上野公園に3時間の大行列|伊藤若冲展に行ってきた
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最終更新日:2016/06/28
アート
「生誕300年記念の伊藤若冲展に行こう」と書いてから早一ヶ月。今回の若冲展もいよいよ明日5/24(火)で閉幕となる。もしもまだ行ってないと言うのなら、今からでも間に合う。絶対に行っておいた方がいいぞ。ただし、3時間は行列に並ばねばならないのだが・・・。
というわけで、僕も先日ようやく東京都美術館まで、今回の展覧会を見に行ってきたところなのである。しかし、美術館入口に到着する前に遭遇したこの大行列で、早くも意気消沈せざるを得ない。朝早く出て来たっていうのに~。
実際、僕の後ろに並び始めた若いカップルは、10分ほど待ってすでに諦めモードに突入。夕方もう一度来ようと行って去っていったのである。そう、それくらいものすごい行列だったのである。こんなの、ディズニーランドでも並んだことないぞ!
当日は快晴に恵まれ、抜群の行列日和(苦笑)。ただ、暑い。これだと待ちくたびれて倒れる人もいるのではないかと心配していたが、美術館スタッフの人たちが傘を貸してくれているし、ところどころでは給水所まで設けてくれている。こんなにも来場者に優しい美術館、世界中探したってないだろ!というくらいの親切さだったのである。
というわけで3時間も行列に並び、そしてようやく入れた美術館。そこには動植綵絵を始めとする若冲の代表作がずらりと勢ぞろいし、まさに圧巻。その色彩と筆づかい、モチーフと観察眼、一つ一つの作品に目を奪われるばかりであり、館内も大混雑ではあったにも関わらず、しばらくの間、思わず視線をくぎ付けにされてしまう。下写真の図録には、こうした若冲作品が実に綺麗に収録されており、美術館で買ってよかった一冊。
そして、もしもこれから閉幕間際に駆け込みで若冲展に行こうというのなら、美術館で解説を読むのに時間をかけなくて済むように、事前にガイドブックで予習しておくのがよいだろう。おすすめはこの『若冲への招待』。鑑賞ポイントとなる作品をコンパクトに解説してくれる優れた一冊だ。
本書は、若冲の生誕300周年を記念して、初めての人にでも楽しく鑑賞できるポイントを紹介した入門書。名画の謎に迫る「パーフェクト鑑賞講座」では「群鶏図」など5点の絵画を紹介。絵を見るポイントを分かりやすく解説していく。
一方で、残念ながら今回の若冲展を見逃してしまいそうな方は、今回の美術展企画の目玉である「動植綵絵」について、この美術書を眺めながら、次の機会を待ってもらうより他はない。だから、もしもまだ間に合うなら、ぜひ明日までの若冲展へGO!
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