*

新潟県南魚沼市の銘酒「鶴齢」がJALビジネスクラスの機内食日本酒リストに登場

公開日: : 最終更新日:2017/07/03 オススメ, ニュース, 南魚沼・新潟

JALが3月1日から、国際線の機内食にて春の新メニューを提供開始したというニュース。今回のメニュー刷新での最大のポイントは、われらが銘酒「鶴齢」が提供されるようになったことだろう。うむ、地元のオレが言うんだから間違いないぞ。

(Yahoo!ニュース)ファーストとビジネス全便で、日本酒を提供。2016年2月29日までの12カ月間、3カ月ごとに異なる銘柄を用意する。3月から5月までのファーストでは伯楽星 純米大吟醸 桜(宮城県)と磯自慢 中取り純米大吟醸 アメジスト(静岡県)を、ビジネスでは獺祭 純米大吟醸(山口県)と鶴齢 純米大吟醸(新潟県)を、それぞれ提供する。

 

同じビジネスクラスでは今をときめく獺祭も名前を連ねている。桜井社長がいかに現在の獺祭を築き上げてきたかを綴った半生記『逆境経営』を、発売されてすぐに僕も読んだけど、これが実に面白い。いままで杜氏の匠の技に頼っていた酒造りを改革して近代化・合理化を進め、安酒から撤退し高級酒のみへとフォーカスする。言うは易し行うは難しの典型のような経営であり、まさに「逆境」という名が相応しいどん底にあったからこそ決断できたことでもある。ビジネス書としては珍しく、ものすごくエキサイティングに読んだ一冊だった。

 

 

だが僕が言いたいのは、獺祭スゲエ!っていうことではない。それもあるけれども、ここで声を大にして申し上げたいのは、鶴齢もスゲエよ!ということ。ご存知の通り、ここ新潟は日本酒づくりが盛んな地域である。とくに中越地域と称される長岡・魚沼一帯は、水と米がそろう最高の環境となっているのだ。だから、ここにいるとついつい美味い酒ばかり飲んでしまうわけである。

 

さて、今日ご紹介したいのは、南魚沼に歴史ある蔵を構える青木酒造の銘酒「鶴齢」である。同じ中越の朝日酒造「久保田」や八海醸造「八海山」はもはや全国区のネームバリューがあるが、この「鶴齢」はまだそこまで知られていない。それだけ少量生産となっているわけであり、もしも近所の酒屋やレストランで見かけることがあったら、なくなる前に忘れずに注文を。そしてもしもこの先JAL国際線のビジネスクラスで旅行・出張する機会があるなら、ぜひとも機内食で頼んでみて頂きたい。

 

そんな「鶴齢」を生み出す青木酒造が店を構えるのが、南魚沼の塩沢地区である。ここは歴史的には三国街道塩沢宿として栄えた宿場町だ。現在も以下の牧之通り(ぼくしどおり)を中心に電柱は撤去され、江戸時代の町並みがきれいに整備されている(南魚沼市公式サイト)。雁木の下をそぞろ歩きには最高の道であり、休日ともなれば大型の観光バスが乗り付け賑わっている。

 

shiozawa1

 

 

さて、そんなメインストリートである牧之通りの最先端の角に構えているのがこの「鶴齢」をつくる青木酒造だ。どうだ、この風格ある立派な店構え。やっぱ日本酒の蔵元はこうでなくっちゃと、酒飲みをワクワクさせる外観なのである。ただ残念なことに蔵見学は自由ではないため、特別に公開されるタイミングを見逃さずに参加するしか方法はない。もちろん、オレはそんな千載一遇の機会を逃さずに蔵まで見せてもらったのは、言うまでもなかろう。

 

shiozawa2

 

 

もう少し近づいて見てみよう。いやあ、実に格好いい。本当に見ているだけで惚れ惚れとするような佇まい。こりゃあますますファンになるのも頷けるというもの。

 

shiozawa3

 

 

そしてこちらが杉玉(すぎたま)。日本酒の造り酒屋の軒先に吊るされるものだが、いまの時代どの会社もやっているわけではない。その意味でも昔の風情を現代に色濃く残すシーンといえるだろう。ちなみにこの杉玉の意味は「新酒できました」という合図。とくに吊るされたばかりの緑色した杉玉はまさに「新酒しぼりたて」であり、次第に茶色ががってくるのは「熟成されてきました」というメッセージでもあるのだ。

 

shiozawa4

 

 

店内はこんな感じ。奥には入れず、またここにはレストラン等の併設もないので、非常にこぢんまりしている。ただ、もちろん日本酒の販売はしているので、ぜひお気に入りの一本を買って帰って頂きたい。お土産にもおすすめですよ。僕は鶴齢を飲むときは、いつもここで買うことにしている。日本酒を蔵で毎回直接買ってくるなんてステキでしょ?

 

shiozawa5

 

 

そして、毎回気になるほどに充実しているのが、この青木酒造のグッズコーナーだ。「雪男」シリーズも可愛らしいのだが、やっぱり僕はこの藍色の前掛けが欲しいんだよねえ。いつも行くたびに買おうか迷うのだが、今度思い切って買っちゃいますね。それくらい格好いいんだもの!

 

shiozawa6

 

 

ちなみに、この牧師通り沿いには、この青木酒造を始めじつに美しく暮らしている人が多い。住民がそれぞれできる範囲で町並みを保とうと努めている結果であり、それが見事なハーモニーを生み出している。

 

shiozawa7

 

 

例えば今の時期はまさにお雛祭りのシーズン。200年から300年も前の雛人形が各家庭の玄関先に並べられるのは、実に豪壮な景観である。これもまた青木酒造に限った話ではなく、その周辺の皆さんがそれぞれの家に伝わる人形を一般に見せてくれるのである。玄関ではそんな方々が観光客に人形の由来や歴史を説明しており、こうしたコミュニケーションもこの地域を楽しむ一つの要因となっていると言えるだろう。

 

shiozawa8

 

 

今年の雛祭りを逃した方はぜひまた来年お越し下さい。越後湯沢からも近いので、スキー・スノボと合わせて塩沢の街歩きというのがツウな巡り方です。

 

shiozawa9

 

 

と思わず青木酒造「鶴齢」と塩沢の魅力を熱く語ってしまったけど、この「鶴齢」はぜひとも皆さんに知って頂きたい、ここ南魚沼の銘酒なのである。そして最後にご紹介しておきたいが、こちらがこの春からJAL国際線のビジネスクラスで提供されることとなった、僕も個人的に愛飲する「鶴齢」純米大吟醸だ!JALに乗る予定がある方はもちろん、そうでない方にも、ぜひ一度その淡麗なる味わいを経験して欲しい。

 

kakurei-junmai-daiginjo

 

 

新潟の酒は美味い。そして久保田も八海山もいいけれど、この鶴齢はまだそこまで知られていない、知る人ぞ知る銘酒なのである、というのが本日のメッセージだ。最初の一本を選ぶなら、お値段リーズナブルで米の味わいバランスもいい「純米吟醸」がおすすめです。

 

 

 

Amazon Campaign

follow us in feedly

関連記事

藤井聡太七段が先勝|現役最強棋士・渡辺棋聖とのタイトル戦

さあ、いよいよ「将棋史に残る決戦」が始まりましたね。そう、弱冠17歳の若き天才棋士・藤井聡太七段。す

記事を読む

kuzushi shougi

日本将棋マネーリーグ|今年も賞金ランク首位は豊島将之竜王、藤井二冠は?

先日は毎年恒例の「欧州サッカー・マネーリーグ」が発表され、今年もスペインのFCバルセロナが収入ランキ

記事を読む

最先端のゲーム開発を支える線形代数の基礎講座|セガ社内勉強会資料を無償公開

ゲーム開発で知られるあのセガが、社内勉強会で用いた数学の資料を無償で公開している(公式ブログ)。サイ

記事を読む

米国Amazonの第2本社候補地選びがついに決着

1年以上に渡って注目を集めてきた、米国アマゾンの第2本社候補地選び。5万人以上の雇用を生むというこの

記事を読む

Amazon買取サービスが面白い|古本業者にとっての新たな脅威

この秋の大きな話題の一つとして、動画配信サービスを各社が一斉に開始したことが挙げられるだろう。各種報

記事を読む

もう一度聞きたい、アメリカの大学卒業式スピーチ5選

アメリカの卒業式シーズンは5月だが、日本でいえば今がまさに大学卒業のピーク・シーズンである。だからこ

記事を読む

科学と度量衡の歴史|キログラムの定義が130年ぶりに変更

さて、先日のニュースでも大きく報道された通り、来年から「キログラム」の定義が変更されることとなった。

記事を読む

パーソナルゲノム時代の医療:米国の予防的手術

本日の Kindle 日替わりセールに『遺伝子医療革命 ―ゲノム科学がわたしたちを変える』が登場。紙

記事を読む

将棋・渡辺明と囲碁・井山裕太の名人対談|天才的頭脳とAI的息苦しさ

さて、将棋と囲碁、それぞれの2020年賞金ランキングが以下のように出そろった。 日本将棋マ

記事を読む

ゾクゾクするほどコワい人間のココロ|「怖い絵展」にもう行きましたか?

アートファン待望の「怖い絵展」が、いよいよ上野の森美術館で始まった。既にご覧になった方もいるだろうが

記事を読む

Amazon Campaign

Amazon Campaign

若き研究者フィギュアスケート町田樹のスポーツ文化論

2022年の冬季北京五輪の開幕も近づいてきた。ウィンタースポーツの代表

ラグビー新リーグ開幕|注目は経営のプロが率いる「静岡ブルーレヴズ」

日本ラグビーのリーグ戦が新たに「リーグワン」として生まれ変わり、202

辞書は時代を映す「かがみ」|新語に強い三省堂国語辞典が8年ぶりの全面改訂

いよいよ登場、国語辞典の大本命、三省堂国語辞典(通称サンコク)の最新第

経済学を学ぶなら読んでおきたい『若い読者のための経済学史』|イェール大学出版局リトル・ヒストリー

以前にも紹介した、イェール大学出版局のリトル・ヒストリーシリーズ。これ

箱根駅伝・青山学院の圧勝で見せつけた原晋監督のマネジメント能力

2022年の箱根駅伝も面白かったですね! レース自体は青山学院の記録づ

東京藝大で教わる西洋美術の見かた|基礎から身につく「大人の教養」

2022年1月3日から、BSイレブンで新番組「東京藝大で教わる西洋美術

今年も箱根駅伝の季節がやってきた

さて、今年もまた箱根駅伝の季節がやってきた。毎回手に汗握るドラマを見せ

人の想いこそが永遠に不滅|キャラクター論で読み解く『鬼滅の刃』

漫画発行部数は一億冊を優に超え、まさに国民的ドラマとなった『鬼滅の刃』

PAGE TOP ↑