熱い将棋の夏|初企画オールスター東西対抗戦のファン投票始まる
近年の将棋界はいろいろと攻めていると思う。藤井聡太二冠のような400年に一度のスーパースター登場に依存することなく、むしろこれを好機ととらえ、新たなスポンサー獲得や企画提案に取り組んでいる。そのもっとも新しい挑戦が、将棋連盟とサントリーが組んで新たに創設した「オールスター東西対抗戦」である。
この度、日本将棋連盟様と協議を重ねてきた結果、『SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦2021』の主催をお受けすることと致しました。
コンセプトは「将棋ファンの皆様に喜んで頂く棋戦」と考えており、将棋界を盛り上げるべく、『ファン投票による棋士選出』や『東西棋士対決』といったこれまでの棋戦にはない企画を取り入れていきたいと考えています。
既に伊右衛門のCMに出演頂くこと通じ、藤井聡太王位・棋聖の応援をさせて頂いているところですが、今後は棋戦を主催することで、棋士の皆様を応援させて頂きたいと考えております。
サントリー食品インターナショナル株式会社執行役員・和田龍夫
12月下旬に開催される「SUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦2021」は、東京所属の棋士5名と、関西所属の棋士5名による団体戦であり、それぞれ5名中2名がファン投票で選ばれ、そして3名が予選を勝ち抜いた棋士となる。
そのファン投票が公式サイトでいよいよ始まったぞ。もちろん僕はさっそく投票を終えてきたところなのだが、投票期限は今月末までとはいえ、一日一回までであればひとりで何回でも投票できるということだ。だから、推しの棋士に何度も票を投じることも、もしくは様々な棋士に一票を入れて応援することも可能となっている。
誰に投票しようか迷っている、もしくはそもそもどんな棋士がいるのかあまり詳しくない、そんな人はぜひ、現在絶賛進行中のABEMAトーナメントを参考にしてはどうだろうか。これも今回新設されたサントリー東西対抗戦と同様の団体戦であり、トップ棋士によるドラフト制度でチーム編成されているという、これまた実にユニークな棋戦なのである。だから全てのチームの顔ぶれをざっと眺めると、羽生九段のようにこれまでの時代を担ってきたスーパーレジェンドから、まさに現代を代表するトップ棋士、そして次世代を切り拓こうという血気盛んな若手棋士まで、じつにうまく人選されているのだ。
というわけで僕の投票先も、東西それぞれ、おそらくは予選を勝ち上がってくるほど強くないかも知れないけれど(失礼!)、でも、将棋ファンとのコミュニケーションや普及に熱心だったり、ABEMAトーナメントを見てこんなにも人間的に面白い人なんだと発見してしまった棋士にしたいな、と考えているところ。ぜひ皆さんも楽しんで投票してみてください!
Amazon Campaign

関連記事
-
-
美術アークションに参加してみた|ついに現代アート作品を購入!?
現代アートを買おうと思いたち、ひとめぼれした作品を衝動買いしてしまった、という経験をおもちの方はあま
-
-
電子コミックの時代がやってきた:『ナナのリテラシー』が描く漫画業界のビジネスモデル革命
ご存知のように、今ものすごい勢いで電子書籍市場が拡大している。出版業界では今年こそ「本当の電子書籍元
-
-
The 2015 Daily chart Advent calendar by The Economist
Economist 誌が毎年行っている恒例の "Daily chart Advent calenda
-
-
埼玉県にヘルプに行っていた十日町の除雪隊と、記録づくめの地元雪まつり
2月の関東近辺で記録された大雪。ふだん雪が積もることが少ない地域だけに、埼玉県の秩父市や小鹿野町等、
-
-
地元密着の優等生|アルビレックス新潟が生まれたサッカーの街とファンの熱狂
J2からJ1に昇格・復帰したアルビレックス新潟が今季絶好調だ。まだ4戦を終えたばかりとはいえ現在負
-
-
2017年ふるさと納税|大人気のおすすめ返礼品7選
ふるさと納税の人気が止まらない。2017年4月には、総務省から過剰な返礼品競争にならないよう、各自治
-
-
新潟県内最大級のイベント「新潟淡麗にいがた酒の陣」本日開幕
北陸新幹線の開業に沸く本日3月14日。新潟で今年もいよいよ始まりましたよ、酒の陣!これは10万人以上
-
-
さらに高いレベルの国語辞典を|中型辞書「三省堂大辞林」のすすめ
国語辞典のおすすすめについては、以前にも以下のエントリで詳しく解説してきたので、ぜひ参考にして頂きた
-
-
中学生プロ棋士・藤井聡太四段の新たな歴史的偉業
快進撃を続けていた若干14歳のプロ棋士・藤井聡太四段が、ついに、なんと、歴代連勝記録の単独トップとい
-
-
中央アジア訪問記:シルクロードの要衝ウズベキスタン
報道の通り、先週から安倍首相がモンゴルおよび中央アジア5ヶ国を訪問している(NHKニュース)。しかし