*

クラフトビール業界ナンバーワン・ヤッホーブルーイング自慢のIPA「インドの青鬼」の苦みが最高に旨い

公開日: : 最終更新日:2016/06/17 オススメ, オススメ書籍

今年もまたビールが旨い季節がやって来た。もちろん、クラフトビール飲んでますよね?数年前から盛り上がりをみせている日本国内のクラフトビールだが、そのルーツは十数年前のアメリカにある。まず下図に明らかなように、アメリカの国内市場ではビールの消費量が年々減ってきており、ビールがますます飲まれなくなっているのである。

 

us-beer-market-share

 

 

その一方で、次の図が示すのは、アメリカ国内におけるクラフトビールの生産量が2005年頃から急上昇しているということ。つまり、バドワイザーやミラーみたいな、大手ビールメーカーの味気のないアメリカンなビールが飲まれなくなっているなかにあって、いまや全米各地でマイクロブリュワリーと呼ばれる小規模醸造所が開設され、個性豊かなビールでファンを楽しませているのだ。実に対照的だが、これが今日本でも起こっている、キリンやアサヒやサントリーやサッポロのビールに飽きてしまった消費者がクラフトビールに向かっているのと同じ現象なのである。

 

us-craft-beer-rise1

 

 

これをシェアで見ると、クラフトビールの躍進がさらによく分かるだろう。下図にあるように、1998年には2.6%しかなかったクラフトビールだが、2013年にはビール市場全体の8%にまで伸び、この数値はその後も上昇を続けているのである。日本のクラフトビールはまだ黎明期でありごくわずかなシェアしか獲得できていないが、今後アメリカと同様に成長していくのであれば、将来は市場全体の10%は取れるだろうし、市場規模の1割というのは相当にデカイと言えるだろう。

 

us-craft-beer-rise2

 

 

というような、実に大きなインパクトを業界に与えているアメリカのクラフトビール革命だが、このムーブメントに興味がある人にぜひおすすめしたいのが、こちらの『クラフトビール革命 地域を変えたアメリカの小さなビール起業』だ。僕自身、原著でたいへん興味深く読んでいたこの一冊が昨年翻訳出版されたのである。ぜひ本書から、アメリカのクラフトビールの作り手たちの熱意を感じ取って欲しい。

ぼくらが地ビールづくりをはじめたわけ。キーワードは、ローカル、小規模、コミュニティ!ビールが売れなくなったアメリカでおこった、生産、流通、広告の革命とは?もっとも成功したNYブルックリン・ブルワリーの創業者が、製造業の進化型モデルの最新事例をレポート。

 

 

さて、そんなクラフトビールの波がいままさに押し寄せている日本。その業界を牽引しているのは誰かと問われたら、それはもう「ヤッホーブルーイング」をおいて他にあるまい。これは「日本のクラフトビール革命|ヤッホーブルーイング自慢のIPA「インドの青鬼」がクセになるほど美味い!」でもイチオシさせて頂いたが、彼らがつくりだすIPA「インドの青鬼」が実にうまいんです!知ってますよね?飲んでますよね?

 

ちなみに僕はもう家ではこのIPA「インドの青鬼」しか飲みません。サントリープレモルとか言っている場合じゃないでしょ。ぜひ僕のようにこの味にはまって頂き、品切れしないように箱買いして常に家に置いといて下さいね(笑)

 

2016-06-07 21.46.58

 

 

ちなみに、IPAとは、Indian Pale Ale の略であり、ホップの苦みがきいたクセのある味のビールのことだ。そしてこのIPAがアメリカのクラフトビール革命の圧倒的主役なのである。下図に示されているように、急伸しているクラフトビール市場において、数多くの種類が存在する品種の中にあって、どんどんと割合を高めているのがこのIPAなのである。

 

IPA-share-beer

 

 

そう、つまり日本でも盛り上がってきたクラフトビール市場だが、やはり一番旨い(と個人的に思う)のは、このIPAであり、日本のIPAと言えばこの「インドの青鬼」なのである。そんなクセになるビールを生み出したのが、長野県にある「ヤッホーブルーイング」なわけだが、その社長がこれまでの経営を語ったのが先日出版されたばかりの『ぷしゅ よなよなエールがお世話になります』だ。

ずっと赤字だったのに、なぜ11年連続増収増益の会社に変われたのか?ネット通販で熱狂的なファンを生んだ「よなよなエール」、女性ファンを虜にした「水曜日のネコ」…。ファンが待ち望む「宴」はすぐに完売!お堅い授賞式に社長が仮装して登場?!知的な変わり者集団が起こした数々の奇跡!37歳からの挑戦で数々の奇跡を起こした挫折と再生のストーリー。

 

 

このなんとも言えないふわふわとした書名、それはゆるい社名の会社で「てんちょ」と軽く呼ばれる井出社長だからこその一冊と言えるだろう。しかし、内容はアツい。決して順風満帆ではなかったこれまでの物語を、井出社長のキャラクター丸出しで語った本書は、だからこそ面白い。「よなよなエール」や「水曜日のネコ」等々、自社のビール商品に付けたユニークなネーミングでも知られる同社の、その秘密も明かされている。

 

というように、じめじめとした梅雨も、これからやって来る暑い夏も、このIPA「インドの青鬼」さえあれば余裕で乗り切れるはずだ。ぜひ一杯飲んでみて!

aooni

 

 

もちろん、このIPA特有の強烈な苦みが口に合わないという人もいるだろう。そんな人におすすめなのが、ヤッホーブルーイングの定番商品であるエールビールの「よなよなエール」だ。さらには、黒ビールの「東京ブラック」に白ビールの「水曜日のネコ」まで入っている、以下のお試しセットが最初の一杯にはいいだろう。ぜひこれでクラフトビールの旨さを、そしてクラフトビールには多種多様な味があるということを、加えてその中で自分が好きな味を、ぜひ見つけてもらいたい。

 

 

そして、すでに僕のようにIPA「インドの青鬼」のとりこになってしまった人は、繰り返し言っておくが、箱買いが基本ですよね?それくらい旨いんだから、仕方あるまい。それでは今宵も、カンパイ!

 

 

Amazon Campaign

follow us in feedly

関連記事

岡崎所属のレスターシティ奇跡の優勝と、これからのサッカー・データ革命

プレミアリーグ大番狂わせのレスターシティ優勝 ご存知のように、今年の英国プレミアリーグでは、岡崎が

記事を読む

三浦しをんのマニアックな職業視点がいちいち面白い:今度の舞台は社史編纂室

次々と面白い小説を発表し続ける三浦しをん。そんな彼女のモチベーションは、世の中にこんな仕事があったな

記事を読む

ゾクゾクするほどコワい人間のココロ|「怖い絵展」にもう行きましたか?

アートファン待望の「怖い絵展」が、いよいよ上野の森美術館で始まった。既にご覧になった方もいるだろうが

記事を読む

Kindle電子書籍で手軽に読む高野秀行の探検記シリーズは、フィクションかと思うほどの強烈ノンフィクション

高野秀行という作家はものすごく強烈な個性を放っている。「高野秀行はセンス抜群の海外放浪ノンフィクショ

記事を読む

Kindle電子書籍でわくわく読む、角川書店の初心者向け数学シリーズ

今年はますます電子書籍市場の拡大に拍車がかかりそうだ。「2018年には米国と英国で紙書籍を追い抜くか

記事を読む

統計学と経済学をまる裸にする

ついにあの "Naked Statistics" に、待望の翻訳が登場。そしてあの "Naked E

記事を読む

町山智浩『知ってても偉くないUSA語録』は秀逸な現代アメリカ社会批評

映画評論家の町山智浩をご存知だろうか?そして、彼の秀逸な現代アメリカ観察記をご存知だろうか?そんな週

記事を読む

新しい Kindle Paperwhite を4,000円オフのキャンペーン価格で買った|電子書籍専用リーダーはやっぱり快適

長いこと愛用してきた Kindle Paperwhite だが、ついに先月新製品が発売され、しかもそ

記事を読む

ニッポンの国宝と景観を守る:外国人だけが知っている美しい日本

昨日書いた「キューバに行くなら今が最後のチャンス」の中で、この国の文化と歴史が色濃く残っているうちに

記事を読む

『シグナル&ノイズ 天才データアナリストの予測学』のネイト・シルバーがおすすめする2冊の絵本がステキ

「今年続けて読みたい統計学オススメ関連書と教科書15冊」で紹介したうちの一冊が、ネイト・シルバーの『

記事を読む

Amazon Campaign

Amazon Campaign

他大学で非常勤講師をすると確定申告が必要|提出締切は3月15日

毎年1月から3月にかけては確定申告の季節。一般的には2/16から受付開

【Kindleセール】「カリスマ同時通訳者が教えるビジネスパーソンの英単語帳」と「日本人なら必ず誤訳する英文」

現在実施中の「ディスカヴァー・トゥエンティワン書籍キャンペーン」のおか

メジャーリーグ新時代|アストロズ優勝が示す鮮やか過ぎるデータ革命

先日 NHK-BS で放送された「アストロズ革命~MLBデータ新時代~

打倒青山学院|来年の箱根駅伝をもっと面白くするこの5冊

青山学院の3連覇に沸いた今年の箱根駅伝、ご覧になった方も多いことだろう

起業家視点の戦略的ボードゲーム「カタンの開拓者たち」|世界的ベストセラーがシリコンバレーで盛り上がる

今年の冬休みこそボードゲームを楽しもう ことしもまた冬休みが近づいて

2017年ふるさと納税|大人気のおすすめ返礼品7選

ふるさと納税の人気が止まらない。2017年4月には、総務省から過剰な返

2017年のベストセラー書籍トップ25冊

2017年も残すところあとわずか。それでは今年も本ブログを通じてのベス

Amazon.com の勢いが止まらない|サイバーマンデーで過去最高売上を記録

株価上昇が続くアメリカ経済の中でも、Amazon.com の勢いはひと

PAGE TOP ↑