今からでも遅くない「行動経済学がわかるフェア」
「今年のノーベル経済学賞は『行動経済学』のリチャード・セイラーに」でも書いたように、2017年の受賞以来、関連書の出版が相次ぐ行動経済学の分野。ますます注目が集まるこの分野の重要書籍が現在、「今からでも遅くない『行動経済学がわかるフェア』」のおかげで半額以下と特大のセール中だ。
まずはなんと言っても、2017年のノーベル経済学賞受賞者リチャード・セイラーのこの一冊『行動経済学の逆襲』がおすすめだ。この新しい学問分野がどのようにして誕生したのか、自身の研究人生を振り返りながら、伝統的経済学への挑戦と、今後の可能性と期待を語り尽くした本書は、行動経済学を知るための最良の道標となるものだ。55%オフという大特価のいまのうちにぜひ読んでみて下さい。
続いての行動経済学必読書は、行動経済学を開拓する数々のアイデアを提唱したダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』だ。心理学者でありながら、2002年のノーベル経済学を受賞したように、経済学へのインパクトは極めて大きく、その研究集大成である本書は、同分野を学ぶ者にとってやはり必読の内容と言えよう。彼自身によるTEDトークもぜひご覧頂きたいし、本書も55%オフとなっているこの機会にぜひ体系的に読んで学んでみてはどうだろうか。
さらに、現在の人気行動経済学者ダン・アリエリーの著作も今回の特大セールにリストアップされている。「行動経済学者ダン・アリエリー|お金と感情と意思決定の白熱教室」 でも紹介したように、数々のユニークな実験によって人間の不合理さをあぶり出す手法は実に痛快で愉快だ。TEDトークやNHKの白熱教室にも取り上げられ注目度も高い。そんな彼の「不合理シリーズ」の、『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』は61%オフ、そして『ずる 嘘とごまかしの行動経済学』はなんと80%オフという大特価となっている。行動経済学という新しい研究分野は、こんなに幅広いテーマに取り組んでいるのだと理解できる内容であり、ぜひとも面白おかしく、でも真面目に読んでみて欲しい。
Amazon Campaign
関連記事
-
-
マラソンランナー大迫傑という生き方|東京五輪で引退する「愚か者」
オリンピック最終日に開催され、最も注目されるともいってよい種目が、男子マラソンである。そして今年の東
-
-
論文捏造はなぜ繰り返されるのか?科学者の楽園と、背信の科学者たち
先週は、小保方晴子氏の論文「学位取り消しに当たらず」(NHK)との報道が新たな議論を引き起こしている
-
-
若き水中考古学者の海底探検記|ガラクタから宝物そして遺跡新発見
「水中考古学」なる学問分野をご存知だろうか? もちろん考古学なら知っている。それの水中版? もちろん
-
-
今からでも遅くない|しっかり学ぶ統計学おすすめ教科書と関連書15選
今こそしっかり統計学を学ぼう 以前に「統計学が最強の学問である、という愛と幻想」で書いたように、こ
-
-
『ゼロ・トゥ・ワン』のティールと米国社会の変容『綻びゆくアメリカ』
米国の著名投資家ピーター・ティールが著した『ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか』が、「今
-
-
あなたの知らない、世にも美しき数学者たちの日常
「日本に残る最後の秘境へようこそ|東京藝術大学のアートでカオスな毎日」でおすすめした、二宮敦人の『最
-
-
2020年の夏は2つのバンクシー展が開催
以前に「オークション落札のバンクシー作品をシュレッダーで刻むという現代アート」と紹介したように、常に
-
-
アカデミアへの転身と、アカデミアからの転身
日本テレビの桝太一アナウンサーが、16年間在籍した同局を今年3月で退社し、4月からは同志社大学ハリス
-
-
スポーツの統計学|データ・サイエンティストたちのゲーム分析
スポーツ界に広がるデータ革命 これまで何度か書いてきたように、スポーツとデータというのはとても相性
-
-
会計のベストセラーおすすめの4冊はこれだ|僕は本当に「さおだけ」を買っちゃいました
会計というものはとても面白い。その専門的内容がおもしろいというだけでなく、それをとりまく書籍業界もま





