全米オープンテニス|錦織がフルセットを制して準決勝進出
公開日:
:
スポーツ
日本時間早朝の全米オープンテニス生中継を観戦したみなさま、お疲れ様でした。錦織がやってくれましたね。熱闘、激闘、死闘。フルセットの末に因縁のライバル・チリッチに勝利し、準決勝に進出した錦織圭におめでとう。今日のこの試合は本当に粘りに粘ってもぎ取った勝利と言えるだろう。 “SlamTracker” のデータを見ても以下のように、サーブではチリッチが圧倒しており、かつ合計ポイント数でもチリッチのほうが上だ。それでも、猛暑の中でコートを走り回り、ひとつひとつのボールを拾い、そして数少ないブレイクポイントをものにして、錦織がこの接戦を制することができた。
2014年の同じ全米オープンの決勝で悔しい敗退を喫した相手でもあるチリッチに競り勝った今日の錦織の勝利は、あのときの雪辱という意味はもちろんのこと、彼のテニスキャリア全体にとっても、極めて大きな一勝となるはずだ。準決勝へとコマを進め、目指すグランドスラム初制覇まであと2勝。そんな注目度満点の準決勝の相手は、あのジョコビッチだ。錦織が大きく負け越している強敵であり、今年のウィンブルドンを始め数々の試合で苦杯をなめさせられた相手である。しかし、その難敵ジョコビッチを倒さなくてはグランドスラム優勝なんて夢のまま終わってしまうことだろう。だからこそ、今年が彼を倒す絶好の機会なのだと思いたい。同じくベスト4まで勝ち進んでいる大坂なおみとともに、ぜひとももうひと頑張りし、頂点に立って欲しい。次も生中継で応援してるよ!
Amazon Campaign

関連記事
-
-
ラグビー日本代表が強くなった理由|エディー・ジョーンズのコーチング
冬のスポーツ風物詩と言えば、箱根駅伝に加えて高校サッカー、そして大学ラグビーである。そんなラグビーの
-
-
錦織圭と大坂なおみの全米オープンテニス2019
さて、いよいよ始まった今年の全米オープンテニス。錦織圭は、相手選手の途中棄権があったものの、初戦を無
-
-
ワールドカップ決勝へ|ラグビー名将エディー・ジョーンズの勝負哲学
ラグビー・ワールドカップが面白い。まったくもってニワカなんですが、ルールが分かるとラグビーってこんな
-
-
難敵アンディ・マレーをフルセットで倒した錦織が準決勝進出|データで見る全米オープンテニス
思わず早朝からWOWOWで生中継を見てしまった本日の全米オープンテニス。ついに錦織がやってくれて大興
-
-
ワールドカップの閉幕、そしてデータドリブン・サッカーの開幕
ドイツ優勝で幕を閉じたサッカー・ワールドカップ。7-1という大差でブラジルを撃破した準決勝の試合に象
-
-
2020年全豪オープンテニス|ジョコビッチが逆転の粘り勝ちで連続優勝
実にシビレル試合だった。今年の全豪オープンテニス決勝戦である。ジョコビッチの相手は、若手実力派のドミ
-
-
日本代表はなぜ負け続けるのか|サッカー・データ革命はどこに?
サッカー・ロシアW杯出場を賭けたアジア最終予選が始まった。と思った矢先に、対UAE戦にホームで敗れる
-
-
フットボールの経営学:欧州サッカー・マネーリーグ2014
以前「フットボール・マネーリーグ2013」で紹介した、"Deloitte Football Mone
-
-
データとマネジメントとストラテジー|ドイツ・サッカー復活の道のり
昨年のサッカー・ワールドカップ。開催国ブラジルを7-1という大差で沈め、決勝でも強豪アルゼンチンを倒
-
-
華麗な舞台の裏にあるプロテニス選手の過酷な生活|ランキングシステムが生んだ世界的超格差社会
2018年の全豪オープンテニスがフェデラーの優勝で幕を閉じた。自身が持つ四大大会最多優勝記録を20勝