伊藤若冲生誕300年|今年またこの天才絵師に注目が集まる
公開日:
:
最終更新日:2018/09/19
アート
昨年末に「伊藤若冲と京の美術」展を見に行ったばかりだというのに、今度は東京ミッドタウンのサントリー美術館で開催されている「若冲と蕪村」展を訪れた。開館と同時に行ったのに既に結構な人が並んでいて、相変わらずの若冲人気をうかがわせる。
2000年の京都での展示会で爆発的なブームを巻き起こした天才絵師・伊藤若冲。2006年には東京で、そして2012年には米国ワシントンDCのナショナル・ギャラリーでの展示会が、さらにその人気を加速させた。
そして今年は伊藤若冲の生誕300周年に当たる年ということで、またさらにこの絵師に注目が集まり、各誌が一斉に大規模特集を組んでいる。まだ若冲を見ていないなら、今年が絶好のチャンスだと思う。
それにしても、個人的にいま改めて残念に思うのが、アメリカ留学中に、伊藤若冲作品の最大の収集家として知られる米国人プライス氏のいわゆる「プライス・コレクション」を見に行っておきたかった、ということ。2013年には、福島復興を支援するために「若冲が来てくれました」展が東北を巡回したが、やはり一度はカリフォルニア州のプライス邸に保存・展示されてある数々の作品を見てみたいものだと思っている。
Amazon Campaign

関連記事
-
-
うんち終了2日前:おすすめ企画展「トイレ?行っトイレ!~ボクらのうんちと地球のみらい」
「この夏休みどこか1か所出かけるとしたら、ここでしょ!」と、僕が激推しした「トイレとうんち展」が、い
-
-
美術アークションに参加してみた|ついに現代アート作品を購入!?
現代アートを買おうと思いたち、ひとめぼれした作品を衝動買いしてしまった、という経験をおもちの方はあま
-
-
日本に残る最後の秘境へようこそ|東京藝術大学のアートでカオスな毎日
いよいよこの書籍が文庫化されましたね。そう、2016年に出版され大きな話題となった一冊『最後の秘境
-
-
稀代の絵師・伊藤若冲の作品群が日本に里帰り
ここ数年、日本美術がもの凄いブームと言ってよいほどの盛り上がりを見せているのはご存知の通りだ。そして
-
-
日本橋コレド「江戸・金魚の涼ナイトアクアリウム」に行ってきた
7月から日本橋コレドで開催されていた「アートアクアリウム2014~江戸・金魚の涼~ナイトアクアリウム
-
-
フェルメールになりすまし、ナチスをだました男|20世紀最大の贋作事件
4/7にNHK-BSプレミアムで再放送予定の「ダークサイドミステリー」は必見である。アート好きにとっ
-
-
「伊藤若冲と京の美術」展を観に行ってきた:奇想の画家が発見された背景
相変わらずの伊藤若冲の人気ぶりと言えよう。先日は新潟県立万代島美術館まで「伊藤若冲と京の美術」展を観
-
-
3年に一度のアートの祭典|越後妻有アートトリエンナーレ「大地の芸術祭」は今週末まで
「今年の夏は「大地の芸術祭」越後妻有アートトリエンナーレへようこそ!」でも紹介したように、今年は三年
-
-
ゾクゾクするほどコワい人間のココロ|「怖い絵展」にもう行きましたか?
アートファン待望の「怖い絵展」が、いよいよ上野の森美術館で始まった。既にご覧になった方もいるだろうが
-
-
アートは小説よりも奇なり:盗作と贋作の歴史、美術ノンフィクションが面白い
なんと、僕が好んで読む美術ノンフィクションの傑作が2冊も文庫版として再登場しているではないか。『ギャ