*

スノボ平野選手の出身地・新潟県村上市に行ってみたら鮭と酒の町だった

公開日: : 最終更新日:2014/11/17 南魚沼・新潟

スノーボード男子ハーフパイプ、見事な技で銀メダルを獲得した平野歩夢選手。スノボでは日本人初のメダルにして、弱冠15歳の冬季五輪史上日本人最年少メダリスト。そして何よりも、新潟県村上市出身であります。だからこそ、翌日の新潟日報の朝刊一面の使い方がハンパねえ!



 

写真

 

「越前・越中・越後と、上越・中越・下越」でも書いたように、新潟県の面積は都道府県別では第5位の広さ。そして平野選手の出身地・村上市は下越地方に属する県最北部であり、山形県と接する場所でもある。そしてここは、遡上した鮭と名産・塩引き鮭で栄えた町だ。吉永小百合のJR東日本「大人の休日倶楽部」CM「村上の鮭編」舞台として知っている人も多いのではないだろうか。

 

 

その村上市を僕が昨秋訪れたときに撮った写真が以下のもの。いやあ素晴らしいじゃないか、この写真。さすが被写体である「味匠喜っ川」が風格ある店構えだけあって、誰がどうやってもうまく撮れる(笑)。

 

写真 (1)

 

そしてこれが塩引き鮭だ!軒先にぶら下がった鮭は中々の壮観である。しかし、驚くのはまだ早い。

 

写真 (4)

 

店内の奥の方まで見学させてもらうと、これだけの数の塩引き鮭があなたを迎えてくれるゾ!どうよこの数、どうだこの景色。スノボ銀メダリスト出身の村上市は、大変に見どころの多い場所なのである。

 

写真 1

 

このように今も残る商家に加え、寺町と武家屋敷も近隣に点在するのがこの町の特徴だ。そしてもちろん、ここは新潟・酒処。村上市の地酒である〆張鶴にも忘れずにお邪魔してきましたよ。ご存じの方も多いだろうが、新潟産地酒として全国的に知られる銘酒でありファンも多い。

 

写真 5

 

蔵見学など正式にはやっていないのだが、受付でお願いして奥まで入らせて頂いた。酒好きはぜひ行くべき場所であろう。

 

写真 3 (1)

 

そんな〆張鶴にも数多くのラインナップがあり、各賞を受賞する人気銘柄となっているのだが、現在のイチオシは純米吟醸「純」とのこと。もちろん大吟醸でもいいのだが、吟醸くらいの方が米の香りがしっかりと残り、味わいのある酒だと思う。まだ飲んだことがないならば、ぜひ次の晩酌の機会にお楽しみくだされ。

 

 

そしてもう一つ、村上市を代表する日本酒蔵元が大洋盛だ。〆張鶴に比べて知名度で劣るものの、今回初めて訪れてみて、とても好印象をもった。酒造りはもちろんのこと、営業面もきちんと力を入れている。約30分の蔵見学ツアーでは、酒造りの工程を初心者にも分かりやすく解説してくれる他、細かい設備や道具、そして昔と今の製法の違い等々、興味深い話が多い。こちらの質問にも一つ一つ丁寧に答えてくれて、僕も一気にファンになってしまった、というわけだ。

 

写真 2

 

ここ大洋盛では、地酒というからには米も地元産の酒米を使うべきであるというポリシーで、越淡麗という品種づくりと育成にも取り組んでいる。そういうところにも、この蔵元の真面目さを見るようなのだ。

 

写真 4

 

最終的には蔵見学をガイドしてくれたお兄さんがトーク上手なものだから、その後の試飲タイムを経てちょっぴり奮発して大吟醸を購入。その後も自宅あてに礼状や新酒案内などが届き、なるほどこうやってファン一人一人との関係づくりにも力を入れているんだなと思った次第。〆鶴張も美味しいが、大洋盛も旨いよ!新潟の酒も多様だが、ここはひとつ村上の地酒をぜひヨロシク。

 

【日本酒】大洋盛 大吟醸 【 越後流 】 720ml

【日本酒】大洋盛 大吟醸 【 越後流 】 720ml
価格:2,625円(税込、送料別)

 

Amazon Campaign

follow us in feedly

関連記事

好きなことだけを仕事にした、新潟県三条市の世界的アウトドアメーカー「スノーピーク」の経営

新潟県三条市に、あのアップルも見学に来る企業があるのをご存知だろうか?それがアウトドアブランドの「ス

記事を読む

長岡の花火大会が今年も素晴らしかった|来年はぜひお越しください

日本三大花火のひとつに数えられる新潟県長岡市の大花火大会。僕は今年も、競争倍率激しい抽選をぶじに勝ち

記事を読む

愉しく美味しく走ろう!南魚沼グルメマラソンを応援してきた

本日のKindleセール商品は、『ウルトラマラソンマン 46時間ノンストップで320kmを走り抜いた

記事を読む

美女と稲刈り:魚沼産コシヒカリ、新米できました

さてさて収獲の秋、味覚の秋、そして食欲の秋。今年も魚沼産のコシヒカリの新米ができましたよっ!以前に「

記事を読む

越後妻有アートトリエンナーレ「大地の芸術祭」|おすすめの読むべき4冊と訪れるべき5ヶ所

「今年の夏は「大地の芸術祭」越後妻有アートトリエンナーレへようこそ!」で紹介したように、今年は3年に

記事を読む

新潟県南魚沼市の銘酒「鶴齢」がJALビジネスクラスの機内食日本酒リストに登場

JALが3月1日から、国際線の機内食にて春の新メニューを提供開始したというニュース。今回のメニュー刷

記事を読む

3年ぶりの開催|シン魚沼国際雪合戦大会で熱くなれ

先週末は、コロナで過去2年間見送られてきた、あの魚沼国際雪合戦大会が3年ぶりのフル開催となった。じ

記事を読む

minami uonuma library 3

リニューアルオープンしたばかりの南魚沼市図書館に行ってきた

今月リニューアルオープンした南魚沼市図書館に、早速行ってきたぞ。六日町駅前に立地しているこの図書館。

記事を読む

sakeno jin 2014

新潟の冬、日本酒の冬、「酒の陣」へいざ出陣

ご存知のように新潟は全国指折りの酒処。県全体で90を超える蔵が今も酒を造り続けており、この数は都道府

記事を読む

裸の男衆がつくる厳寒の異空間|越後浦佐毘沙門堂裸押合大祭に行ってきた

ご存じの方は皆無だと思うが、越後浦佐毘沙門堂裸押合大祭という祭りがある。上半身裸の男衆が「サンヨ!」

記事を読む

Amazon Campaign

Amazon Campaign

卒業・入学おめでとうキャンペーン|80年記念の新明解国語辞典で大人の仲間入り

今年もまた合格・卒業、そして進級・進学の季節がやってきた。そう、春は

食の街・新潟県南魚沼|日本一のコシヒカリで作る本気丼いよいよ最終週

さて、昨年10月から始まった2022年「南魚沼、本気丼」キャンペーン

震災で全村避難した山古志村|古志の火まつりファイナルを迎える

新潟県の山古志村という名前を聞いたことのある人の多くは、2004年1

将棋タイトル棋王戦第3局|新潟で歴史に残る名局をライブ観戦してきた

最年少記録を次々と塗り替える規格外のプロ棋士・藤井聡太の活躍ぶりは、

地元密着の優等生|アルビレックス新潟が生まれたサッカーの街とファンの熱狂

J2からJ1に昇格・復帰したアルビレックス新潟が今季絶好調だ。まだ4

【速報】ついに決定|14年ぶりの日本人宇宙飛行士は男女2名

先日のエントリ「選ばれるのは誰だ?夢とロマンの宇宙飛行士誕生の物語」

3年ぶりの開催|シン魚沼国際雪合戦大会で熱くなれ

先週末は、コロナで過去2年間見送られてきた、あの魚沼国際雪合戦大会が

国語の入試問題なぜ原作者は設問に答えられないのか?

僕はもうはるか昔から苦手だったのだ。国語の試験やら入試やらで聞かれる

PAGE TOP ↑