連休の旅行の参考に|ニューヨーク・タイムズが選ぶ、今年絶対に行きたい世界52ヶ所:2018年版
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毎年恒例、ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ、今年行きたい旅行先52選。ことし2018年の最新版では、ルイジアナ州のニューオーリンズが第1位に輝いた。僕もアメリカ留学時に訪れる機会があった場所だが、フランスの影響だけでなく、南米やカリブ海の文化も色濃く残し、他のアメリカ都市どことも違う、実に多様な顔をもつ不思議な街だと実感した。そしてそんなカリブ海も第4位にランクインするなど、今年はこのエリアがいちおしなのかも知れない。
合計52ヶ所のうち、僕自身が訪れたことがある場所もいくつもリストアップされているのだが、その中でも個人的にとても印象深い旅となったのが、第9位となったブータンである。震災後の日本も訪れた若き国王夫婦、貧しいながらも幸せを標榜する小国、そしてチベット仏教の教えをいまも守り続ける文化と、この国はその国土の狭さからは想像もできないほどに、世界における注目度とプレゼンスが高い。この国のなにが僕らをそこまで惹きつけるのか、僕の旅はその秘密を探りにいくものでもあったのだ。
そんなふうに、自分が行った場所、これから行ってみたいと思っている国、それを想像しながらリストを眺めると、ニューヨーク・タイムズことし2018年の最新版もきっと面白く読めるはずだ。今週末から始まる大型連休で、もしも今から旅先を探しているのであれば、こうしたリストも参考になるだろう。
さて、そんなタイミングで実施されているのが、Amazon 電子書籍Kindleの『50%OFF以上』旅行本フェアだ。海外だけでなく国内もふくめ、旅行先選定の参考になる書籍やガイドブックがずらりと並んでいる。とくに注目したいのが以下の5冊だ。
まずは「いつかは行きたい 一生に一度だけの旅」シリーズである。これ、ナショナル・ジオグラフィックだけあって、ものすごく写真が綺麗で、みているだけでため息が出る、それほど美しい旅行写真集なのである。今回の連休で行けなくても、今年行く機会がなくったって、絶対に将来行きたいと思える、そんな美しい場所がこの世界にはあるんだと実感するだけでもうれしくなる、そんなシリーズなのだ。いずれも半額のいまのうちにぜひ。
続いてのおすすめは佐藤健寿の『奇界紀行』だ。あの傑作『奇界遺産』を出版した写真家といえば分かるだろうか。上記のように「いつか行きたい」ような美しい場所ではないかもしれないが、ここで紹介されたひとつひとつの場所は、その土地土着の文化や宗教と密接にかかわり、間違いなく「一生に一度」の経験ができるはずだ。僕はそういうところに行ってみたいと思うね。本書も今だけ半額セール中。
もうひとつ奇特な旅本としておススメしたいのが、高野秀行『イスラム飲酒紀行』である。「秘境・辺境探検家の高野秀行はセンス抜群の海外放浪ノンフィクション作家」でも紹介したように、高野といえば現代最高峰のノンフィクション作家であり、放浪先の選び方や地元の人々との関わり方には、常人には真似できない圧倒的な個性とセンスがある。それが如実にあらわれたのが本書『イスラム飲酒紀行』と言えよう。だって、飲酒厳禁のイスラム教国をいくつも訪れては、そこで密造される地元の酒にありつこうというのだから、これはもう常軌を逸しており、だからこそオモシロいのだ。よい子は絶対マネしちゃだめ、読むだけにしとくべき、素晴らしい一冊となっている。
最後にもう少し参考になるものを紹介しておこう。それがこの『孤独のグルメ巡礼ガイド』だ。僕もうっかりこのドラマにはまってしまい、いくつかの店はそれこそ巡礼のように訪れてしまった。それくらい魅力的な漫画とドラマに連動した素敵なガイドブック。腹が減ったらこのガイドブックを携えて、ぜひうまいものを食べに行こうじゃないか。本書も半額セール中だ。
もちろん、もっと現実的な旅行ガイドブックも今回のセールで半額オフとなっている。例えば人気の「ことりっぷ」シリーズなどがそうだ。今週末から始まる連休で、世界遺産や奇界紀行には行きそうもなく、かといってイスラム教の国で酒を飲んだり、おやじばかりの居酒屋で飲む予定もない人は、ぜひ日本国内を旅しようじゃないか。どうぞ素敵な連休を。
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