ブラックホールを初めて写真撮影|いまこそ宇宙論がおもしろい
さて先日は、人類史上初めてブラックホールの撮影に成功したという記者会見が世界中で話題となった。「ブラックホールの写真、一体何を写したものなのか?」といった解説記事も数多くアップされており、いっきに宇宙論が盛んになったと言えるだろう。
だがしかし、宇宙論はこの数十年、しかもここ数年はとくに、たいへんに面白い研究分野であり続けたのである。新しい発見が相次ぎ、優れた解説書が出版され、われわれ門外漢にとっても、専門研究の最前線に触れることができる、とても素晴らしい環境が整っていたのだ。だからこそ以前に書いた「Kindle電子書籍でエキサイティングに読もう、今あらためて宇宙論がおもしろい」でも、宇宙論の格好の入門書を何冊もおすすめしていたのだが、ここにきてブラックホール撮影というさらなる一大イベントがあったものだから、これにも追記していかねばならないな、と思っているくらいなのだ。いまそれくらい、宇宙論が面白いんです。ぜひお手にとってみてください。
Amazon Campaign
関連記事
-
-
アメリカ連邦最高裁、49年前の判断を覆す|今こそ憲法で読むアメリカ史
すでに日本においてもニュースや新聞を始めとする各種メディアで報道・解説されている通り、アメリカ連邦最
-
-
今こそ再び学ぶ『英語の読み方』|読めるか読めないかそれが問題だ
英語学習に関する書籍というのは、それこそ書店に溢れていて、玉石混交でどれを選んだらいいのか分からない
-
-
Wall Street Journal 125周年と、アメリカ現代史
ちょうど昨年、「フィナンシャル・タイムズ(FT)とウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」で書い
-
-
「伊藤若冲と京の美術」展を観に行ってきた:奇想の画家が発見された背景
相変わらずの伊藤若冲の人気ぶりと言えよう。先日は新潟県立万代島美術館まで「伊藤若冲と京の美術」展を観
-
-
出版不況なのに「TikTok売れ」で緊急重版|あの実験的小説の新しい売り方・売れ方
先日紹介した書籍『10代のための読書地図』は、本当におすすめなので、ぜひまだの方には読んでみて欲しい
-
-
アメリカ連邦最高裁判事9人<ザ・ナイン>が歴史をつくる「この国のかたち」
米連邦最高裁判事ギンズバーグの死去とその後任選びで、目前に控える米国大統領選挙がさらに混沌としてきた
-
-
2020年の夏は2つのバンクシー展が開催
以前に「オークション落札のバンクシー作品をシュレッダーで刻むという現代アート」と紹介したように、常に
-
-
打倒青山学院|来年の箱根駅伝をもっと面白くするこの5冊
青山学院の5連覇がかかる来年の箱根駅伝、僕もまた正月の2日間テレビの前に釘づけとなってしまうことだろ
-
-
【TEDトーク】国語辞典のすすめ:辞書編纂の面白さは、英語も日本語も同じ
先日のNHK-Eテレ「スーパープレゼンテーション」に、辞書編纂者のエリン・マッキーンが登場。そのトー
-
-
数学者たちの異常な日常|世にも美しき最後の秘境
以前に「あたなの知らない、世にも美しき数学者たちの日常」でも紹介した、二宮敦人著『世にも美しき数学者
