*

データで考える|史上最高の男子テニスプレイヤーは誰だ?

公開日: : 最終更新日:2015/06/16 スポーツ, データ

今年の全豪オープンテニスはジョコビッチの優勝で幕を閉じた。錦織にはもう少し上まで行って欲しかったが、さすがに世界トップレベルで勝つのは大変なことなのだと改めて思わざるをえない。逆に言えば、ここまでランキングを上げてきた彼がいかに驚異的かということだろう。

 

photo credit: Kei Nishikori via photopin (license)

photo credit: Kei Nishikori via photopin (license)

 

そんな中、先日 Financial Times 紙に掲載された特集 “The greatest men’s tennis player ever” が興味深い。1973年からという長期のデータで、どの選手が史上最高のテニスプレイヤーなのかを視覚化している。例えば以下のグラフは、現在世界最高峰のプレイヤーであるジョコビッチと、往年の名選手ジミー・コナーズの累積勝率を比較したもの。これを見るとコナーズの強さが際立っているのが分かる(ただしコナーズのプロ1年目のデータは欠落)。

 

best-tennis-player1

 

 

続いては、同時代のライバルとして鎬を削る、ジョコビッチとフェデラーを比べた下図を見てみよう。今度は横軸に試合数をとっているが、これを見ると、プロになってからの最初の数年間はジョコビッチの勝率の方が明らかに高い。逆に言うと、最初からスタープレイヤーだったわけではなく、数年を経てから驚異的なペースで勝ち始めたフェデラーの力強さを見ることができる。

 

best-tennis-player2

 

 

もう一つ、個人的に興味深く見たのが、錦織圭とそのコーチ、マイケル・チャンの比較だ。下図では年齢を横軸にとっているが、これを見ると何となく似たパターンを辿っているように思えるのではないだろうか?それもチャンが一回り上のレベルで。そんな意味でも、錦織は自分にあった良いコーチを見つけたと言えるのかも知れない。

 

best-tennis-player3

 

 

いずれにしろ、自分の気になる選手をピックアップしてその戦績を視覚化してみるというのは大変に興味深い。眺めているだけでも面白いので、 “The greatest men’s tennis player ever” でぜひ遊んでみて。

 

Amazon Campaign

follow us in feedly

関連記事

テニス・グランドスラム優勝回数ランキング

【追記】「難敵アンディ・マレーをフルセットで倒した錦織が準決勝進出|データで見る2016年全米オープ

記事を読む

メジャーリーグ新時代|アストロズ優勝が示す鮮やか過ぎるデータ革命

先日 NHK-BS で放送された「アストロズ革命~MLBデータ新時代~」がめちゃくちゃ面白かったのだ

記事を読む

戦略アナリストが支える全日本女子バレー|世界と互角に戦うデータ分析術

女子バレーボールのワールドカップもいよいよ終盤戦。リオデジャネイロ五輪への出場権をかけて瀬戸際のニッ

記事を読む

Amazon Student 大学別会員数ランキングが引き続き興味深い

秋の新学期開始に合わせた、Amazon Student のキャンペーンが、かなり手厚くて羨ましい(笑

記事を読む

欧州サッカー「データ革命」|スポーツを科学する最前線ドイツからの現地レポート

先日書いた「錦織圭の全豪オープンテニスをデータ観戦しながら応援しよう|IBMのSLAMTRACKER

記事を読む

米国Amazon.com が公表する、アメリカとカナダの Most Well-Read Cities

毎年恒例となった、Amazon.com (および Amazon.ca)が発表する "Most Wel

記事を読む

ラグビー日本代表が強くなった理由|エディー・ジョーンズのコーチング

冬のスポーツ風物詩と言えば、箱根駅伝に加えて高校サッカー、そして大学ラグビーである。そんなラグビーの

記事を読む

岡崎所属のレスターシティ奇跡の優勝と、これからのサッカー・データ革命

プレミアリーグ大番狂わせのレスターシティ優勝 ご存知のように、今年の英国プレミアリーグでは、岡崎が

記事を読む

箱根駅伝「幻の区間賞」と関東学連チーム出場の是非

来年もまた正月から箱根駅伝にくぎ付けとなってしまう、そんな人も多くいることだろう。二日間に渡るこれだ

記事を読む

relationship on facebook

フェイスブックから愛を込めて|Data love と love data

「バレンタインの統計学と経済学」で書いたように、Facebook Data Science チームは

記事を読む

Amazon Campaign

Amazon Campaign

経済学と統計学のオススメ2冊が半額以下の注目セール

Kindle本日の日替わりセールに、山口慎太郎『「家族の幸せ」の経済学

クラウド会計「freee」が大型上場|確定申告と研究費管理に役立つ画期的サービス

先日は、クラウド会計サービスを手がける freee (フリー) が東証

バッタの大群襲来|書籍『バッタを倒しにアフリカへ』が現実に

以前に「若き昆虫学者のアフリカ|いまこそ昆虫が面白い」でも書いたように

今年のM-1優勝はミルクボーイ|松本人志はじめ審査員の採点と評価コメントにこそ大注目

2019年、令和最初のお笑い王座を決める M-1グランプリは、決勝初出

数学者たちの異常な日常|世にも美しき最後の秘境

以前に「あたなの知らない、世にも美しき数学者たちの日常」でも紹介した、

ワールドカップ決勝へ|ラグビー名将エディー・ジョーンズの勝負哲学

ラグビー・ワールドカップが面白い。まったくもってニワカなんですが、ルー

2019年ノーベル経済学賞は開発経済学者3氏と貧困解消に向けた実験的手法に決定

2019年のノーベル経済学賞受賞者が発表された。受賞者は、マサチューセ

誰も教えてくれない、科研費に採択されるコツを公開|研究費獲得に向けた戦略的視点2019年版

今年もまた、科学研究費助成事業(科研費)の締切が近づいてきた。自然科学

PAGE TOP ↑