学校では教えてくれない、正しいFUCKの使い方。
公開日:
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最終更新日:2015/07/17
英語
ちょっぴり気になっていたこの一冊、思わず読んでしまったじゃないか(笑)
Fuckという単語は、卑俗な意味だけと思っていませんか。 多くは本来の意味で使うことはなく、普通の人でも感情が高まった ときに使う強調表現なのは、映画や歌詞などから知っているだろう。 そんなFワードの使い方でとんでも無い事にならないよう、どんなシチュエーションで言うべきかの取扱説明、例文、スタンダードな表現など正しい扱いをイラストとともに紹介。ほか「hell、damn、shit・crap」も含めて99フレーズを紹介。またコラムにfuck、hell、shitの名言集も収録。正しい発音ができるリスニングCD付き。
そもそも自分で使う機会のないこうしたワードに対し、正しい使い方を教授し、よくある誤りとその場合の危険度をランクするという、極めて「実践的」な内容だ(笑)。留学前に一読しておくというのが本書の「正しい使い方」のようにも思うが、もちろん、それを真面目に正面から受け止めてはダメですよ。
photo credit: Skley via photopin cc
というように、それなりに面白く読んだんだけれども、僕にとっての衝撃的な英語テキストの決定版は今もやっぱり「出ない順・英単語帳」だよなあ。「史上最高の英単語テキスト、その実践編がまさかの登場」で紹介したように、その斬新なコンセプトは英単語帳の長い長い歴史に全く新しい1ページを付け加えたものとして鮮烈な印象を残した(笑)
しかも気づかないうちに、いつの間にか「普及版」まで登場してるじゃないですか!ナンセンスな挿絵と合わせて、ジョークに溢れた一冊(ところどころ下ネタあり)。絶対にオススメ、というわけではもちろんありません。なにしろ使う機会なんて恐らく一生「出ない」英単語なんですから。(一方の真面目に「使える英単語帳」は、「おすすめ参考書」で紹介したとおりだ。)
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