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永世竜王・渡辺明の『勝負心』は、羽生善治に対する尊敬と憧憬と畏怖

公開日: : オススメ書籍

『知ってても偉くないUSA語録』と、『Born to Run~走るために生まれた』に続けて、現在のKindle本 夏休みセール(第4期)から最後にもう一冊、非常に面白く読んだ書籍を紹介したい。それが本書、プロ棋士・渡辺明の新著『勝負心』である。

 

この20年、将棋界は“羽生善治”という巨星を中心に回ってきました。今、その巨星に劣らない輝きを放っているのがこの男。史上4人目の中学生棋士としてプロデビューし、弱冠20歳で棋界最高位「竜王」に上り詰め、そのまま5連覇して「初代永世竜王」の称号を得た渡辺明さんです。1970年前後生まれの“羽生世代”に、一回り以上年少の渡辺さんが単身渡り合っている、という状況がもう10年ほど続いています。7割近い通算勝率を誇り、唯一、羽生善治と五分の星を残している彼の強さの秘訣はどこにあるのか? 「ゲンは担がない。将棋に運やツキは関係ない。すべて実力」と言い切る渡辺さんが、人間同士が対峙する将棋という勝負の厳しさ、奥深さ、そしてその一見ドライなスタイルの裏に隠し持った勝負を制するために必要な心構えを惜しみなく語り尽くします。

 

僕の読後感想は、「永世竜王・渡辺明の『勝負心』と、あきらめたらそこで試合終了だよ」に詳しく書いた通りだが、羽生善治以外のトップ棋士が胸の内を語ったものとして、とても興味深く読んだ一冊だ。羽生VS渡辺の世代間対立が強調されることも多いが、本書には、羽生に対する渡辺の尊敬・憧憬・そして畏怖が込められている。クールな現代っ子というイメージの渡辺だけでなく、非常に人間臭くそして人間好きの様子が本書から十二分に伝わってくる。将棋好きにはもちろん、勝負事が好きな人やプロフェッショナルの思考法に関心がある向きにも、絶対におすすめできる一冊だ。

 

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