【おすすめ英語テキスト】あの「語源図鑑」に待望の続編が登場|英単語を語源から根こそぎ理解する
ついに出ましたね、あのベストセラー『英単語の語源図鑑』に第二弾の続編が! これ、ものすごくおススメなんです。以下の動画で簡単に紹介。
本書は、以前に「効果抜群おすすめ英単語超学習法|語源から理解して飛躍的に語彙を広げる」で激賞した一冊、『英単語の語源図鑑』をさらにパワーアップさせた、待望のシリーズ続編なのである。第1弾が70万部を突破するほどの人気を得たのは、なんといっても、この「語源」学習法によって、関連語彙をまとめて一気に理解するという以下のアプローチが、数多くの英語学習者に受け入れられたためであろう。
語彙がケタ違いに増える「語源」学習法
世の中にはさまざまな英単語集があります。「試験に出る」単語集、「例文」で覚える単語集、「ゴロ」で覚える単語集、「イラストを見ながら」覚える単語集、「CDを聴きながら」覚える単語集……。
ですが、「もっとも効率的な英単語の覚え方は、語源学習である」、そう断言するのは約40年間、英語を指導してきた本書の著者です。そして、それを可能にするのが『英単語の語源図鑑』です。「語源」とは、漢字でいう、偏(へん)・旁(つくり)・などにあたるもので、たいていの英単語は、次の3つの「語源」に分解されます。
本書では各チャプターのはじめに、1つまたは同種の「接頭辞」を取り上げ、その接頭辞の意味を解説。さらにその「接頭辞」を共有する単語を示しています。次ページで再び同じ接頭辞を持つ語を挙げ、その語に使われている「語根」と「語根」を共有する単語を解説しています。2018年5月に発売され、語学書では異例のベストセラーに。中学生からシニアまで幅広い読者に支持されています。
ほんとにコレ、素晴らしいの一冊なので、ぜひとも手元に置いて英単語学習の必須アイテムとして頂きたい。そして、本書2作シリーズのもうひとつの強みが、このイラストにあるのは言うまでもない。イラストがわれわれに与えるイメージというのは、英単語をひとつずつテキストで覚えようとするのとはケタ違いに、記憶に残るものなのである。
つまり、このイラストから得たイメージで、英単語の本質的な意味を理解することができ、接頭語や接尾語に表れるその根っこが分かっているからこそ、関連単語をそれこそ一網打尽・一気通貫で頭に叩き込むことができるのだ。なぜ今までこんな有用にして有効なテキストが存在しなかったのかと思うほどに、英語学習者にとって絶対役に立つアプローチなのである。

1単語につき1イラスト! ページをめくるたびに重要単語が頭に飛び込んでくる‼ 本書は、「語源」を学び、超効率的に英単語を覚える本です。「語源」とは、漢字でいう、偏(へん)・旁(つくり)・などにあたるもので、たいていの英単語は、次の3つの「語源」に分解されます。
【例】 injection(注射する)
⇒in(中に;接頭辞)+ject(投げる;語根)+ion(もの;接尾辞)
これらの「語根」「接頭辞」「接尾辞」をまとめて「語源」といいます。ject(投げる)というイメージがつかめると・・・
・projectは pro(前に)+ject(投げる)⇒映し出す
・rejectは re(後ろに)+ject(投げる)⇒拒絶する
・ejectは e(外に)+ject(投げる)⇒排出する などなど芋づる式に語彙が広がります。このように重要単語を語源に沿って分解し、語源の知識と語彙をイラストを見ながら身につけていきます。一見、遠回りに思われる学習法かもしれませんが、語源の力によって1万語レベルの語彙が身につくことは、すでに語源研究によって実証されています。
前作で感動した(僕を含めた)多くの人にとっては、その感動とさらなる学習を続編でもう一度。そしてまだ前作も読んでないというのならば、ここはぜひシリーズまとめて読んでみて欲しい。英単語の覚え方と考え方が、今までとはまったく変わってくるはずだから。今回もまた激しくおススメしたい出来となっている第二段なのだ。
Amazon Campaign
関連記事
-
-
艶やかに美しく|魅惑の文房具ガラスペンの世界
ガラスペンってご存知ですか? 僕自身つい最近まで知らなかったし、ましてや使ったことはおろか、触ったこ
-
-
アートは小説よりも奇なり:盗作と贋作の歴史、美術ノンフィクションが面白い
なんと、僕が好んで読む美術ノンフィクションの傑作が2冊も文庫版として再登場しているではないか。『ギャ
-
-
Kindle電子書籍で(不)真面目に読める、おすすめ英語テキスト19冊
Kindleで安く手軽に読める英語テキスト。まずオススメしたいのは、何と言っても越前敏弥の『日本人な
-
-
【おすすめ書籍】ハーバード数学科のデータサイエンティストが明かす恋愛ビッグデータの残酷な現実
アメリカでベストセラーとなった一冊 "Dataclysm" がようやく翻訳出版された。これは人気出会
-
-
好きなことだけを仕事にした、新潟県三条市の世界的アウトドアメーカー「スノーピーク」の経営
新潟県三条市に、あのアップルも見学に来る企業があるのをご存知だろうか?それがアウトドアブランドの「ス
-
-
いま国語辞典がおもしろい|10年ぶりの大幅改訂による最新版あいつぐ
さて、「2020年、本ブログで最も売れたこの1冊」でも紹介したように、昨年の一年間でもっとも売れたの
-
-
若き研究者フィギュアスケート町田樹のスポーツ文化論
2022年の冬季北京五輪の開幕も近づいてきた。ウィンタースポーツの代表例のひとつが、フィギュアスケー
-
-
いまこそ将棋がおもしろい|人工知能と不屈の棋士
先月出版されたばかりの『不屈の棋士』を読み終えたところなのだが、これが実に読み応えのある一冊だった。
-
-
ビル・ゲイツが2013年のNo.1書籍に選んだ『コンテナ物語』
ビル・ゲイツ氏が選ぶ「2013年に読んだ記憶に残る7冊の本」が昨年末何かと話題となったが、その中でイ
-
-
『ヤバい統計学』著者による新作『ナンバーセンス』で知る、アメリカ大学ランキングの舞台裏
以前に「テーマパーク優先パスの価格付け」でも紹介したように、カイザー・ファング著『ヤバい統計学』は、
