*

世にもおもしろい英語|あなたの知識と感性の領域を広げる英語表現

公開日: : 最終更新日:2015/07/17 Kindle, 英語

小泉牧夫の『世にもおもしろい英語』は、サブタイトルにある通り「知識と感性の領域を広げ」、英語という言語が持つ奥深さを教えてくれる内容だ。僕もとてもおもしろく読んだ一冊である。

小泉牧夫(こいずみ まきお)
英語表現研究家、英語書籍・雑誌編集者。英語書籍・雑誌を中心に編集を行い、数多くの出版物を世に送り出す。同時に海外版権担当としてブックフェアに参加、世界各国の出版社と商談を行う。35年に及ぶ語学書の編集者としての集大成が本書である。

 

 

本書には、著者がこれまで様々な英語テキストの編集に携わってきた経験から知った、とても興味深い英語フレーズが満載。もちろんそれだけでなく、なぜそのような言い回しになっているのかという解説もあり、全編にわたって惹きつけられるようにして読める一冊となっている。例えば、結婚・離婚関連では、”shotgun marriage” という言い方がある。これは日本語の「できちゃった結婚」に該当するものであり、そのフレーズ自体は聞いたことがあったのだが、なぜそのような言い方となっているのかご存知だったろうか?また、それでは “Disneyland daddy” とは? これは知らなかったのだが、離婚しても子供をディズニーランドに遊びに連れて行ってくれる父親、という意味だそうだ。なるほどねえ。

 

また仕事関係のフレーズでは、自分の本職以外に「副業をする」「アルバイトする」ことをmoonlight というそうだ。夜な夜なこっそり働くというイメージなのだが、これも言われてみればなるほどだが、これまで知らなかった言葉づかいだ。それ以外にも、キャッチコピーでお馴染みの “page-turner” や “eye-opener” は知っていても、さて “nail-biter” とかね。

 

credit: Leo Reynolds via FindCC

credit: Leo Reynolds via FindCC

 

さらに個人的にもっとも興味深く読んだのが、動物に関する英語表現。例えば、as strong as a lion「ライオンのように強い」、as hungry as a bear「熊のように腹ペコ」、as gentle as a lamb「仔羊のように従順な」、as sick as a dog「犬のように気分が悪い」といったように、動物に特定のイメージが付与されているのが面白い。また、なぜなぜカクテルはcocktail(オンドリの尻尾)と言うのか、という小話も初めて聞いた内容だった。

 

というように、本書には英語表現に関するユニークな表現が満載。それらを自分で使う機会はそんなに多くないかもしれないが、英語の面白さを知るには最適の内容でもある。リラックスして読みながら、へぇ~を連発するというのが、本書の味わい方ではないだろうか。著書の以下のまえがきも大変共感できるものであり、著者の英語での失敗談や笑い話も含め、一つ一つのエピソードが最後の最後まで楽しめる一冊。おすすめです。

 

 

私は、これまで英語関係の雑誌や書籍の編集に携わってきました。日本人としては、英語を学ぶという点では、特殊な恵まれた環境にいたのかもしれませんが、それでも英語に悪戦苦闘する毎日でした。  そんな中で慰めとなり、英語を続けるモチベーションとなったのが、先に紹介したような「おもしろい」英語表現でした。英語そのものの中に、とても魅力的な世界が広がっていたのです。英語表現ひとつ覚えるたびに、知識だけでなく自分の感性の領域が広がっているのが実感できました。そして、その積み重ねは、私の人生観をもダイナミックで柔軟なものに変えてくれたのです。  本書では、私の心の琴線に触れた「世にもおもしろい」英語表現の数々を、人生・仕事・洒落た表現・恐怖表現・動物・人体・植物・色彩・人名・地名・数字といった章に分けて網羅しようと思います。それぞれの表現の語源や成り立ちから実際の使い方も、できるだけ詳しく解説します。そこには英語を話すアメリカ人やイギリス人の普段の生活振りから人生観、感性や知恵、歴史までも垣間見ることができるでしょう。そして、これはおまけですが、私自身の英語表現にまつわる鮮烈な記憶も語っていきたいと思っています。

 

Amazon Campaign

follow us in feedly

関連記事

text_books

Kindle電子書籍で安く読める、経済学および統計学の教科書

電子書籍の普及がますます加速しているが、大学や大学院で使う教科書はまだまだ電子化が遅れている。しかし

記事を読む

ted-monica

【TEDトーク】モニカ・ルインスキーとネットいじめ|彼女が見つけた適切な関係

モニカ・ルインスキーという名前を久しぶりに聞いた。といっても、その名を記憶しているのは、ある程度の年

記事を読む

2015-12-08 18.14.26

アカデミックライティングにおすすめの英語辞典|コロケーションとシソーラスも一緒に学ぶ

Oxford Learner's Dictionary of Academic English がお

記事を読む

medium_14554700546

学校では教えてくれない、正しいFUCKの使い方。

ちょっぴり気になっていたこの一冊、思わず読んでしまったじゃないか(笑)  

記事を読む

sandberg-barnard

もう一度聞きたい、アメリカの大学卒業式スピーチ5選

アメリカの5月は卒業式のシーズン。そして米国大学の卒業式と言えば、著名人によるスピーチ(Commen

記事を読む

medium_3350135154

越前敏弥の『日本人なら必ず悪訳する英文』は、英語自慢の鼻をへし折る一冊

ベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』等の翻訳で知られる越前敏弥の『日本人なら必ず悪訳する英文』。本書

記事を読む

credit: BrownGuacamole via FindCC

【Kindle特大セール】あの話題の一冊からオモシロ経済学本まで半額キャンペーンでお買い得

現在Amazon Kindle で開催中<全品50%ポイント還元>の「東洋経済新報社 創立122年記

記事を読む

3433059070_6e431d84dd_z

プレゼンを準備する前に繰り返し読みたいおすすめの一冊『TED TALKS』

話題の一冊『TED TALKS』を読んだ。ご存知いまや圧倒的なプレゼンスを獲得したTEDカンファレン

記事を読む

notes-514998_640

「ない仕事」の作り方|みうらじゅんとノーベル賞級の研究

「文藝春秋電子書籍2016ベスト10」として、電子書籍10冊が期間限定で大幅ポイント還元セールとなっ

記事を読む

kindle-kadokawa-1505

Kindle電子書籍で手軽に読む、勝負師たちの闘う頭脳と揺れない心

Amazon Kindle で電子書籍を出版している数多くの出版社の中でも、KADOKAWA は最も

記事を読む

Amazon Campaign

Amazon Campaign

credit: BrownGuacamole via FindCC
【Kindle特大セール】あの話題の一冊からオモシロ経済学本まで半額キャンペーンでお買い得

現在Amazon Kindle で開催中<全品50%ポイント還元>の「

japanese igo
囲碁タイトル7冠同時制覇|井山裕太と師匠・石井邦生が創りだした盤上の宇宙・独創の一手

すごいな、井山裕太。大きなニュースとなったことで、囲碁ファン以外にも伝

kowai-e
ゾクゾクするほどコワい人間のココロ|「怖い絵展」にもう行きましたか?

アートファン待望の「怖い絵展」が、いよいよ上野の森美術館で始まった。既

nobel-economics-2017
今年のノーベル経済学賞は「行動経済学」のリチャード・セイラーに

今年のノーベル経済学賞が発表され、行動経済学についての貢献が評価され、

kouba1
「工場の祭典」が今年も新潟・燕三条で開催中

さて、今年も「工場の祭典」フェスティバルの時期がやってきましたね。もう

428px-Johannes_Vermeer_-_Het_melkmeisje_-_Google_Art_Project
盗作と贋作のフェルメール|美術作品にまつわる犯罪史

先日NHK-BS で放送された「アナザーストーリーズ 運命の分岐点『フ

shougi_old_board
NHK探検バクモン「激闘!将棋会館」が面白かった|人工知能時代の天才棋士たち

先日NHKで放送された「探検バクモン」をご覧になっただろうか?「激闘!

medium_2388310523
誰も教えてくれない、科研費に採択されるコツを公開|研究費獲得に向けた戦略的視点2017年版

今年も9月になり、科学研究費助成事業(科研費)の締切が近づいてきた。自

PAGE TOP ↑