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[Kindleコミックセール]おすすめグルメ漫画『食の軍師』は『孤独のグルメ』よりも味わい深い

公開日: : 最終更新日:2014/12/17 オススメ漫画

Kindle書籍・漫画の大規模セールが次々と登場し、思わず色々と買わされてしまうから恐ろしい。電子書籍は本の読み方を変えたのはもちろんなのだが、個人的には本の買い方を激変させたというインパクトの方が強いと思う。なにしろ今までは、どこの本屋で買っても、いつ買っても、紙の書籍というのは同じ値段だったのである。それは紀伊國屋本店で買おうとも、Amazonで買おうとも、全く変わらないルールであった。

 

しかし、電子書籍はその前提がもう全く異なっているわけである。とくに値段の変動は凄まじい。Amazon のKindle日替わりセールや、最大50%OFF お買い得セール等々、通常の半額や7-8割引の値段で販売されるキャンペーンが相次いで打たれたりするわけである。しかも、それが一日のみの特価なのか、いつまで続くものなのか定かではないことがしばしばあるのだ。だから、こうした次々と登場するセールの嵐で僕の買い方の何が変わったかと言えば、何よりも「電子書籍は安いときに買っておく」のが習慣づいたことだと思う。今日の値段と明日の値段が違うというのは当たり前かも知れないが、そうではなかったのが紙の書籍業界であり、だからこそこの衝撃は大きい。

 

ところで「積ん読」という言葉があるように、紙の書籍であれば買ったまま未読として放置しておくのは若干気が引けるものである。しかし、さすがそこは電子書籍。「デジタル積ん読」は、そもそも物理的に見えないからね。買ったままKindleやらiPad やらに入れておいても何の後ろめたさもない(笑)。沢山ためておいて、新幹線や飛行機で出張する際に、読み始めればよいのだ。電子書籍とはそう付き合っていくのが、今のところ個人的にはイチバンちょうどいい使い方となっているわけである。

 

というわけで、以下おすすめのグルメ漫画を2つ。ただいま特価大セール中となっている。以前に「Amazonキンドルが広げたコミック市場:ふだん漫画を読まない僕が鈴木みそにハマった」でも書いたように、キンドル書籍のこの安さは読むジャンルの幅をぐっと広げるよね。

 

medium_5531340604photo credit: stevendepolo via photopin cc

 

『食の軍師』こそ孤高のグルメ

現在「日本文芸社コミック全品50%OFF」キャンペーンが開催中。このなかで圧倒的にイチオシなのが、『孤独のグルメ』の作者・久住昌之等が放つ最新作『食の軍師』だ。なんて面白く、なんて馬鹿馬鹿しいマンガなんだ、とか思いながらめちゃくちゃ楽しんでしまった。素晴らしい。漫画とはこうあるべきだというお手本のような作品なんじゃなかろうか。ちなみに表紙絵で分かるように、グルメギャグ漫画です。

普段、私たちが何気なく食べている料理…だが、そこには奥深い兵法が潜んでいる!!何を注文するのか? どんな順番で注文するのか? この選択によって「食の軍師」としての知力・能力・経験が現れる。主人公は、自分自身を「三国志」の名軍師・諸葛亮孔明になぞらえ、様々な戦略を繰り出す!! 攻める相手は、料理。おでん、もつ焼、寿司、蕎麦、とんかつ、餃子、焼肉、弁当などなど、私たち一般人が日常的に食べているメニューがズラリ。だからこそ、面白い!! 様々な店で繰り出される陣形!! 店を訪れる客との真剣勝負!! このこだわり、この緻密さ!! 一度読めば皆、軍師の気持ちになること間違いなし!!これぞまさに、エンターテインメント・グルメ漫画である!!!

 

『目玉焼きの黄身いつつぶす?』も孤高のグルメ

もう一つは「ニコニコ・カドカワ祭り」。こちらも終了日不明の大キャンペーンなのだが、ラインナップの中にあるグルメギャグ漫画の『目玉焼きの黄身いつつぶす?』がずば抜けて面白かった。題名となっているように目玉焼きをどう食すか、とんかつの付け合せキャベツに箸を付けるタイミング、そしてなぜカレールーはいつも半がけなのか等々、他人の食べ方が気になりだした主人公が毎度深く悩み、毎度恋人と大げんかし、毎度先輩から貴重なアドバイスを授かるっていう、安定感抜群のワンパターン。これが実にクダらなく、そして面白いのだ(笑)。こんなテーマをギャグ漫画にしちゃう作家のアイデアに驚嘆するばかりだ。こちらも『食の軍師』同様にクセになる一冊。

夜の町に灯る家々の光、そのひとつひとつに、それぞれの人生が、暮らしが、目玉焼きがあることを、きみは知っているか…。 “あたりまえ”だと思っていたその食べ方は、“あたりまえ”ではないかも知れない。ギャグ界の暴走天使おおひなたごうが全日本人に問う、衝撃のフード・ソウル・ロマン!

 

 

Amazon Campaign

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