5月25日は「広辞苑の日」って知ってましたか?
「ことばは、自由だ。」というキャッチフレーズでも知られる、岩波書店の「広辞苑」は、国語辞典の代表格といってもよいだろう。なにしろ、「広辞苑によれば、・・・」ではじまる文章、よく見かけますよね?それくらい、辞書といえば広辞苑、というイメージが定着していると考えられる。さて、そんな広辞苑の初版が発行されたのが、1955年5月25日だったのだ。だから今も、毎年この日は「広辞苑の日」とされ、国語辞典ファンの間ではお祝いがされたり、各種イベントが開催されたりしてるんです。
そんな広辞苑は、10年ぶりの大改訂を終えた第7版が2018年に発売されたところだ。一冊手元に置いておきたいと考えていた人にとっては、ちょうどよい買い時だろう。なにしろもう10年くらいは次の版が出ないのだから。
そして、合わせておすすめしたいのが次の2冊の書籍だ。『「広辞苑」をよむ』はその名の通り、広辞苑にまつわるエピソードに溢れている。もう一冊の「学校で教えてくれない!国語辞典の選び方」は、国語辞典芸人のサンキュータツオが、広辞苑をふくめたありとあらゆる辞書の特徴をおもしろおかしく解説してくれる傑作だ。広辞苑に関心があるひとはもちろん、その他の辞書を選ぼうかと考えている人にとっても大変参考になる一冊としておすすめしたい。
また、僕自身は、個人的な興味関心から、国語辞典はだいたい揃えているだけでなく、その辞書編纂の背景について書かれた本も読んでいるのだけれども、そんな体験をもとにしたおすすめ辞書と関連書籍はこちらで紹介した通りです。ぜひ合わせてご参考ください。
- 国語辞典を選ぶならこの3冊がおすすめ:現代語に強い三省堂・豊かな語釈の新明解・安定と安心の岩波
- 新中学生・高校生から新社会人にまでおすすめする国語辞典4選|辞書それぞれの個性を理解して選ぼう
- 学校で教えて欲しいおすすめ国語辞典の選び方・使い方・遊び方:複数の辞書を比較して使い分けよう
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