Amazon Audible (オーディブル) で「聴く」読書|おすすめオーディオブックの始め方
僕がオーディオブックというものを初めて知ったのはアメリカにいたときだった。プロのナレーターが本を朗読してくれるというサービスなのだが、自分で読んだ方が早いのに、いったい誰がこんなものを使うの? というのが第一印象だった(笑)
(Photo by ActuaLitté)
だから、そんな謎なサービスがなぜこんなにも人気なの? と思っていたら、やはりアメリカは車社会である。車を運転しながら本を読むことはできない、だからこそ、このオーディオブックなのである。なるほど!と思いましたねえ。たとえば一日数時間運転するようなとき、もちろんラジオを聴いたり、音楽を聴いたり、いろいろと時間をやり過ごす方法はある。そこに、オーディオブックというもう一つの選択肢を加えたところに、アメリカ市場での成功要因があるのだと感じた。
それでは日本市場ではどうだろうか?車社会ではない日本では、そこまでこのサービスが流行ることはないだろう、と僕自身でも思っていた。電車で通学や通勤をすることが多く、であれば本だって読める。そう思うと、日本の日常生活の中で、こうしたオーディオブックが活躍する場は少ないのでは、そう思っていたんですよ、ついこの前までは。
しかし、そんな予想に反して、いまはどうも様子が違うようだ。例えば通勤や通学のとき、満員電車になっていれば確かに本だって読みづらい。座れた場合はまだしも、立っていたら読書だって難しい。そんなときにこのオーディオブックなんだね。
加えて、いまやステイホームが当たり前になりつつある時代、家で仕事をしながら、もしくは料理や掃除などの家事をしながら、そんなときにも便利なのがこのオーディオブックなのだ。そのようにして、アメリカ市場とは違う形でこのサービスが広がりつつあることを大変興味深く見ているのである。
もうひとつ、個人的にこのオーディオブックの使い方で、これは最高なのでは、と思っているのが、英語の勉強である。とくにリスニングの練習を兼ねて、英語のニュースを聞いている人は多いと思う。ただ、その場合の難しさって、聞き逃した単語やフレーズが分からないまま終わってしまうこと、ですよね。つまり、聞き取れても、聞き取れなくても、英語が流れて消えていってしまうということなのだ。
しかし、このオーディオブックは違う。何しろ、僕は英語の書籍を買ったうえで、なおこのオーディオブックで聞いているのだから。そうすると何が起きるかというと、英文テキストを目で追いながら、その通りに読んでくれるナレーションが耳から流れ込んでくるんです! これは英語の勉強上ものすごく大事なことではないかと思っていて、自分がどこまで英語を聞き取れていて、どこを聞き逃すことが多いのか、が自分でチェックできるのである。
もちろん同様のことは、映画を観ながら字幕を追う、ということでもできるだろう。ただ、映画の場合、やはり映像を中心に見ることが多いから、必ずしも字幕ばかりを目で追うことはないですよね。さらに、映画の場合、当然、俳優によってクセのある話し方なんかするものだから、その点でも聞きづらかったりするのだ。
そこがオーディオブックの強みであり、ものすごい利点なのである。なにしろ、きちんとした書籍になるようなしっかりとした英文を、プロのナレーターが聞き取りやすい英語で話してくれるのだから。この英語を目で追いながら耳でも追いかける、という学習法は、僕自身とても効果的だったと思うし、まわりにもおすすめしているのだ。ぜひとも試してみて欲しい。英語を読むだけとは違う、聞くだけとももちろん異なる。目と耳の両方から同時にインプットすることで、間違いなく吸収の度合いは加速するのだから。
というわけで、様々な会社がこうしたオーディオブックのサービスを提供しているのだけれども、やはり僕自身は Amazon の Audible (オーディブル) がいちばん使いやすいと思う。なにしろ上記のように、英語書籍を目で追いながら耳で追いかける場合、書籍とオーディオブックの両方を手元に置かねばならない。そんなとき、英語書籍の購入にはやっぱり Amazonが一番便利なので、そのままオーディオブックも Amazon の Audible が個人的にももっとも相性がよく使い勝手も抜群なのだ。
そんな Amazon Audible が現在、2ヶ月無料で同サービスを利用できるという期間限定キャンペーンを実施中だ。通常であれば月額1,500円で毎月一冊好きなオーディオブックを購入することができる。これが2ヶ月分無料で利用できるというキャンペーンなのだから、オーディオブック2冊分を試してみることができるわけだ。こうした無料体験をとおして、なるほどこれはいいぞと思えば使い続ければいいし、そうでもないな、ということであればその時点で解約すれば、もちろん追加費用もかからずに無料体験を終えることができる。いずれにしても、もしもまだこのサービスを使ったことがないのなら、とくに上記のような英語学習法を試してみたいと考えるなら、ぜひこの無料体験期間にトライしてみるとよいだろう。2/24水曜までのキャンペーンとなっているので、興味があるかたはぜひ試してみて頂きたい。個人的には、この英語勉強法、非常におすすめです。
Amazon Campaign

関連記事
-
-
冬休みにおすすめの人気ボードゲームランキング:「カタンの開拓者たち」「カルカソンヌ」「ドミニオン」を遊び倒そう
みんなで楽しめる、おすすめボードゲーム3選 以前に「宣教師のアニキの家で『カタンの開拓者たち』には
-
-
できる研究者の英語プレゼン術|スライド作成からストーリー展開まで
以前に紹介した、ポール・シルヴィア著の『できる研究者の論文生産術』は素晴らしい一冊である。著者は20
-
-
【TEDトーク】モニカ・ルインスキーとネットいじめ|彼女が見つけた適切な関係
モニカ・ルインスキーという名前を久しぶりに聞いた。といっても、その名を記憶しているのは、ある程度の年
-
-
越前敏弥の『日本人なら必ず悪訳する英文』は、英語自慢の鼻をへし折る一冊
ベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』等の翻訳で知られる越前敏弥の『日本人なら必ず悪訳する英文』。本書
-
-
錦織圭の全豪オープンテニスをデータ観戦しながら応援しよう|IBMのSLAMTRACKERが面白い
現代において、スポーツ選手がデータ活用するのはもはや当たり前と言えよう。そしてそれはもちろん監督やコ
-
-
【おすすめ英語テキスト】あの「語源図鑑」に待望の続編が登場|英単語を語源から根こそぎ理解する
ついに出ましたね、あのベストセラー『英単語の語源図鑑』に第二弾の続編が! これ、ものすごくおススメな
-
-
【おすすめ英語テキスト】英語を英語で理解する、上級英単語集が半額以下のセール
現在実施中の、Amazon Kindle【40%OFF以上】高額書籍フェア には、ちょっとお値段が高
-
-
30万部突破のベストセラー『英語は3語で伝わります』他に学ぶパワフル動詞の使い方
中山裕木子著の『会話もメールも英語は3語で伝わります』を、とても興味深く読んだ。出版から2年で30万
-
-
越前敏弥の『日本人なら必ず誤訳する英文~あなたはこれをどう訳しますか?』は、英語自慢への挑戦状
「越前敏弥の『日本人なら必ず悪訳する英文』は、英語自慢の鼻をへし折る一冊」で紹介したように、このシリ
-
-
英語アカデミック・ライティング最高の一冊に日本語版が登場
英語のアカデミック・ライティングの書籍は数多くあれど、いやだからこそ、どの一冊を選べばよいか、悩んで