2015年ことしの漢字は「安」|それでは英語や中国語やドイツ語の一文字は何でしょう?
公開日:
:
最終更新日:2015/12/31
ニュース
毎年12月に京都・清水寺で発表される「今年の漢字」に、2015年は「安」が選ばれた(2位は「爆」)。そのとし一年間の世相を色濃く反映したものとして毎年大きな話題となるこの一文字。ニュース報道等でご存知の方も多いことだろう。
「安」は応募12万9647通のうち最多の5632通(4・3%)。安倍政権のもとで安全保障関連法案の採否をめぐり国論を2分した点や、世界で続発したテロや異常気象、マンションの杭打ちデータ流用などで人々が不安になったことなどが理由に挙げられた。
さてそれでは、「英語」にも今年を反映した単語があるのをご存知だろうか?それが、Oxford Dictionaries Word of the Year である。そして2015年はなんと、「絵文字 (emoji)」だったんです!
Emojis (the plural can be either emoji or emojis) have been around since the late 1990s, but 2015 saw their use, and use of the word emoji, increase hugely.
This year Oxford University Press have partnered with leading mobile technology businessSwiftKey to explore frequency and usage statistics for some of the most popular emoji across the world, and 😂 was chosen because it was the most used emoji globally in 2015. SwiftKey identified that 😂 made up 20% of all the emojis used in the UK in 2015, and 17% of those in the US: a sharp rise from 4% and 9% respectively in 2014. The word emoji has seen a similar surge: although it has been found in English since 1997, usage more than tripled in 2015 over the previous year according to data from the Oxford Dictionaries Corpus.
以下のグラフで示される通り、2015年になってから急速に使われるようになったことが「今年の一字」に選ばれた大きな要因だという。ただ、Emoji と書かれているように、日本ではもっとずっと前から普及してたのだけれども。

というように、日本の「今年の漢字」と同じように、英語にも「今年の単語」というものがある、というところまではご存じの方も多いことだろう。それでは、今年の「中国の漢字」は何が選ばれたかご存知ですかな?シンガポールやマレーシアで選ばれた漢字は?そしてドイツやオーストラリアでは?
いやぁ知りませんでした。他国でも日本の「今年の漢字」や Oxford Dictionary の “Word of the Year” をやっていても全くおかしくないはずなのに、今まで全然意識したことがなかった。 というわけで、この機会に一斉に振り返ってみましょう。その際に参考になるのが、Wall Street Journal の先日の記事 “Vote for the Word of the Year 2015” である。それぞれの国の世論を反映したものとなっており、各国の一年をまとめて振り返ることができるだろう。ぜひご覧ください。

Amazon Campaign
関連記事
-
-
夏本番。今年はぜひ美味しいクラフトビールを飲もう!
アメリカのビールと言えばバドワイザー。そのイメージは正しい。なにしろ下図が示すように、市場シェアで圧
-
-
サッカー日本代表W杯開幕戦:日本のサッカーを強くする25の視点
あと数時間で、日本対コートジボワール戦のキックオフ。おそらく今回も相当大勢の日本人が、このときばかり
-
-
5月25日は「広辞苑の日」って知ってましたか?
「ことばは、自由だ。」というキャッチフレーズでも知られる、岩波書店の「広辞苑」は、国語辞典の代表格と
-
-
電子書籍市場の急拡大:2018年には米国と英国で紙書籍を追い抜くか
今年は、電子書籍がより一層勢いを増して拡大した一年だったと振り返ることが出来るだろう。2013年の始
-
-
The 2015 Daily chart Advent calendar by The Economist
Economist 誌が毎年行っている恒例の "Daily chart Advent calenda
-
-
ゲーム理論とサッカーW杯そしてPK戦:なぜネイマールは右へ蹴ったのか?
ブラジルで開催中のサッカーW杯もいよいよベスト8。ますます眠れない夜が続く。さて、今回のワールドカッ
-
-
ニューヨーク・タイムズが選ぶ、今年絶対に行きたい世界52ヶ所
毎年1月恒例のニューヨーク・タイムズ紙の特集。昨年第1位に輝いたのはリオ・デ・ジャネイロだったが、今
-
-
2019年ノーベル経済学賞は開発経済学者3氏と貧困解消に向けた実験的手法に決定
2019年のノーベル経済学賞受賞者が発表された。受賞者は、マサチューセッツ工科大(MIT)のバナジー
-
-
【再掲】今年の3月14日は世紀に一度のパイの日だった
すでにご存知の通り、3月14日といえばホワイトデー、ではなくて「パイの日」と答えるのが大正解である。
-
-
論文捏造はなぜ繰り返されるのか?科学者の楽園と、背信の科学者たち
先週は、小保方晴子氏の論文「学位取り消しに当たらず」(NHK)との報道が新たな議論を引き起こしている
