林業男子と林業女子:Wood Jobs!
「少年よ、大木を抱け。WOOD JOB!」で書いたように、『舟を編む』の著者三浦しをんによる『神去なあなあ日常』が面白い。現在公開中の映画「WOOD JOB!」の原作だ。映画公開に合わせて現在Kindle版がセール中の、今おすすめの小説である。

で、『神去なあなあ』をきっかけに、思わず林業というものにさらに興味を持ってしまった僕は、次なる関連書を手にした。それが以下の『林業男子』であり『森ではたらく!』であった。いずれも今月出版されたばかりの、いかにもな映画便乗商品かと思ったのだが、内容は極めてしっかりしており、映画『Wood Job!』を撮った矢口史靖監督や、原作者の三浦しをんのインタビューやコラムも掲載されている。
そして何よりも、日本全国でいまこんなにも林業にアツく取り組んでいる人たちがいると知って、思わずこちらの胸まで熱くなる、そんな内容なのである。
そんな中でもとくに印象深かったのが、本書で紹介されている東京チェンソーズという会社だ。なんと東京都の檜原村で林業の会社を経営している若者たちを紹介したものだ。それも林業男子のみならず林業女子まで!
知らなかった、こんな会社があるなんて。知らなかった、林業がいまこんなにもアツいなんて。その東京チェンソーズは日経新聞の記事「仕事は森、将来見据える林業女子の選択」やテレビ番組でも紹介されるなど、いま注目度の高い会社のようである。実におもしろい。映画『Wood Jobs!』が教えてくれた日本の林業の奥深さ、そしてその伝統的な仕事に現代的なアプローチで取り組む会社と若者たち、注目です。
Amazon Campaign
関連記事
-
-
2016年のベストセラー書籍トップ10冊
2016年も残すところあとわずか。それでは今年も本ブログを通じてのベストセラー書籍を上位10点紹介し
-
-
三浦しをんのマニアックな職業視点がいちいち面白い:今度の舞台は社史編纂室
次々と面白い小説を発表し続ける三浦しをん。そんな彼女のモチベーションは、世の中にこんな仕事があったな
-
-
藤井聡太・新棋聖誕生|史上最年少タイトル獲得の瞬間を目撃したか?
藤井聡太七段、渡辺明棋聖を3勝1敗で下し、史上最年少で初タイトルを奪取した(時事通信社)。僕らは今、
-
-
秘境・辺境探検家の高野秀行はセンス抜群の海外放浪ノンフィクション作家
世界の秘境・辺境探検家である高野秀行の作品はどれも類例のない傑作ノンフィクションばかりなのだが、本書
-
-
アメリカ地方自治体の分断:富裕層による独立運動
先日のNHKクローズアップ現代を興味深く視た。「“独立”する富裕層 ~アメリカ 深まる社会の分断~」
-
-
人間はアンドロイドになれるか|ロボット工学者・石黒浩の最後の講義
大学教授が定年退官の前に行う授業、それがこれまでの「最後の講義」だった。しかしそれを文字通り、自分が
-
-
夏本番。今年はぜひ美味しいクラフトビールを飲もう!
アメリカのビールと言えばバドワイザー。そのイメージは正しい。なにしろ下図が示すように、市場シェアで圧
-
-
会計のベストセラーおすすめの4冊はこれだ|僕は本当に「さおだけ」を買っちゃいました
会計というものはとても面白い。その専門的内容がおもしろいというだけでなく、それをとりまく書籍業界もま
-
-
アメリカ連邦最高裁、49年前の判断を覆す|今こそ憲法で読むアメリカ史
すでに日本においてもニュースや新聞を始めとする各種メディアで報道・解説されている通り、アメリカ連邦最
-
-
2018年ノーベル経済学賞はノードハウスとローマーに|著書が半額セール中
今年のノーベル経済学賞が先日発表され、受賞者はイェール大学のウィリアム・ノードハウス教授と、ニューヨ





