*

『シグナル&ノイズ 天才データアナリストの予測学』のネイト・シルバーがおすすめする2冊の絵本がステキ

公開日: : 最終更新日:2014/11/17 オススメ書籍, 経済学・統計学

「今年続けて読みたい統計学オススメ関連書と教科書15冊」で紹介したうちの一冊が、ネイト・シルバーの『シグナル&ノイズ』。

 

選挙からスポーツまで幅広いジャンルで様々な予測を手がけ、尽く的中させたことで話題を集めた統計家だ。

 

データ・サイエンティストと言えばこの人、というくらい時の人となったネイト・シルバーだが、そんな彼が自分の幼少時代を振り返りつつオススメしている二冊の絵本があったので早速購入してみた。絵本って大人になっても、そのイラストが醸す雰囲気を眺めているだけでも楽しめるよね。

 

medium_79571458photo credit: SantaRosa OLD SKOOL via photopin cc

 

一冊目は “The Boy Who Loved Math”。『放浪の天才数学者エルデシュ』(原題 “The Man Who Loved Only Numbers”)でも知られる数学者を取り上げ、その少年時代の人となりを絵本にしている。

The book is not a mathematics primer. Heiligman includes a straightforward discussion about how prime numbers work, and there are LeUyen Pham’s precise and playful illustrations, which are full of hidden mathematical allusions and puzzles. But Heiligman focuses on Erdos’s personal story.

The Boy Who Loved Math: The Improbable Life of Paul Erdos

 

もう一冊は、アインシュタインを取り上げた “On a Beam of Light: A Story of Albert Einstein” だ。

Albert Einstein’s Erdos Number is 2 (both he and Erdos wrote papers with the German mathematician Ernst Straus). And as Jennifer Berne’s “On a Beam of Light” reminds us, the two men had much else in common. Einstein was a difficult child (“Little Albert was so different; was there something wrong?”) who “didn’t want to be like the other students.” Instead, he was prone to daydreaming, imagining himself on a beam of light rocketing through space.

On a Beam of Light: A Story of Albert Einstein

 

これら二冊では二人の天才が いかに nerd であったかが可愛らしく描かれており、それこそ “excellent reading for nerds of all ages” となっている。子供が読者対象になっているのは当然のこと、この all ages にはもちろん大人も含まれている。たまには絵本を読むっていうのも、いいよね。




 

Amazon Campaign

follow us in feedly

関連記事

バッタの大群襲来|書籍『バッタを倒しにアフリカへ』が現実に

以前に「若き昆虫学者のアフリカ|いまこそ昆虫が面白い」でも書いたように、昨今にわかに昆虫ブームなのは

記事を読む

経済学Ph.D.のアカデミック・ジョブマーケット|AEA年次総会がサンフランシスコで開催

1月の第一週、日本ではまだお正月気分の頃に開催されるのが The American Economic

記事を読む

kuzushi shougi

日本将棋マネーリーグ|今年も賞金ランク首位は豊島将之竜王、藤井二冠は?

先日は毎年恒例の「欧州サッカー・マネーリーグ」が発表され、今年もスペインのFCバルセロナが収入ランキ

記事を読む

敗れざる者たち|藤井聡太に失冠したトップ棋士たちの言葉

もちろん、もう読みましたよね?藤井聡太二冠を表紙にすえ、初めて将棋を特集したスポーツ雑誌Number

記事を読む

Kindle電子書籍で安く読める、経済学および統計学の教科書

電子書籍の普及がますます加速しているが、大学や大学院で使う教科書はまだまだ電子化が遅れている。しかし

記事を読む

春になり大人になったら辞書を買おう|これがいま日本で最も売れている国語辞典だ

さて今年も4月になり、進級・入学・入社とおめでたいイベントが相次いだ。中学生になったら電車も大人運賃

記事を読む

【おすすめ英語テキスト】あの「語源図鑑」に待望の続編が登場|英単語を語源から根こそぎ理解する

ついに出ましたね、あのベストセラー『英単語の語源図鑑』に第二弾の続編が! これ、ものすごくおススメな

記事を読む

chess board

機械 vs 人間:チェス、予測、ヒューリスティック

今回もサッカー・ワールドカップ予想をしている、毎度注目の統計家ネイト・シルバー。その彼の著書『シグナ

記事を読む

美貌格差:ビジンとイケメンと生まれつき不平等の経済学

労働経済学者 Daniel Hamermesh による一般向け書籍 "Beauty Pays: Wh

記事を読む

売れっ子プロデューサー川村元気の本気の「仕事。」論

川村元気。この名前をどこで聞いたか覚えていますか?大ヒット映画『電車男』のプロデューサーとして?ベス

記事を読む

Amazon Campaign

Amazon Campaign

卒業・入学おめでとうキャンペーン|80年記念の新明解国語辞典で大人の仲間入り

今年もまた合格・卒業、そして進級・進学の季節がやってきた。そう、春は

食の街・新潟県南魚沼|日本一のコシヒカリで作る本気丼いよいよ最終週

さて、昨年10月から始まった2022年「南魚沼、本気丼」キャンペーン

震災で全村避難した山古志村|古志の火まつりファイナルを迎える

新潟県の山古志村という名前を聞いたことのある人の多くは、2004年1

将棋タイトル棋王戦第3局|新潟で歴史に残る名局をライブ観戦してきた

最年少記録を次々と塗り替える規格外のプロ棋士・藤井聡太の活躍ぶりは、

地元密着の優等生|アルビレックス新潟が生まれたサッカーの街とファンの熱狂

J2からJ1に昇格・復帰したアルビレックス新潟が今季絶好調だ。まだ4

【速報】ついに決定|14年ぶりの日本人宇宙飛行士は男女2名

先日のエントリ「選ばれるのは誰だ?夢とロマンの宇宙飛行士誕生の物語」

3年ぶりの開催|シン魚沼国際雪合戦大会で熱くなれ

先週末は、コロナで過去2年間見送られてきた、あの魚沼国際雪合戦大会が

国語の入試問題なぜ原作者は設問に答えられないのか?

僕はもうはるか昔から苦手だったのだ。国語の試験やら入試やらで聞かれる

PAGE TOP ↑