さらに高いレベルの国語辞典を|中型辞書「三省堂大辞林」のすすめ
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国語辞典のおすすすめについては、以前にも以下のエントリで詳しく解説してきたので、ぜひ参考にして頂きたい。
- 国語辞典を選ぶならこの4冊がおすすめ:現代語に強い三省堂・豊かな語釈の新明解・安定と安心の岩波・誤用を正す明鏡
- 新中学生・高校生から新社会人にまでおすすめする国語辞典4選|辞書それぞれの個性を理解して選ぼう
そこでお伝えしたかったメッセージとは、国語辞典にはそれぞれに個性があり、自分に最適なものを選ぼう、ということだ。使い方や個人的好みで選べば十分だと思うが、とくにおすすめの4冊の特長をひとことでまとめると次のようになる。
- 堅実でオーソドックスな、安定感と安心感が売りの『岩波国語辞典』
- 言葉の意味を深く考えさせる、人気ナンバーワンの『新明解国語辞典』
- 現代語の収録に優れ、新しい用語を知るのに最適な『三省堂国語辞典』
- 自分の日本語の誤用や疑問に気づき、正すために必要な『明鏡国語辞典』

しかしながら、上記でおすすめした4冊はすべて「小型」国語辞典に分類されるものに過ぎない。つまり、エントリーモデルとしては極めて優れているのだが、より高いレベルを目指すのであれば、次第に物足りなく感じてくるものでもあるのだ。
そんな次のステップを目指す人にふさわしいのが、「中型」国語辞典である。各出版社がこぞって力を入れる小型辞書に数多くの選択肢があるのに対し、この中型はぐっと専門性が高まり、その結果として現在では3つの選択肢しかないのが現実である。「さらに充実した国語辞典を|中型の岩波『広辞苑』と三省堂『大辞林』が大幅改訂」でも紹介したように、そのうちのひとつが誰でも名前を聞いたことがある岩波書店の「広辞苑」である。
小型国語辞典が一般的には、7-8万程度の総項目数総であるのに対し、10年ぶりに改訂された最新第7版の広辞苑は、なんと総項目数25万と、小型辞書の3倍以上の収録を誇るのである。これが、中型国語辞典の実力なのである。それぞれの言葉をより詳しく、ときには語源に遡り、またあるときはイラストも加え、ひとつひとつに精緻で丁寧な解説を加えていくのである。しっかりとした日本語を書こうと思うなら、やはりこれくらいの辞書は手元に置いておきたいところだ。
一方で、もうひとつの選択肢、三省堂「大辞林」も非常におすすめだ。僕自身はもちろん両方とも持っているが、個人的には広辞苑よりもこちらの大辞林を強く推したい。その理由はいくつかあるのだが、ひとつには最新第4版が、広辞苑よりもさらに新しい2019年の出版であるということ。そして、広辞苑よりも長い13年もの月日をかけて改訂に取り組んでいること。さらには、言葉の歴史や語源の解説が詳しい広辞苑と比べて、より現代語に詳しいという大辞林の特徴は、まさに新しい令和の時代の決定版的辞書として相応しいと言えるだろう。小説『舟を編む』で、辞書編纂に携わる人々を活き活きと描いた三浦しをんがインタビューで語っているように、物書きとしてはもちろん広辞苑も大辞林も使い、その違いなどを毎回確認するのだが、やはり昔から大辞林の方を好んで使っているとのことだ。このようにプロにも絶賛される大辞林は、小型国語辞典からもう少しステップアップしてみようと思う人には最適の選択肢となるだろう。普段は小型を使いながらも、もうすこし詳しく知りたいときには、絶対にこの中型辞典が役立つはずだ。おすすめです。
令和という時代の幕開けに、ことばの海の新しい羅針盤として刊行。日常語から専門用語まで、古代のことばから現代のことばまで、日本語の総体を縦横に収める。新しい時代の一冊ものの大型国語辞典に求められる役割を追求。第三版から1万3000項目増の25万1000項目収録。13年ぶりの全面改訂版。
6大特色
1、日本語の基本辞典として
万葉の古代から、令和の現代まで各時代のことばと語義を収録。
2、新しい時代の基本辞典として
最新の社会・科学・文化、新語・新語義、カタカナ・アルファベット表記語に対応。
母語話者には自明でも、説明の難しいことばについて記述を充実。
3、類書中最大級の25万1000項目収録
4、使いやすい造本
用紙と造本の工夫で、第三版から224ページ増に対して、冊子の厚さを削減。
杉浦康平・佐藤篤司の手による、豪華な装幀。
5、巻頭にビジュアルな日本語解説「特別ページ」
6、書籍版ご購入の方には、スマホ(iPhone・Android対応)で利用できるアプリの「大辞林」をご提供。
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