【おすすめ英語テキスト】重要単語を因数分解|語源から根こそぎ完璧に理解する
現在開催中のKindle本ストア 9周年キャンペーン。本日はこの中から最大級におすすめしたい、この英語本を紹介しよう。そう、あの『英単語の語源図鑑シリーズ』、である。以前にも次のように激賞したが、これは本当に素晴らしい英単語テキストと言えるだろう。
1単語につき1イラスト! ページをめくるたびに重要単語が頭に飛び込んでくる‼
本書は、「語源」を学び、超効率的に英単語を覚える本です。「語源」とは、漢字でいう、偏(へん)・旁(つくり)・などにあたるもので、たいていの英単語は、次の3つの「語源」に分解されます。
【例】 injection(注射する)
⇒in(中に;接頭辞)+ject(投げる;語根)+ion(もの;接尾辞)
これらの「語根」「接頭辞」「接尾辞」をまとめて「語源」といいます。ject(投げる)というイメージがつかめると・・・
・projectは pro(前に)+ject(投げる)⇒映し出す
・rejectは re(後ろに)+ject(投げる)⇒拒絶する
・ejectは e(外に)+ject(投げる)⇒排出する などなど芋づる式に語彙が広がります。このように重要単語を語源に沿って分解し、語源の知識と語彙をイラストを見ながら身につけていきます。一見、遠回りに思われる学習法かもしれませんが、語源の力によって1万語レベルの語彙が身につくことは、すでに語源研究によって実証されています。「教師に勧められた!」「学生時代に出合いたかった!」「イラストが可愛い!」…絶賛の声が続々!まだ「理想の単語集」に出合っていない方に必携の1冊です。これで完ぺき!
そしてまた、こうした語源の理解を助けてくれるのが、コミカルでキュートなイラストの数々なのである。例えば以下のように、prospect という単語を理解するためには、 pro と spect に因数分解し、そこから将来を見ることという根っこの意味が分かる。だから、見込みや見通しといった訳になるのだ。それを直感的に分からせてくれるのが、このイラストと言えばひとことで伝わるだろう。加えて、spect つながりで、inspect, respect suspect, expect といった言葉へと芋づる式に展開していくのだから、単語を理解して覚えるのがとても楽しい作業になるのだ。「英語を深く理解していっている」という感覚を味わいながら学習することができるという意味でも、大変貴重でありそして効果的な方法なのである。
そんな、超おすすめの英単語テキストが、電子書籍2冊セットで、いまだけ大幅割引セール中。僕はベストセラーとして話題になる前から読み込んでいたけど、これは確かに売れる。間違いなくいい。そんな英語テキストそんなしょっちゅうは出てこないよ。だからこそこの機会に、ぜひ手に取ってみて頂きたい。大幅キャンペーン中の今は、まだ読んだことのない人にとっての絶好のタイミングと言えるだろう。
Amazon Campaign

関連記事
-
-
町山智浩『知ってても偉くないUSA語録』は秀逸な現代アメリカ社会批評
映画評論家の町山智浩をご存知だろうか?そして、彼の秀逸な現代アメリカ観察記をご存知だろうか?そんな週
-
-
一橋大学ソーシャル・データサイエンス学部の挑戦と初受験
さて今年の国公立大学受験でもう一つ大きな話題となっているのが、一橋大学がじつに72年ぶりに新設する
-
-
林業男子と林業女子:Wood Jobs!
「少年よ、大木を抱け。WOOD JOB!」で書いたように、『舟を編む』の著者三浦しをんによる『神去な
-
-
Kindle電子書籍でエキサイティングに読もう、今あらためて宇宙論がおもしろい
僕は大栗博司『重力とは何か』を2年ほど前に読み、「この宇宙論はおもしろいよ!」と書いたのだが、その気
-
-
出版不況なのに「TikTok売れ」で緊急重版|あの実験的小説の新しい売り方・売れ方
先日紹介した書籍『10代のための読書地図』は、本当におすすめなので、ぜひまだの方には読んでみて欲しい
-
-
組織を動かす実行力|結果を出す仕組みの作り方
新刊『実行力』を興味深く読んだ。本書は、ご存知橋下徹が、これまで大阪府知事として、そして大阪市長とし
-
-
英文法再入門|高校の先生がこの本を読んでいれば
中公新書の『英文法再入門』は、直接的なタイトルに見られるように、英語学習者向けに文法を学ぶポイントを
-
-
今年もアメリカの大学卒業シーズンがやってきた|おすすめ歴代スピーチ10選
さて、今年もアメリカの大学では卒業シーズンとなった。コロナ禍で大きく様変わりしてしまったとはいえ、卒
-
-
2020年、本ブログで人気だった英語論文ライティングの参考書ベスト5冊
先日のエントリ「いま国語辞典がおもしろい|10年ぶりの大幅改訂による最新版あいつぐ」で紹介したように
-
-
今こそ再び学ぶ『英語の読み方』|読めるか読めないかそれが問題だ
英語学習に関する書籍というのは、それこそ書店に溢れていて、玉石混交でどれを選んだらいいのか分からない