東京五輪と同時開催していた「数学オリンピック」でも日本代表がゴールドメダル|この漫画がスゴい
東京オリンピックが閉会した。日本代表選手が獲得したメダルの数や色に一喜一憂するのは当然かも知れないが、実は同じタイミングで「数学オリンピック」も開催されていたことは、もっと報道されても良いのではないだろうか。しかも、2年ぶりの金メダルを含め、日本代表となった全員がメダル獲得という素晴らしい成績だったのだから(ITmedia NEWS)。
東京オリンピック(東京五輪)が7月23日に始まり、柔道の阿部兄妹が金メダルを獲得するなど日本国内が盛り上がる中、18日から23日まで行われた「第62回国際数学オリンピック」でも日本勢が快挙を成し遂げた。日本代表の全選手がメダルを獲得し、中でも神尾悠陽さん(開成高)が金メダルに輝いた。
この「数学オリンピック」について、あまりご存知ない方も多いことだろう。詳しくは公式サイトをご覧頂きたいが、これは高校生以下を対象に数学の問題を解く能力を競う世界大会であり、すでに60年以上の歴史があるものなのだ。日本代表6名の枠に選ばれるためには、国内予選を勝ち抜かねばならないのだが、今大会では4,870人もの数学自慢が全国から集まりその腕を競い合った。その頂点に立つ6名全員が本大会で活躍したのだから、こんなに素晴らしいことはない。
ちなみに、一体全体どんな問題が出題されるのか? 気になる方はぜひとも過去問に目を通してみてはどうだろうか。
2020年までのIMOと日本予選・本選、アジア太平洋数学オリンピックとヨーロッパ女子数学オリンピック問題と解答をすべて収録。
ただし、おそらくは大多数の人にとって過去問よりも面白く読めるのは、この数学オリンピックを題材としたこちらの漫画その名も『数学ゴールデン』だ。これは実にユニークな物語設定と人物描写で、ぜひともおすすめしたい作品なのである。数学オリンピックという、その存在すら知らない人が多いであろうテーマに果敢に挑み、しかもそれをノンフィクションなどではなくマンガで表現するなんて、日本の漫画文化ってのは本当にすごいなぁ、とこういう稀有な作品を見つけるたびに強く思うわけだ。しかも、【50%ポイント還元】Kindle本夏のキャンペーン のおかげで、Amazon Kindle なら今だけ期間限定で半額ポイント還元中なので、ぜひこのお買い得のタイミングでこうした作品がもっと読まれて欲しいと願っている。
青春の全てを数学に捧げる小野田春一は、目標達成のため、周囲を遠ざけてきた。彼の目標、それは「数学オリンピック」の日本代表――。高校に入学した小野田はある日、同じく数学を愛する女の子・七瀬から声を掛けられる。「数学、好きなの?」
数学がつなぐ出会いをきっかけに、孤独な日常が少しづつ輝き始め――!?他人から無謀と言われる目標に、真摯に向き合い、探求し、開拓し、自らの世界を広げる――数学が大好きな少年少女たち!努力する天才たちの祭典に挑む、これが純粋で熱い数学オリンピックの世界!!
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