英語論文の書き方・直し方|英文校正校閲にはクラウドソーシングがおすすめ
本記事の目次
英語アカデミックライティングに必携の英語辞典
「アカデミックライティングにおすすめの英語辞典|コロケーションとシソーラスも一緒に学ぶ」で紹介したように、この Oxford Learner’s Dictionary of Academic English は、英語で論文を書く研究者や学生にとって、とても役立つ英語辞典である。
英語アカデミックライティングおすすめテキスト一覧
加えて、これまでおすすめしてきたような、洋書で非常に充実しているアカデミックライティングのテキストを抑えておけば、とりあえず道具は一揃いしたと言えるだろう。
- 英文ライティングここから始める必読テキスト4選
- よりモダンでクリアな英作文テキスト3選
- アカデミック・ライティングの決定版テキスト
- スタイルとフォーマットで学ぶアカデミック・ライティング
- 英文ライティングの新定番テキスト “The Sense of Style”
一方で、もちろんなのだが、それだけで英語論文が書けるわけではない。書くべき内容があって、ライティングの方法も学び、アカデミックな数々の単語や文法も覚えた、それでもうまく書けない。そんなときはやはり、英語が書ける人に自分の文章を読んでもらい、ひとつひとつ細かい点まで修正してもらうのが、最善にして唯一の対策ではないだろうか。
英語論文校正の専門会社を利用する(でも高価)
僕自身は、留学時代にはアメリカ人の友人数名に、代わる代わる文章チェックしてもらうことが多かった。しかし、無料でこちらが求めているクオリティの作業をお願いするのは難しいことから、日本語を学んでいる友人をつかまえて、僕が日本語をガッツリ教えるかわりに、僕の文章をガッツリ添削してもらっていた。これは本当にありがたい経験で、毎週毎週一ページごと、いや一センテンスずつ真っ赤になるまで修正してもらい、なぜこの書き方が問題なのかを基本のキから懇切丁寧に説明してもらっていた。
こうした実体験からも、やはり英語は、きちんと書ける人にしっかり見てもらうのがベストだと確信している。そうした考えから、今では論文校正サービスを利用しているわけなのである。ある程度の費用はかかるが、やはりプロにお願いした方が文章のクオリティがぐっと高まるのは間違いない。しかし最大の難点が、これがまた金のかかるサービスなのだということだ。例えば、5,000語の英語論文を校正してもらうという想定で、よく知られた会社の価格と納期を比較してみると、
となっており、これらがおおよその相場となっている。もちろん、もっと時間をかけられる人は安く済むし、明日の締め切りまでにお願いしたいという人はこれ以上の価格を払う必要があるが、目安としてこの程度かかるというのは覚えておいて損はない。結論としては、けっこう高くつく、ということだ。
格安・即効・高品質、それがクラウドソーシングの英文校正
こうした論文校正にかかるそれなりに多額の費用を、毎度気にすることなく払えるほど潤沢な研究費がある人はまったく問題ない。しかし、そうでない我々は、いったいどうすればよいのか?回数を減らす?クオリティの低そうな安い会社を選ぶ?もしくは英語ネイティブの同僚に無理を言ってタダでお願いしちゃう?
そんな悩みに直球で答えてくれるのが、クラウドソーシングなのである。僕自身は毎回、世界最大級のクラウドソーシング Freelancer.com を利用しているのだが、類似のサービスは多々存在するので、どこを利用しても使い方に大差ないだろう。とくに、このサービスの利用方法については、「英語論文校正・校閲おすすめサービスの使い方: 世界最大のクラウドソーシング Freelancer.com が早くて安い」で、各ステップでやるべきことを詳しく説明したので、ぜひ参考にして頂きたい。
結論から言えば、値段は5分の1から10分の1くらいで収まるという衝撃的なまでの価格破壊。加えて納期も極めて早く、それでいて一番肝心のクオリティは高いものを維持できる。つまり、ほとんどの点で論文校正専門の会社より優れているのだ。だから、僕はこのクラウドソーシングを利用するようになってからは、校正会社を利用することがなくなった。それくらい業界に革新をもたらすサービスだと言える。これから卒業論文や修士・博士論文を仕上げる人、そして少ない研究費を効率よく無駄なく使いたいという人にとっては、絶対に役立つのがこのクラウドソーシング Freelancer.com なのである。おすすめです。
しかも今なら、以下のキャンペーンが実施中で、新規入会時に$20のクーポンがプレゼントされるので、興味ある人はぜひこの機会にこのサービスを使い始めてはどうだろうか。
Amazon Campaign
関連記事
-
-
論理思考の駆け引きで騙し合い|カードゲーム「TAGIRON」が熱すぎる
以前に「冬休みにおすすめの人気ボードゲームランキング:「カタンの開拓者たち」「カルカソンヌ」「ドミニ
-
-
電子書籍市場の急拡大:2018年には米国と英国で紙書籍を追い抜くか
今年は、電子書籍がより一層勢いを増して拡大した一年だったと振り返ることが出来るだろう。2013年の始
-
-
生誕300年記念の伊藤若冲展に行こう
さて先日から東京都美術館で始まった「若冲展」。生誕300年を記念した大回顧展ということもあって、NH
-
-
この夏こそ、日本の美味いクラフトビールを飲もう!ヤッホーブルーイングの「インドの青鬼」がいいぞ
「夏本番。今年はぜひ美味しいクラフトビールを飲んでみて」で紹介したように、アメリカのビール市場はこの
-
-
春の一大イベント・新潟淡麗「酒の陣」が今年も開幕|県内90の蔵元と500種類の日本酒が勢揃い
今週の土曜と日曜日の二日間は、いよいよ日本酒党が待ちに待った年に一度のお祭り「酒の陣」ですよ!200
-
-
フィナンシャル・タイムズと昼食を:2人の投資家が体現するアメリカ社会の変容
以前に「フィナンシャル・タイムズと昼食を」で紹介したように、フィナンシャル・タイムズ紙の日曜版に掲載
-
-
おすすめPC・スマホ周辺機器|Anker製品のクオリティが圧倒的に素晴らしい
Amazon の「春のタイムセール祭り」、いよいよ本日が最終日。
-
-
今年の卒業・入学のお祝いに|おすすめの国語辞典・人気ランキング
今年もまた3月の卒業式、そして4月の入学式が近づいて来た。昨年はコロナによりことごとく中止となってし
-
-
キューバに行くなら今が最後のチャンス:アメリカ人観光客が殺到する前に
今年の「ニューヨーク・タイムズが選ぶ、今年絶対に行きたい世界52ヶ所」でも書いたように、今キューバが
-
-
Kindle電子書籍で学ぶ、日本人の知らないワンランク上のビジネス英語術
ドクター・ヴァンスの『日本人の知らないワンランク上のビジネス英語術』がセール中。これまで僕も何度か書


