ブータン仏教の聖地・タクツァン僧院に行ってきた
公開日:
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最終更新日:2014/05/19
海外
ブータン訪問記の続き。
この国は大変に見所が多い国なのだが、その中でもブータン観光のハイライトとも言うべきなのが、このタクツァン僧院。ブータン仏教の聖地でもあり、trip advisor でも極めて高い口コミ評価を得ている。標高2,000メートルを超える山の断崖絶壁に張り付くようにして建立されたこの寺院。下から見ると霧がかっていてよく見えない。一体どれですか?
しかし、しばらく待っているとその霧の合間からついに見えた!あれが目的地だ!っていうか、あそこまで登るの?っていうくらい、ちょっぴり本格的な登山が必要なのである。
もちろん、ここも一つのザ・観光地でありますから、足腰が強くない観光客に対しては、ちゃんとロバが用意されている。なので、自分の足で登る自信がない人は、これに乗っていけばいい。ただロバも山の中腹までしか行けないため、寺院を見るにはやはり最後は自分の足でぜひどうぞ。
というわけで、登山口から途中休憩を挟んで2-3時間歩き続けると、ようやくゴールが見えてくる。体力はある方だと自分では思っているんだけど、これは意外に疲れてしまい(苦笑)、肉体の衰えを感じるじゃあないか。
最後の階段を上り、ようやく寺院に到着だ。
ここから先は聖地であるために写真撮影禁止。というよりも、この玄関でボディチェックがあり、カメラやその他の荷物は全て置いていかねばならない。それくらいブータンでは仏教と僧侶が大切にされているのである。
この僧院は規模でいえば、その他の寺院よりも遥かに小さい。しかしながら内部の空間には、ブータン仏教の絵画や仏像が所狭しと並べられており、窒息しそうな程の密着感があった。ガイドに丁寧に解説してもらい、ブータン仏教の裾野の広さと奥の深さを少し知ることができた。これは確かに、ぜひ一度訪れてみたい場所だと思う。ブータンに行く機会はなかなかないからこそ、機会をつくって訪れ、そしてブータン仏教を感じてみて欲しい。
帰りの山道では、偶然にも僧侶のタマゴたちに遭遇。彼らもまたこの年齢にして既に僧侶の道を選んでおり、山の上の僧院で修行を積んでいる。たまに買い出しなどで下界に降りてくるそうだ。あ、ちなみに、サングラスをかけているのは僕ではありません。以上だ。
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