*

フェイスブック・データでみるバレンタインデー|世界中が愛を込めて

公開日: : 最終更新日:2018/09/19 データ, ニュース

いつの間にかバレンタインじゃないですか、諸兄の皆様方、心の準備はOK? さて、昨年のこの時期にも「バレンタインの統計学と経済学」で紹介したけれど、バレンタインと恋愛に纏わるデータというのは大変に興味深い。

 

credit: jacilluch via FindCC

credit: jacilluch via FindCC

 

 

そのなかでもブッチギリに面白いデータを見せてくれるのは、やっぱりフェイスブックだ。「フェイスブックから愛を込めて|Data love と love data」でも書いたように、そりゃあ恋愛に関するパーソナルデータを多種多様そろえているのだから、これが人目を引くものにならないわけがないのだ。

 

例えば、これは新しいデータだけれども、フェイスブックの “Love, Chocolate and Last-Minute Planning on Valentine’s Day”  と題したプレスリリースで公開されたものだ。下図を見ると、とくに “Love” という単語の使用頻度が、2月14日に突出して高くなっている。この変化はものすごい。恐らくは老いも若きも男も女も、今まで愛を語らなかった人までもが、そして今までも愛を語ってきた人はさらに多く、すさまじい勢いで Love を語った結果なのだろう。

 

facebook-valentine1

 

 

だが、これだけ多く語った愛が実を結んだかどうかというのは、少々アヤシイようだ。例えば、“The Place for PDA on Valentine’s Day” にある下図を見てみると、アメリカではバレンタインデーの直後に、146,000 もの新たな婚約が誕生したというハッピーな話題と同時に、339,000もの人がステータスを “In a relationship” から “Single” へと変更したらしい。この数字は、逆に “In a relationship” に変更した人(335,000)と近く、この一年に一度のビッグイベントにまつわる男女の悲喜交交が見えてくるようではないか。

 

facebook-valentine2

 

 

もちろん実際にはステータス変更までにタイムラグがあったりするのだろうけれども、こういうデータを見せられるのはフェイスブックならではと言えるだろう。大変に興味深く、いろいろな意味で早くも来年のバレンタインが待ち遠しくなりますね(笑)

 

Amazon Campaign

follow us in feedly

関連記事

2015年ことしの漢字は「安」|それでは英語や中国語やドイツ語の一文字は何でしょう?

毎年12月に京都・清水寺で発表される「今年の漢字」に、2015年は「安」が選ばれた(2位は「爆」)。

記事を読む

ゲーム理論とサッカーW杯そしてPK戦:なぜネイマールは右へ蹴ったのか?

ブラジルで開催中のサッカーW杯もいよいよベスト8。ますます眠れない夜が続く。さて、今回のワールドカッ

記事を読む

東京オリンピック野球で導入された変則的決勝トーナメント

東京オリンピックの野球種目は、準々決勝でアメリカを倒し、準決勝で韓国を破った日本が、堂々の決勝進出を

記事を読む

一橋大学ソーシャル・データサイエンス学部の挑戦と初受験

さて今年の国公立大学受験でもう一つ大きな話題となっているのが、一橋大学がじつに72年ぶりに新設する

記事を読む

スノーピーク初のグランピング施設が三浦半島にオープン

いよいよ夏が近づき、今年はまたキャンプにでも行こうかという話があちこちで聞こえそうなこの時期を狙って

記事を読む

kuzushi shougi

藤井聡太・新棋聖誕生|史上最年少タイトル獲得の瞬間を目撃したか?

藤井聡太七段、渡辺明棋聖を3勝1敗で下し、史上最年少で初タイトルを奪取した(時事通信社)。僕らは今、

記事を読む

藤井聡太七段が先勝|現役最強棋士・渡辺棋聖とのタイトル戦

さあ、いよいよ「将棋史に残る決戦」が始まりましたね。そう、弱冠17歳の若き天才棋士・藤井聡太七段。す

記事を読む

The 2015 Daily chart Advent calendar by The Economist

Economist 誌が毎年行っている恒例の "Daily chart Advent calenda

記事を読む

史上最年少プロ棋士・藤井聡太の初勝利と『将棋の子』たち

史上最年少のプロ棋士が誕生したと話題となったのが2016年9月のこと。それから3か月が経ち、今度は若

記事を読む

捏造と背信の科学者:繰り返される不正と、研究者の責任ある行動

STAP細胞の件で改めて考えさせられたのは、なぜこの一件だけではなく、研究不正・論文捏造がこれほどま

記事を読む

Amazon Campaign

Amazon Campaign

卒業・入学おめでとうキャンペーン|80年記念の新明解国語辞典で大人の仲間入り

今年もまた合格・卒業、そして進級・進学の季節がやってきた。そう、春は

食の街・新潟県南魚沼|日本一のコシヒカリで作る本気丼いよいよ最終週

さて、昨年10月から始まった2022年「南魚沼、本気丼」キャンペーン

震災で全村避難した山古志村|古志の火まつりファイナルを迎える

新潟県の山古志村という名前を聞いたことのある人の多くは、2004年1

将棋タイトル棋王戦第3局|新潟で歴史に残る名局をライブ観戦してきた

最年少記録を次々と塗り替える規格外のプロ棋士・藤井聡太の活躍ぶりは、

地元密着の優等生|アルビレックス新潟が生まれたサッカーの街とファンの熱狂

J2からJ1に昇格・復帰したアルビレックス新潟が今季絶好調だ。まだ4

【速報】ついに決定|14年ぶりの日本人宇宙飛行士は男女2名

先日のエントリ「選ばれるのは誰だ?夢とロマンの宇宙飛行士誕生の物語」

3年ぶりの開催|シン魚沼国際雪合戦大会で熱くなれ

先週末は、コロナで過去2年間見送られてきた、あの魚沼国際雪合戦大会が

国語の入試問題なぜ原作者は設問に答えられないのか?

僕はもうはるか昔から苦手だったのだ。国語の試験やら入試やらで聞かれる

PAGE TOP ↑