英語論文校正・校閲おすすめサービスの使い方: 世界最大のクラウドソーシング Freelancer.com が早くて安い
本記事の目次
クラウドソーシングで英語論文を校正する
過去5回にわたって、英語アカデミック・ライティングのおすすめテキストを紹介してきた。
- 英文ライティングここから始める必読テキスト4選
- よりモダンでクリアな英作文テキスト3選
- アカデミック・ライティングの決定版テキスト
- スタイルとフォーマットで学ぶアカデミック・ライティング
- 英文ライティングの新定番テキスト “The Sense of Style”
いずれのテキストも大変に有用で、僕自身おおいに助けられたものである。おかげで随分と書けるようになってきたのではないかとは思うのだが、しかし、論文の仕上げにはやはりプロの目で校正してもらう必要がある。Proofread しないと、こんな悲劇を招いてしまう、ということだけでなく、自分が書いたものを真っ赤に添削してもらうというのは、ライティング・スキル向上において最も効果が高いと思うからだ。なにしろ、校正サービスをお願いするたびに、自分の論文を読んだときの印象がこんなにも変わるものかと、毎回おどろくのである。
やはり、プロのスキルは素晴らしい。これはもう喜んでお金を払ってやってもらうべきサービスだと思う。しかしながら、英語論文校正・校閲って、高いのである。高品質のサービスに高価格が付くのは至極当然なのだが、限られた予算の中からその代金を捻出するのに、多くの研究者が苦労していることだと思う。研究費が乏しい、もしくはほとんどない学生であれば、この問題はより深刻にならざるを得ない。
そんな中、僕がアメリカで博士課程学生という貧乏生活を送る中で見つけたのが、クラウドソーシングで依頼する、ということだった。そしてこれがもう衝撃的に素晴らしいサービスだったものだから、学生を終えた今も引き続き利用しているのである。詳しくは「Freelancer.comを利用した英語論文校正の衝撃的体験談」で書いた通りだが、これからの時期、学部の卒業論文や大学院の修士・博士論文の提出締切に向け、英語校正を必要とする人も多いだろうと思い、ここで改めてその使い方とプロセスを簡単に紹介しておきたい。
Freelancer.com(フリーランサー・ドットコム)は世界最大級のクラウドソーシング・プラットフォームなのだが、現在では以下のように日本語対応しているほか円決済もできるようになり、日本人ユーザーにとって益々使いやすいサービスとなっている。しかも、論文校正の専門会社と比べても圧倒的なスピードで、5分の1から10分の1という値段で、同程度もしくはそれ以上のクオリティが期待できるのである。僕はもう、これ以前のサービスには戻れないと思う。
さて、このサービスの使い方を説明すると、以下の5ステップから成る。
- 仕事の依頼書をアップする
- 世界中のフリーランサーが入札に応じる
- 入札者の中から一人を選んで発注する
- 発注した相手からアウトプットを受け取る
- 料金を支払う
こんな簡単なプロセスで世界中のフリーランサーに仕事を依頼できてしまう他、かかる費用は実際に仕事を発注した際の金額の3%のみ(ただし複数のプランが用意されている)。つまり年会費のような固定費はかからないわけだから、ぜひ一度この驚異的なサービスを試してみてはいかがだろうか。
ステップ1:仕事の依頼書(タスク、スキル、予算、納期等)をアップする
まずは Freelancer.com にアカウントを作成してログインし、仕事を発注する場合は「プロジェクトを投稿」(上の写真左側)をクリックすると、以下のような画面が表示される。これが仕事の依頼書となるため、具体的なタスクの他、どのようなスキルを必要とするか、そして予算と納期といった情報を記入していく。そして内容確認して「今すぐプロジェクトを投稿」ボタンをクリックするだけ。
ステップ2:世界中のフリーランサーが入札に応じる
次のステップでは、投稿した自分のプロジェクトに対し、世界中のフリーランサーが入札に応じてくる。以下は以前僕が利用した際のサンプル写真(英語版)だが、”Bids 17″ と書いてあるのは、現在の入札者数が17名であることを表している。プロジェクトを投稿してから約2時間でこんなにも多くの人が応じてくれたこと、しかも英米加豪からインド・バングラデシュ・ケニアまで、国籍でみても実にバラエティ豊かなフリーランサーが入札している様子を目撃するのは、実にエキサイティングな経験である。
ステップ3:入札者から一人を選び仕事を発注する
続いては、複数の入札者の中から誰に発注するのかを決める段階となるのだが、このプロセスがまた興味深いのである。基本的には多くの入札者が「私はより安く、より早くできます」ということをアピールしてくる。だから、プロジェクトの依頼書に記入した予算よりも低い金額や短い納期を提示してくることが多い。一方で、安く早くでも質が低いではマズいわけであり、それを考慮している入札者は「私のサービスは高いけれどもそれだけ質も高いです」という提案をしてきたりするのだ。だから結果的には、非常に多種多様な提案が出揃うことになる。
そして、その多様な提案の中から一人の発注相手を決めるのが最も重要な意思決定となる。一見難しそうに見えるこの決断だが、実際にはそれほどでもない。というのは、Amazon やその他のオンラインサービスと同様に、入札者それぞれの過去の仕事実績や発注者からの評価が明示される他、必要であれば各入札者とダイレクトメッセージのやり取りも出来るのである。そしてこの事前のコミュニケーションを通じて、論文校正サンプルを送ってくれたり過去の経験をより詳しく説明してくれる人も多く、これらがとても重要な情報となって、意外とすんなりと発注先を決めることができるのだ。
ステップ4:発注相手からアウトプットを受け取る
前のステップで仕事を発注した後は、その発注先からのアウトプットが届くのを待つだけだ。納期内に帰ってくればもちろん大満足なのだけれども、僕の経験からすると、フリーランサーの仕事はもの凄く早く、期日前にアウトプットを手にすることも多い。このスピード感はとても大事だし、締切直前にお願いしたときなどは本当に助かった。もちろん、それでクオリティが犠牲になることもなく、大大大満足の仕上がりだったのである。
また、論文校正の場合には、なぜこの箇所をこのように修正したのかが気になることが多い。そんなときはやはりダイレクトメッセージで以下のように簡単に直接問い合わせることが出来る。これも英語論文を仕上げる際には欠かせないプロセスだと思うし、こうしたことを通じて「なるほど、次回からはこう書いたほうがいいな」という、英語ライティングの参考にもしている。
ステップ5:料金を支払う
これまでの一連のプロセスが終わり、アウトプットに満足したら、当初約束した金額を支払ってプロジェクト終了となる。ちなみにフリーランサーによっては、最初に半額を前金で支払って欲しいという人もおり、こうした方法についてはケースバイケースである。一方で、万が一、アウトプットが約束したものと違った場合はどうするのか?これはオンラインサービスならではの不安材料だと思うが、こうした場合には Freelancer.com が仲介に入って裁定することになっている。僕自身はいまのところ幸いにしてそういうトラブルに遭遇したことはないが、その可能性はヤフーオークション等と同様にゼロではない。
というのが、この世界最大のクラウドソーシング Freelancer.com の使い方である。文字通り、翻訳・コラム執筆からデザインやプログラミングまで、ありとあらゆる仕事を世界中のフリーランサーに発注できるという優れもののサービスだ。どのフリーランサーに依頼するかでアウトプットの質は大きく変わってくるが、ちょっと時間をかければ誰に発注すべきかは自然と見えてくるはずだ。その手間をかけるだけで、従来のサービスと比べて圧倒的な早さと安さで同等以上のクオリティが実現できるのだから、これを使わない手はないと思う。少なくとも英語論文の校正・校閲に関しては、絶対におすすめできるサービスである。ぜひ一度お試しあれ。
しかも今なら、以下のキャンペーンが実施中で、新規入会時に$20のクーポンがプレゼントされるので、興味ある人はぜひこの機会にこのサービスを使い始めてはどうだろうか。
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