『シグナル&ノイズ 天才データアナリストの予測学』のネイト・シルバーがおすすめする2冊の絵本がステキ
「今年続けて読みたい統計学オススメ関連書と教科書15冊」で紹介したうちの一冊が、ネイト・シルバーの『シグナル&ノイズ』。
選挙からスポーツまで幅広いジャンルで様々な予測を手がけ、尽く的中させたことで話題を集めた統計家だ。
データ・サイエンティストと言えばこの人、というくらい時の人となったネイト・シルバーだが、そんな彼が自分の幼少時代を振り返りつつオススメしている二冊の絵本があったので早速購入してみた。絵本って大人になっても、そのイラストが醸す雰囲気を眺めているだけでも楽しめるよね。
photo credit: SantaRosa OLD SKOOL via photopin cc
一冊目は “The Boy Who Loved Math”。『放浪の天才数学者エルデシュ』(原題 “The Man Who Loved Only Numbers”)でも知られる数学者を取り上げ、その少年時代の人となりを絵本にしている。
The book is not a mathematics primer. Heiligman includes a straightforward discussion about how prime numbers work, and there are LeUyen Pham’s precise and playful illustrations, which are full of hidden mathematical allusions and puzzles. But Heiligman focuses on Erdos’s personal story.
もう一冊は、アインシュタインを取り上げた “On a Beam of Light: A Story of Albert Einstein” だ。
Albert Einstein’s Erdos Number is 2 (both he and Erdos wrote papers with the German mathematician Ernst Straus). And as Jennifer Berne’s “On a Beam of Light” reminds us, the two men had much else in common. Einstein was a difficult child (“Little Albert was so different; was there something wrong?”) who “didn’t want to be like the other students.” Instead, he was prone to daydreaming, imagining himself on a beam of light rocketing through space.
これら二冊では二人の天才が いかに nerd であったかが可愛らしく描かれており、それこそ “excellent reading for nerds of all ages” となっている。子供が読者対象になっているのは当然のこと、この all ages にはもちろん大人も含まれている。たまには絵本を読むっていうのも、いいよね。
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