テニス・ウィンブルドン決勝|ビッグ・データを制するのは誰だ?
いよいよ今年のテニス・ウィンブルドンも大詰め。女子シングルスでは、第1シードのセリーナ・ウィリアムズが、第20シードのガルビネ・ムグルサをストレートで破り、3年ぶり6回目のウィンブルドン優勝を決めた。最初のゲームでいきなりのブレイクを許したセリーナだったが、そこからの巻き返しは圧巻だった。これで四大大会の通算優勝回数が21となり、歴代ナンバーワンのシュテフィ・グラフが持つ22回の記録にあと一つと迫った(参考:テニス・グランドスラム優勝回数ランキング)。
そんなテニス界もいまやビッグ・データと無関係ではいられない。セリーナ自らが語っているように、本人やコーチは練習の際、そして対戦相手ごとの戦略を組み立てる際に、相手のデータを大いに活用しているという(参考:テニス界の世界女王セリーナ・ウィリアムスはビッグデータをこう使う!)。そのこと自体はまったく不思議ではないが、いまのテニスをテレビ観戦している視聴者の立場からも面白くしているのが、このデータと言えるだろう。
とくに、IBMが提供する Slamtracker は、テニスの試合展開に合わせてライブでデータ報告してくれるだけでなく、この相手に勝つためには何が必要なのかを予測するシステムを備えているのが最大の売りとなっている。
参考1:グランドスラム初優勝を目指す錦織圭の全仏オープンテニスを、SlamTracker でデータ分析しながら応援しよう
参考2:錦織の全仏オープンテニス敗戦を、SlamTracker のデータで振り返る
さて、今年のウィンブルドン、男子シングルスの決勝戦では、第1シードのノバク・ジョコビッチと第2シードのロジャー・フェデラーが激突することとなった。過去の対戦成績は、フェデラーの20勝に対しジョコビッチが19勝とほぼ互角。しかも昨年のウィンブルドン決勝でも相まみえた両者であり、そのときはフルセットの末にジョコビッチが優勝を決めた。
今年の決勝はいったいどんな熱い戦いとなるのか、試合を楽しみにしているファンも多いことだろう。であるならば、ここはぜひIBM Slamtracker を手元のタブレットで開き、データを眺めながら観戦してはどうだろうか?テニスの試合の新しい楽しみ方を発見するかも知れないよ。本業のビジネス・アナリティクスを、スポーツにまで広げて提供してくれたIBMに感謝したいところだ。
Amazon Campaign

関連記事
-
-
スポーツ業界にデータ革命の波|NHK新番組「スポーツデータ・コロシアム」が面白い
NHK-BS 新番組「スポーツ・データコロシアム」 先日NHK-BS1 で放送が始まった新番組「ス
-
-
アスリートとお金|有望産業としてのプロスポーツビジネス
いよいよ東京五輪が始まり、改めて注目されるのが今後のスポーツとお金の関係だ。とくにプロスポーツビジネ
-
-
デロイト・フットボール・マネーリーグ最新版:欧州サッカーチームの経営学
デロイトが最新のレポート "Football Money League 2015" を発表した。これ
-
-
サッカー・データ革命の時代に読んでおくべきこの5冊
データ革命が加速する世界最先端の現代サッカー 「ワールドカップの閉幕、そしてデータドリブン・サッカ
-
-
The 2015 Daily chart Advent calendar by The Economist
Economist 誌が毎年行っている恒例の "Daily chart Advent calenda
-
-
箱根駅伝「幻の区間賞」と関東学連チーム出場の是非
来年もまた正月から箱根駅伝にくぎ付けとなってしまう、そんな人も多くいることだろう。二日間に渡るこれだ
-
-
米国一番人気アメリカン・フットボールの経営学:戦力均衡のリーグ運営
アメリカで最も人気のあるスポーツと言えば、アメフト(NFL)がナンバーワンなのである。野球(MLB)
-
-
お正月に見た映画『スラムダンク』にやっぱり涙と鼻水が止まらない
今年の正月には、あの伝説的人気漫画『スラムダンク』が映画化された『The First Slam Du
-
-
ワールドカップ決勝へ|ラグビー名将エディー・ジョーンズの勝負哲学
ラグビー・ワールドカップが面白い。まったくもってニワカなんですが、ルールが分かるとラグビーってこんな
-
-
フェイスブックのパーソナルデータが明らかにする、米国スポーツチームのファン境界線はココだ。
これまで何度か書いてきたが、フェイスブックのデータサイエンスチームというのは、いつも興味深いデータを