ニューヨーク・タイムズが選ぶ、今年絶対に行きたい世界52ヶ所:2015年版
昨年「ニューヨーク・タイムズが選ぶ、今年絶対に行きたい世界52ヶ所」で書いたように、同紙では毎年1月に、今こそ行きたい場所52ヶ所をリストアップしている。その今年版、”52 Places to Go in 2015” がついに発表されましたね!
今年はここが1位に選ばれるのではないかと個人的に予想していたキューバ。残念ながら2位でした!いや、それでも、僕としてはやっぱり早いとこキューバには行っておかねばならないと思うのである。米国との関係が急に改善の兆しを見せている同国には、今のうちに行かないとすぐにアメリカ人観光客の群衆で埋め尽くされてしまうと思うのだ。行きたいね、キューバ!

photo credit: marcoderksen via photopin cc
続いて個人的に気になっているのが、第22位に選ばれたスリランカだ。僕がこの国を訪れてみたいと思っているのは、この島に神々が棲んでいるから、だけではない。「あらためて国際大学(IUJ)の紹介:留学生の出身国」でも紹介したように、本学ではスリランカから来日している政府派遣留学生が数多く学んでいるのだ。そして、僕が現在修士論文を指導しているなかにもスリランカの学生がいる。つまり僕にとっては、まだ行ったことがないながらも非常に身近な国、それがスリランカという国なのである。
最新号の『CREA Traveller 2015 Winter』では、「神々に愛されたアジアの美しき島」という特集で、インドネシアのバリ島と、このスリランカに光を当て、ため息が漏れるほど美しい景色をいくつも見せつけてくる。日本人の間でも人気あるリゾートとなったバリ島に比べると、スリランカはまだそこまで観光開発されておらず、だからこそ、その土地から感じるそれこそ神々しいものがあるように思う。いいぞ、スリランカ。

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続いては、第30位に米国オレゴン州の小さな町ベンドがランクイン。だから言ったじゃないか、この町がものすごくイイぞって!詳しくは「オレゴン州の小さな町ベンドに酔いしれる」に書いたとおりだが、現在アメリカで進行中の「クラフトビール革命」の中心にいるのが、ここベンドなのだ。町中にはいくつもの麦酒醸造所があり、かつ続々と新しい企業が誕生している、非常に活気ある素晴らしき田舎町と言えるだろう。ニューヨークもサンフランシスコもいいけれど、今度アメリカに行くときにはぜひともオレゴン州へ、そしてベンドまで足を運んで欲しい。ビール好きはもちろん、そうでない人にとっても、この小さな町の居心地良さを実感することだろう。
(関連エントリ)
- アメリカのクラフトビールは実は美味しいんです
- 日本のクラフトビールは新潟がアツいんです。ご存じでした?
- 夏本番。今年はぜひ美味しいクラフトビールを飲もう!
- 日本の美味いクラフトビールを飲もう!ヤッホーブルーイングの「インドの青鬼」がいいぞ
それに続くのは、第33位のソウルだ。ニューヨーク・タイムズ紙も書いているように、2014年3月に完成したばかりの東大門デザイン・プラザ(DDP)、それが今のソウルの一番のみどころだ。だから、僕もその最新の建築を見ようと、昨年の夏にソウルを何年かぶりに訪れたところなのだ。はっきり言って、これはもう衝撃である。あの東大門市場が、すなわち露天商の屋台が立ち並んでいたあの市場広場が、こんなにモダンになるなんて!ちなみに、この建築を見てピンとくる方も多いだろうが、設計はザハ・ハディド。そう、2020年東京オリンピックのための新国立競技場を設計したあの建築家なのである。昨年末に開催された東京オペラシティのハディド企画展にも行ってきたが、こちらもまた充実した展示となっていた。数多の批判も含めてだが、いま世界で最も注目されている建築家であろう。
そして第35位には、われらが Shikoku が登場だ!一都市や一県ではなく「四国」として括っているあたりに、この地域がお遍路を代表とする周遊観光に特徴があることが伝わってくるように思う。僕自身も「うどん県。それだけでもすごい香川県」で書いたように、一昨年の夏に、高知県から香川県までぐるりと四国を半周してきたところだ。讃岐うどんはもちろんのこと、直島を中心に開催された瀬戸内国際芸術祭を思い切り満喫することができた。この芸術祭の次の開催は来年の夏、ぜひまた行きたいね。

photo credit: shibuya246 via photopin cc
そして第51位には、あのアゼルバイジャンのバクーが来ましたよ!馴染みのないこの国を僕が知ったのは、留学時代の友人にこの国から来ていた学生がいたからだ。経済成長が続く新興国の一つで、カスピ海に面した地政学的に重要な場所に位置し、オイルが出ることもあって、いま世界から注目が集まる国である。外資系ホテルの進出も相次ぎ、都市開発が一気にすすんでいるようだ。観光としては旧市街が見どころらしいのだが、その周辺さえも今後数年間で様変わりしてしまう可能性が高い。だからこそこの街も、いま行っておきたい場所なのだ。書籍『日本人の知らないアゼルバイジャン』が、現在Kindle版が大幅セール中なので、この国に少しでも興味があれば一読してみてはどうだろうか。アゼルバイジャンとその首都バクー、注目です。
というように、今年のニューヨーク・タイムズのセレクションも、行ってみたい国と都市ばかりがリストアップされており、気分を高揚させる。今年どんな海外旅行をしようか考えているならば、同紙の今回の特集 ”52 Places to Go in 2015” も参考にしてみてはどうだろうか。そして海外ホテル予約なら、世界最大の旅行予約サイトExpediaか、10泊するたびに1泊無料となる
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