アイデアと問題解決につづく第3弾『独学大全』ついに登場|一家に一冊、学びの百科事典として
さてさて、あの『独学大全』もう読みましたか? 人生100年時代、つねに学び続けアップデートし続けねばならない、とは分かっていても、何をどう学べばよいか悩める人は多い。時間がない、お金がない、やる気が続かないといったエクスキューズも多種多彩にある。そんな人の羅針盤として本書は企画されたものである。
だから本書は、以下のように、学びの技法がこれでもかと網羅・整理され、これから学び始めよう・学び直そうという人が、どこからどう取り掛かればよいのか、そのため必要なクリアな見取り図となっているのだ。最初から読み始めなくともよいし、気になったところだけつまみ食いするのもありだ。自分に合ったやり方を見つけるという意味でも、手元においておくと便利な辞書のような一冊なのである。
<本書で紹介している主な技法>
●志を立てる
1 やる気の資源を掘り起こす「学びの動機付けマップ」
●目標を描く
2 学びの出発点を見極める「可能の階梯」
3 学びの地図を自分で描く「学習ルートマップ」
●動機付けを高める
4 未来のミニチュアを組み立てる「1/100プランニング」
5 重い腰を蹴っ飛ばす「2ミニッツ・スターター」
●時間を確保する
6 自分も知らない自分の行動を知る「行動記録表」
7 クズ時間を生まれ変わらせる錬金術「グレー時間クレンジング」
●継続する
10 日課を習慣の苗床にする「習慣レバレッジ」
12 独学の進捗と現在地を知る「ラーニングログ」
●環境を作る
13 他人は意志にまさる「ゲートキーパー」
14 会えない者を師と仰ぐ「私淑」
●知りたいことを発見する
16 脳内知識の棚卸し「カルテ・クセジュ」
17 古代弁論術に始まる自己問答「ラミのトポス」
●資料を探し出す
19 思い付きの検索を卒業する「検索語みがき」
21 巨人の肩によじのぼる「文献たぐりよせ」
●知識への扉を使う
23 可能性としての博識「事典」
24 調査の達人からの贈り物「書誌」
25 入門書・事典・書誌を兼ねた独学者の友「教科書」
●集めた資料を整理する
28 多くの文献を一望化する「目次マトリクス」
29 文献のネットワークを掌握する「引用マトリクス」
30 文献の群れを貫通して読む「要素マトリクス」
●情報を吟味する
31 デマの矛盾をあぶり出す「タイム・スケール・マトリクス」
32 トンデモ主張を暴き出す「四分割表」
●読む
34 知らずに使っている最速の読書法「転読」
35 必要なものだけを読み取る「掬読」
41 読むことを考えることに接続する「刻読」
43 難所を越えるための認知資源を調達する「筆写」
45 思考訓練としての訳読「鈴木式6分割ノート」
46 逆境を乗り越える要約注釈術「レーニンノート」
●覚える
49学習前後に描くことで準備する/定着する「プレマップ&ポストマップ」
50 古代ギリシア発祥のイメージ技法「記憶術(ニーモニクス)」
●わからないを克服する
52 思考の過程を声にする「シンクアラウド」
53 わからなくても迷わない「わからないルートマップ」
●自分の独学法を生み出す
55 自分という学習資源「メタノート」
書名が『独学大全』と仰々しいのも、決して大げさではない。なにしろ横に並べて分かるその分厚さ!こういうのは電子書籍では感じることのできない、紙の本ならではの迫力であろう。隣に比較として置いているのが、あのベストセラー『思考の整理学』なのは、もともと小さく薄い文庫本という意味でアンフェアかも知れないが、それでもまあ、この『独学大全』はやっぱり大迫力の事典なのだと思う。
ちなみに、ご存知の方も多いように、本書『独学大全』は、第1作の『アイデア大全』、第2作の『問題解決大全』につづく第3作目である。これら前2作も以下のとおり、各種の技法が網羅的に紹介されており、やはり百科事典として役に立つこと間違いなしであり、論理的思考が求められる学生や研究者はもちろんのこと、柔軟な発想や想像力を得たいと考えるビジネスパーソンまで、あらゆるクリエイティブな層に刺さる内容なのである。ぜひこの機会にシリーズ全書をまとめてご覧になり、様々な仕事に役立ててみて欲しい。
どんな時でも誰にでも、必ず“! “が降りてくる。
企画営業・マーケター・クリエーター・商品開発・起業家……一生使える必携の書。
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煮詰まった/ネタ切れ/思いつかない/パクりたい/変えられない/才能に自信がない/どうしたらいいかわからない……
本書はそうした新しいアイデアを必要とするあらゆる人のために、次の2点を目指して書かれている。◎――数々のアイデア法をツールとして読者自身が試せるように、
具体的な手順を思考のレシピとして解説、具体例(サンプル)も明示し、実用性を追求。
◎――一方で、その底にある心理プロセスや、方法が生まれてきた
歴史あるいは思想的背景にまで踏み込み、知の営みの縱橫のつながりを理解する。単なるマニュアルには留まらない、眠ってしまった創造力と知的探求心を 挑発し、呼び起こす、アイデアの百科事典。
学生から学者、作家、ビジネスマンまで絶賛!
ロングセラー『アイデア大全』の著者による待望の2作目。未来を作る知恵と方法の道具箱
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目標達成/工程の最適化/複数意見の集約/不安の解消/迷いのない決断/脱・三日坊主/悪癖を直す/家族問題の解決…
本書ではビジネスはもちろん、日常の問題や個人的な悩みまで、ありとあらゆる困難に突破口を開き、
自身の自由の範囲を拡張するための手法が、次の2つの分野に分けて紹介されている。【リニアな問題解決】
直線的な因果性を基礎に置く問題解決法。
因果関係を直線的に遡り、たどり着いた究極原因を除去・変化させることで、結果を変え、問題を解決する。【サーキュラーな問題解決】
鶏と卵の関係のように、原因と結果の関係がループしている場合に用いる問題解決法。
究極原因の除去・変化ではなく、問題へ対する認知を変えることで、悪循環に変化をもたらし、間接的に問題を変える。いずれも単独で用いることも、それぞれを互いに埋め込んで新たな問題解決法として運用することもできる。
つまり〈方法を生み出す方法〉も詰め込めこまれた本書は、まさに問題解決法の道具箱である。
そんな、『アイデア大全』『問題解決大全』からの、新作『独学大全』だからこそ、前2作から読み続けている人はもちろん絶対に外せない一冊となるだろうし、ここから読み始めて全三作シリーズをコンプリートするのもありだ。冬休みの課題図書として優れているだけでなく、新年から新たな目標を立てて勉強するぞという意欲溢れる人にとっても大いに参考になる一冊だ。独学のためのセルフ・モチベーションとしても役立つ内容であるからこそ、やはりそんなひとはひとりひとりが手元に置いておくべき決定的百科事典と言えるだろう。ぜひどうぞ。
古代ギリシアから最新論文まで、ありとあらゆる「知」を全網羅!
著者が独自に収集・開発した技法「ベスト55」を厳選した「独学本」「勉強本」の決定版!!▼柳川範之氏(東京大学教授)
「著者の圧倒的な知識に裏打ちされた勉強法の詳細なプログラム。学生から大人まで使える」
▼山口周氏(独立研究者)
「この本、とても面白いです。アインシュタイン、ダーウィン、エジソン、ジョブズ…イノベーターの多くは独学者だった。混乱の時代、あらためて『独学の量で人生は決まる』と強く訴えたい」本書はインターネットの知の巨人、読書猿による「独学のやり方」を完全網羅した1冊です。独学者は孤独です。やる気が起きないとき、挫折したとき、どの本を読んだらわからないとき、他人と比較してコンプレックスに押しつぶされそうなとき…どんなときでもこの本を手元に置いておくことで、何らかの答えが見つかる「独学の百科事典」が完成しました。
これまでの勉強本との一番の違いは、全てに学問的裏付けがあり、かつ誰でも使えるようマニュアル化されている点です。「著者一人の経験」や「脳科学神話(あなたはまだ脳の10%も使えていない)」を押し付けるのではなく、「ダメダメでサボってしまう」というヒトの性質を前提に、歴代の独学者たちが開発してきた方法(読書猿さんはこれを「外部足場」と読んでいます)を収集、著者独自の視点で技法に昇華させています。
この本のゴールは、独学する内容、ジャンルを問わず「何を」「どう学ぶか」を自分で決めて実践できること。「誰かのおすすめ」や「偶然の出会い」に依存する人生、そして「忙しいから」と言い訳をつけて学ぶことから逃げる人生をやめることができます。
受験勉強や資格試験などゴールが明確な人に向けて「どう学ぶのか(How)」に答えるのはもちろん「何を学ぶのか(Whtat)」を見つけたい人、「なぜ学ぶのか(Why)」に立ち返りたい人にも具体的な技法が用意されています。
(本書の「序文」より)
この本は確かにあまり賢くなく、すぐに飽きるしあきらめてしまう人たちのために書かれた。独学の凡人である私には、これが精一杯である。
しかし独学の達人が書いた書物よりもきっと、繰り返し挫折し、しかしあきらめきれず、また学ぶことを再開したような、独学の凡人であるあなたの役に立つだろう。
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