非常に優れたライティングテキストは豊富にあるので、ぜひそれらも参考にしてみて欲しい。

 

Amazon Campaign

follow us in feedly

関連記事

卒業・進級・入学おめでとう|大人になったら自分にベストの国語辞典を自ら選ぼう

桜満開・春爛漫のこの時期、これほどまでに卒業・入学に相応しいシーズンがあるだろうか。日本では今後も秋

記事を読む

dinner table

サンフランシスコ発の口コミ情報サイト「Yelp」が日本上陸

米国の口コミ情報サイト「Yelp」(イェルプ)が日本でサービスを開始したというニュース(日経新聞)。

記事を読む

経済学を学ぶなら読んでおきたい『若い読者のための経済学史』|イェール大学出版局リトル・ヒストリー

以前にも紹介した、イェール大学出版局のリトル・ヒストリーシリーズ。これはさまざまな学術分野をその道の

記事を読む

会計のベストセラーおすすめの4冊はこれだ|僕は本当に「さおだけ」を買っちゃいました

会計というものはとても面白い。その専門的内容がおもしろいというだけでなく、それをとりまく書籍業界もま

記事を読む

5月25日は「広辞苑の日」って知ってましたか?

「ことばは、自由だ。」というキャッチフレーズでも知られる、岩波書店の「広辞苑」は、国語辞典の代表格と

記事を読む

「伊藤若冲と京の美術」展を観に行ってきた:奇想の画家が発見された背景

相変わらずの伊藤若冲の人気ぶりと言えよう。先日は新潟県立万代島美術館まで「伊藤若冲と京の美術」展を観

記事を読む

イメージを掴んで使い分けろ|英語の難所・前置詞を攻略する

以前にも「効果抜群おすすめ英単語超学習法|語源から理解して飛躍的に語彙を広げる」で激推しした、『英単

記事を読む

2022年将棋賞金ランキング発表|藤井聡太5冠が1億円超で堂々の首位

将棋連盟から2022年の獲得賞金・対局料ベスト10が発表されましたね。毎年この時期の恒例であり、名

記事を読む

takoyaki

米国人一家と英国一家が美味しい日本を食べ尽くす

ちょっぴり巷で評判の『米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす』を読んでみたら、これが思いの外おもしろか

記事を読む

アメリカ大統領選挙まであと数日|敗者の演説で振り返るステーツマンシップ

ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプの、泥仕合のまま迎えることとなりそうな米国大統領選挙。8年前

記事を読む

Amazon Campaign

Amazon Campaign

卒業・入学おめでとうキャンペーン|80年記念の新明解国語辞典で大人の仲間入り

今年もまた合格・卒業、そして進級・進学の季節がやってきた。そう、春は

食の街・新潟県南魚沼|日本一のコシヒカリで作る本気丼いよいよ最終週

さて、昨年10月から始まった2022年「南魚沼、本気丼」キャンペーン

震災で全村避難した山古志村|古志の火まつりファイナルを迎える

新潟県の山古志村という名前を聞いたことのある人の多くは、2004年1

将棋タイトル棋王戦第3局|新潟で歴史に残る名局をライブ観戦してきた

最年少記録を次々と塗り替える規格外のプロ棋士・藤井聡太の活躍ぶりは、

地元密着の優等生|アルビレックス新潟が生まれたサッカーの街とファンの熱狂

J2からJ1に昇格・復帰したアルビレックス新潟が今季絶好調だ。まだ4

【速報】ついに決定|14年ぶりの日本人宇宙飛行士は男女2名

先日のエントリ「選ばれるのは誰だ?夢とロマンの宇宙飛行士誕生の物語」

3年ぶりの開催|シン魚沼国際雪合戦大会で熱くなれ

先週末は、コロナで過去2年間見送られてきた、あの魚沼国際雪合戦大会が

国語の入試問題なぜ原作者は設問に答えられないのか?

僕はもうはるか昔から苦手だったのだ。国語の試験やら入試やらで聞かれる

PAGE TOP ↑