*

【応募書類受付中】NASAが宇宙飛行士を新規募集|火星に行く大チャンス

公開日: : 最終更新日:2015/12/15 アメリカ, オススメ書籍, ニュース

もうご存知と思うが、アメリカの National Aeronautics and Space Administration (NASA) が、新たな宇宙飛行士の募集を始めた。応募書類はアメリカ時間の12月14日から受付開始で、2月には締切られるので興味がある方は早めの応募を!

 

 

 

ただ、US Citizenship が必要なのである、残念!それ以外の条件はと言えば、まず年齢制限はなし。学位は Engineering, Biological Science, Physical Science, Computer Science, or Mathematics の分野を専攻。それに加え、飛行経験は必要なしとのことだが、either 3 years of professional related experience, or 1,000 hours of pilot-in-command time in jet aircraft が不可欠とのこと。というわけで、当たり前だが、経済学を勉強した日本人にはまったくもって縁のないお話なのである。ちなみに、宇宙飛行士の年収は、from $66,026 to $144,566 ということで、おおよそ 800-1,700万円くらいのようです。

 

 

 

しかし自分にまったく縁のない話でも、ついつい興味を持ってしまうのが、「若きテクノロジストのアメリカ」にも書いた通り、この宇宙飛行士という、そして宇宙探査に関わるという、いまも少年の心をワクワクさせる職業なのではないだろうか。

 

 

さてそんな宇宙飛行士になるのは、当然のこと競争倍率が極めて高い厳しい選考過程を勝ち抜かねばならない。今回のNASAのケースで言えば、来年2月で募集が締め切られた後は、数段階の選考試験を経て、最終的に宇宙飛行士が決まるのが 2017年5月という長丁場なのである。そのプロセスではいったいどのような体力測定や試験をしているのか、部外者のわれわれは知る由もない、わけでもないのが現代だろう。まず最初に思い浮かべる人が多いのが、宇宙飛行士を主役に据えた傑作漫画『宇宙兄弟』。その冒頭では、宇宙飛行士に選ばれるための過酷なテストの様子が細かく描写されており、「えっ、本当にこんなことやってるの?」と驚いた人も多いことだろう。

 

 

 

しかし『宇宙兄弟』でリアルに描かれた選考試験、本当にやってるんです。というのを教えてくれたのがこの一冊『ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験』だった。当時のNHK放送を見逃してしまったのが残念でならないが、本書はそのリアルな選考の様を正確に伝えてくれる素晴らしい一冊。今なら光文社新書50%OFFキャンペーンでお買い得。

2008年2月、日本で10年ぶりとなる宇宙飛行士の募集が、日本の宇宙研究・開発を担うJAXAによって発表された。応募総数は史上最多。そして、選抜試験自体も最難関で熾烈を極めるものとなった。本書は、この選抜試験の取材を日本で初めて許され、さらに候補者10人に絞られた最終試験では一部始終に密着することに成功した、NHKの番組スタッフによるドキュメンタリー。その10人がおかれた閉鎖環境という特殊な状況下で、彼らは何を考え、語り、行動したのかをつぶさに追ってゆく。宇宙という極限の環境において自らの命を賭け、かつ他の乗組員の命をも預かる宇宙飛行士とはどういう職業なのか。その資質と人間力に迫る。

 

 

 

続いておすすめしたいのが、そんなちょっと特殊な、一風変わった選考試験を通じて、いったいぜんたい候補者のどのような適性を見ているのかを、テストする側から解説した一冊である。日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)に勤める職員が現したこの『宇宙飛行士の採用基準』は、宇宙飛行士が備えるべきリーダーシップ、ストレス耐性やリスクマネジメント、そして決断する力等、宇宙空間という極限の状態でプロジェクトを遂行するために必要なスキルを説明する。「Kindle電子書籍でエキサイティングに読もう、今あらためて宇宙論がおもしろい」でも紹介したものであり、なるほどと大変面白く読んだ一冊だ。

 

 

 

もう一冊は、今週発売予定と実にタイムリーに上梓された『宇宙飛行士という仕事』。こちらも JAXA に勤める著者が、選抜試験の事務局トップを任された経験を開陳するものとなっているようで、出版後はぜひ読んでみたいと思わせる一冊である。

 

 

 

そして最後に、忘れてはならないのが宇宙飛行士たちの視点である。厳しい選考試験を勝ち抜き、そして実際に宇宙へと旅立っていった飛行士たち。彼らが向こうの地で経験したことは決して宇宙空間の中だけで通じるものではなく、むしろ地球上でもそして普通の人の普通の暮らしの中でも役立つことなのかも知れない。そう思わせてくれるのが、宇宙飛行士・古川聡のこの一冊。

あらゆる極限状態におけるストレスに耐え、職務を全うする究極の職業が「宇宙飛行士」です。宇宙飛行士という職業は特殊なものかもしれませんが、そこで学んだことは「様々なストレスにどう対応するか」「目的の達成に向けて何をすべきか」「良い人間関係を作るためにはどうすればいいのか」「想定外の事態にどう対応すべきか」など、人生に共通の課題です。ぜひあなたの身の回りのことに置き換えながら、本書を読んでみてください。今は社会も想定外の連続ですが、宇宙飛行士の「心の鍛え方」は今の社会を生き抜くという困難なミッションの遂行にもきっと役立つはずです。

 

 

Amazon Campaign

follow us in feedly

関連記事

アメリカ大統領選挙まであと数日|敗者の演説で振り返るステーツマンシップ

ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプの、泥仕合のまま迎えることとなりそうな米国大統領選挙。8年前

記事を読む

超ヤバい経済学者のゼロベース思考—どんな難問もシンプルに解決できる

『ヤバい経済学』が世界中で大ベストセラーとなったばかりか、その続編『超ヤバい経済学』もヒットさせた売

記事を読む

多才で異能の人・任天堂岩田聡の言葉

任天堂の岩田聡社長が亡くなったという突然のニュース。ゲーム業界の第一人者であっただけに、国内外でも大

記事を読む

辞書は時代を映す「かがみ」|新語に強い三省堂国語辞典が8年ぶりの全面改訂

いよいよ登場、国語辞典の大本命、三省堂国語辞典(通称サンコク)の最新第8版! 創刊当初より、辞書とは

記事を読む

ニューヨーク・タイムズが選ぶ、今年絶対に行きたい世界52ヶ所

毎年1月恒例のニューヨーク・タイムズ紙の特集。昨年第1位に輝いたのはリオ・デ・ジャネイロだったが、今

記事を読む

今年のノーベル経済学賞はアメリカの労働経済学者3名が共同受賞

今年のノーベル賞受賞者が発表されるなか、いよいよ経済学賞の受賞者が明らかとなった。それは、「『自然実

記事を読む

ニューヨーク・タイムズが選ぶ、今年絶対に行きたい世界52ヶ所:2016年版

さて今年もこのシーズンがやってきましたね。ニューヨーク・タイムズ紙が発表する「今年絶対に行きたい世界

記事を読む

将棋棋士初の栄冠|『Number MVP賞』は 藤井聡太二冠に決定

先日は以下のエントリでも書いたように、2020年は間違いなく藤井聡太の一年でもあり、将棋棋士がアスリ

記事を読む

これは経費で落ちません|経理部が見つめる人間模様

NHKで現在放送中のドラマ「これは経費で落ちません!」が面白い。多部未華子が演じるアラサー独身女子・

記事を読む

南魚沼発のコンセプト観光案内「美女旅」が、岩手県遠野・花巻に飛び火

「君は南魚沼の美女を見たか?市の公式観光パンフレット美女旅が話題に」で紹介したから、もうご存知ですよ

記事を読む

Amazon Campaign

Amazon Campaign

卒業・入学おめでとうキャンペーン|80年記念の新明解国語辞典で大人の仲間入り

今年もまた合格・卒業、そして進級・進学の季節がやってきた。そう、春は

食の街・新潟県南魚沼|日本一のコシヒカリで作る本気丼いよいよ最終週

さて、昨年10月から始まった2022年「南魚沼、本気丼」キャンペーン

震災で全村避難した山古志村|古志の火まつりファイナルを迎える

新潟県の山古志村という名前を聞いたことのある人の多くは、2004年1

将棋タイトル棋王戦第3局|新潟で歴史に残る名局をライブ観戦してきた

最年少記録を次々と塗り替える規格外のプロ棋士・藤井聡太の活躍ぶりは、

地元密着の優等生|アルビレックス新潟が生まれたサッカーの街とファンの熱狂

J2からJ1に昇格・復帰したアルビレックス新潟が今季絶好調だ。まだ4

【速報】ついに決定|14年ぶりの日本人宇宙飛行士は男女2名

先日のエントリ「選ばれるのは誰だ?夢とロマンの宇宙飛行士誕生の物語」

3年ぶりの開催|シン魚沼国際雪合戦大会で熱くなれ

先週末は、コロナで過去2年間見送られてきた、あの魚沼国際雪合戦大会が

国語の入試問題なぜ原作者は設問に答えられないのか?

僕はもうはるか昔から苦手だったのだ。国語の試験やら入試やらで聞かれる

PAGE TOP ↑