この世で一番おもしろい(かも知れない)統計学
公開日:
:
最終更新日:2014/02/24
経済学・統計学
なんと、『この世で一番おもしろい』シリーズに統計学編が登場しているじゃあないか。
ご存知「お笑いエコノミスト」のヨラム・バウマンによる「この世で一番おもしろいミクロ経済学」「この世で一番おもしろいマクロ経済学」に続く姉妹編という位置づけだ。
バウマンは、2013年にはAEA (American Economics Association) でも、セッション報告している。
今回の新刊『一番おもしろい統計学』は、バウマンではなくテキサスA&M大学のアラン・ダブニーが手がけているが、漫画はシリーズを通して同じイラストレーターであるグレディ・クラインが担当している。「統計学が最強である、という愛と幻想」でも書いたように、統計学で何でも解決!というスタンスではなく、サブタイトルが「誰も『データ』でダマされなくなるかもしれない」と、控え目なのも好感が持てる。ただ、「この世で一番」っていうのは相変わらず言い過ぎだけれども(笑)
「秋学期に担当した統計学の、学生による授業評価が返ってきた」にあるように、来年の統計学を教えるにあたって自分の授業を改善するために、本書が少しは参考になるかも知れない。そういう気持ちで読んでみようと思う一冊。
photo credit: SalFalko via photopin cc
Amazon Campaign
関連記事
-
-
2018年ノーベル経済学賞はノードハウスとローマーに|著書が半額セール中
今年のノーベル経済学賞が先日発表され、受賞者はイェール大学のウィリアム・ノードハウス教授と、ニューヨ
-
-
経済学Ph.D.のアカデミック・ジョブマーケット|AEA年次総会がサンフランシスコで開催
1月の第一週、日本ではまだお正月気分の頃に開催されるのが The American Economic
-
-
ビッグデータ時代の経済学|機械学習という新たなツールとの付き合い方
"Economists are prone to fads, and the latest is m
-
-
『シグナル&ノイズ 天才データアナリストの予測学』のネイト・シルバーがおすすめする2冊の絵本がステキ
「今年続けて読みたい統計学オススメ関連書と教科書15冊」で紹介したうちの一冊が、ネイト・シルバーの『
-
-
今からでも遅くない|しっかり学ぶ統計学おすすめ教科書と関連書15選
今こそしっかり統計学を学ぼう 以前に「統計学が最強の学問である、という愛と幻想」で書いたように、こ
-
-
統計学と経済学をまる裸にする
ついにあの "Naked Statistics" に、待望の翻訳が登場。そしてあの "Naked E
-
-
『ヤバい統計学』とテーマパーク優先パスの価格付け
『ヤバい経済学』の大ヒット以来、『ヤバい社会学』、『ヤバい経営学』と続けてきたこのシリーズ。内容その
-
-
行動経済学者ダン・アリエリー|お金と感情と意思決定の白熱教室
NHK『お金と感情と意思決定の白熱教室』再放送決定 先日放送されたNHK『数学ミステリー白熱教室』
-
-
サッカー・データ革命の時代に読んでおくべきこの5冊
データ革命が加速する世界最先端の現代サッカー 「ワールドカップの閉幕、そしてデータドリブン・サッカ
-
-
経済学Ph.D.のアカデミック・ジョブマーケット|AEA年次総会がシカゴで閉幕
1月の最初の週末、日本ではまだお正月気分が残っている頃に開催されるのが The American E



