WOWOW「連続ドラマW」今月の新作『予告犯』がスリリングに始まった
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最終更新日:2015/06/26
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毎月心待ちにしているWOWOWの「連続ドラマW」シリーズ。「大人におすすめの本格的社会派ドラマ」として紹介したように、こんなにもハイクオリティなドラマは民放では絶対に期待できないだろう。全5話で完結するという極めてテンポの良いストーリー展開は、忙しい現代人にもうってつけ。一年も続く大河ドラマどころか、3ヶ月も続く民放標準のドラマの中だるみにも、視聴者はもう飽き飽きしている。だからこそ今、WOWOWなんだよ。数々の名作を生み出したこの「連続ドラマW」は、「これまでのおすすめ作品:このドラマがすごい」にも書いたように、最高に素晴らしいシリーズなのである。

さて、そんな楽しみなドラマシリーズを毎月新作投入するほどに、WOWOWは今ドラマに力を入れているところなのだが、先週から始まったのがこちらの『予告犯』だ。原作は漫画で全3巻で既に完結しているのだが、まず初めに(今回のドラマ化を機会に読んだ)この原作が予想を上回るほどに凄かった。ネット動画投稿サイトを利用して犯行を予告し、視聴者を煽って劇場型犯罪を遂行していく様子は実に現代的。さらには漫画の中で引き起こされる事件がことごとく、実際に過去のニュースで報道されたものに似せているため、ストーリー展開が恐ろしいまでにリアル。ひさびさに読んでびっくりした漫画だったのだ。
インターネット動画投稿サイトで犯行予告動画を投稿する謎の男。果たして予告された事件は起きるのか…!? 高度に情報化された現代のテロリズムを描く、緊迫のサスペンススリラー開幕!!
この原作にあまりにもビックリしたものだから、作家の筒井哲也とは一体何者なのかと思ったら、業界では極めて評価の高い漫画家のようなのだ。ぜんぜん知らなかったけど、あんな作品描いていたら、そりゃあ世界からも注目されるというものだ。
というわけで、原作の漫画にも思わず惹き込まれてしまったのだが、そのドラマからも目が離せない。今回のWOWOWドラマ化に当っては、物語の設定を、映画に出てくるシンブンシから一年後、としている。そしてここが一番の見所だと思うのだが、今回のシンブンシ(東山紀之)はなんと、現役の裁判官という絶妙のセッティングなのである。現実に法廷で人を裁く表の顔と、ネット上で大衆を煽りながら人を裁く裏の顔。その真の目的は何か?そういうスリリングな展開がこれから始まっていくのであろう。先週放送された第1話も今後再放送されるし、今から見始めるのもいいだろう。いまWOWOWがものすごく面白い。
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