アメリカ日系人強制収容所跡地を尋ねた米国西海岸縦断の旅
公開日:
:
最終更新日:2014/08/21
アメリカ
アメリカ生活の中で、僕はずいぶんと色々な所を旅したように思う。もちろん広大なアメリカ全土を歩くことなどできないのだが、それでも実にアメリカらしいと思える文化や歴史や宗教に触れる機会が多々あり、それは僕のアメリカ体験として今も色濃く、鮮烈な記憶として残っている。
そんな経験の中で最も衝撃的だったのが、アメリカ人友人家族に連れて行ってもらったメガチャーチであろう。「メガチャーチの衝撃」で詳しく紹介したように、実に現代アメリカを象徴するものだと思う。そしてもう一つ決して忘れられないのが、昨年の夏、アメリカ日系人の強制収容所跡地を尋ねた、米国西海岸縦断の旅である。
先日「日本とアメリカとその狭間で」で書いたように、第二次世界大戦中、12万人を越えるアメリカ日系人が、(2世、3世は)アメリカ市民権を持っていたにも関わらず強制的に収容所に入れられた。全米10ヶ所に設立された強制収容所は周囲を有刺鉄線で囲まれ、着の身着のままで連れて来られた彼らは、ここで狭いバラック小屋での共同生活を強いられることになる。
次の写真は、カリフォルニア州にある、戦時中のマンザナー強制収容所の風景だ(Wikipedia)。
そして以下が、僕が昨夏訪れたときの、同収容所の入口である。
ロサンゼルスから北に370km、他の写真を見ても分かるように、周りに本当に何もない砂地のただ中で、収容所跡地は当時とまったく変わらない景色の下に佇んでいた。
Amazon Campaign

関連記事
-
-
人はなぜ走るのか?を問う『Born to Run~走るために生まれた』は、米国ランナーのバイブル
米国で異例のベストセラーとなり、何度目かのランニング・ブームを引き起こした一冊『Born to Ru
-
-
スタンフォード大学に集まる若き経済学者たち
先週のニューヨーク・タイムズ紙の記事 "How Stanford Took On the Giant
-
-
アメリカは卒業式シーズン|今年の著名人スピーチ一覧
5月から6月にかけてはアメリカの大学の卒業式シーズンだ。初夏のさわやかな日差しのもと、学校を卒業して
-
-
米国Amazonの第2本社候補地選びがついに決着
1年以上に渡って注目を集めてきた、米国アマゾンの第2本社候補地選び。5万人以上の雇用を生むというこの
-
-
アメリカと日本と国際養子縁組
先日のTBSの番組「女児はなぜアメリカへ行ったのか?国際養子縁組を考える」を観た。 豊かな社会とは
-
-
今年のクリスマスもまたアメリカ現代社会の象徴「メガチャーチ」を思い出す
今年もいよいよクリスマス。そしてこの時期、毎年のように思い出すのがアメリカのメガチャーチである。「現
-
-
米国Amazon.com が公表する、アメリカとカナダの Most Well-Read Cities
毎年恒例となった、Amazon.com (および Amazon.ca)が発表する "Most Wel
-
-
町山智浩『知ってても偉くないUSA語録』は秀逸な現代アメリカ社会批評
映画評論家の町山智浩をご存知だろうか?そして、彼の秀逸な現代アメリカ観察記をご存知だろうか?そんな週
-
-
パーソナルゲノム時代の医療:米国の予防的手術
本日の Kindle 日替わりセールに『遺伝子医療革命 ―ゲノム科学がわたしたちを変える』が登場。紙
-
-
米国大統領選挙2020を前に|憲法でふりかえるアメリカ近現代史
コロナ禍もあって史上もっとも盛り上がらないと言われている今年のアメリカ大統領選挙だが、副大統領候補が