*

ニューヨーク・タイムズが選ぶ、今年絶対に行きたい世界52ヶ所:2017年版

公開日: : 最終更新日:2018/09/19 オススメ

毎年恒例のイベントといってもよいだろう、それがこのニューヨークタイムズ紙が選ぶ「今年絶対に行きたい世界52ヶ所」。“52 Places to Go in 2017” で掲載されている実に美しい写真や動画を確認して欲しいところだが、以下では簡単に今年の注目場所をピックアックしてみよう。

 

今年のランキング第1位に輝いたのが、カナダである。やはりアウトドア派にとっては、これほど冒険しがいのある国もなかなかないのであろう。自然豊かで綺麗な街並み。僕自身アメリカに留学していた時には隣国ということもあり、何度も訪れる機会のあった国だ。そのアメリカが今、次第に外国人にとって暮らしにくい環境となっている中、カナダへの移住や留学を考える人も増えている。これまでアメリカの陰に隠れて地味だったこのカナダという国だが、移民受け入れに積極的なその姿勢が、隣国の超大国アメリカの現在と極めて対照的であり、だからこそカナダの国策がいま大いに注目されている。

 

 

canada-1751464_640

 

 

 

第6位にランクインしたのはドゥブロヴニク(クロアチア)。残念ながら僕はまだ行ったことがないのだが、世界中から観光客を集める人気の世界遺産都市。日本人にとってはとくに、ジブリ映画「魔女の宅急便」のモデルともなった街であるという点が、憧れの場所ともなっている理由だろう。いつか絶対に行ってみたいね。

 

 

 

 

11位にはマラケシュ(モロッコ)が登場。僕もずっと行ってみたいと思っているモロッコだが、なかなか行く機会を見つけられない。しかしここモロッコも、長い歴史と独特の文化があり、それが多数の世界遺産を生んでいる背景にある。世界の多くの都市や国々がどんどんと均質化に向かう中にあって、モロッコという国の独自の特異性は多くの旅行者をひきつける。マラケシュの町が、われわれがイメージするものから変容してしまう前に、見ておかねばならないのかも知れない。

 

 

taj-mahal-366_640

 

 

 

15位には日本の大阪がリストアップされている。訪日外国人数の急増が日々ニュースとなる中、いまやリピーターの外国人の獲得競争が起こっている。北海道ニセコや新潟妙高はスキー客を集める一方で、都市観光とグルメで人気なのがこの大阪なのである。あのコテコテ感は大阪ならではあり、東京やシンガポールやバンコクでは味わえないものだ。実際に本学の留学生の多くも、大阪が大好き。東京に比べて経済の地盤沈下が著しい大阪・関西圏だが、外国人の注目はものすごく高く、そこに今後の可能性を見ているのではないだろうか。

 

lantern-1736702_640

 

 

 

19位にはマダガスカル。いやあ行ったことない場所ばかり並んで、ニューヨークタイムズのこのリストを眺めているだけで、とても旅行したい気分になる。日本人にとって、ガーナと言えばチョコレート、ブルガリアと言えばヨーグルト、と同じくらいに、マダガスカルといえばアイアイ、というのが第一印象だろう。それしかないというのが問題なのだ。それ以上のマダガスカルを見に、今年ははるばるこの島を訪れてみないか?

 

 

sea-1027999_640

 

 

 

26位にカザフスタン。ようやく僕も訪れたことがある場所が登場した。「中央アジア訪問記:天然資源に恵まれた大国カザフスタン」にも書いたように、僕は昨年、中央アジアのこの大国を訪れる機会があった。旧ソビエト連邦に属し、独立後は大統領の強力なリーダーシップのもと、豊富な天然資源を背景に急速な経済成長と遂げてきた。ふるくはシルクロードの交易路として栄えたこの地域が、いまどれだけ変貌したのか、ぜひそれを見にこの国を訪れてみて欲しい。

 

 

almaty-91219_640

 

 

 

49位に米国オレゴン州のポートランド。いまやアメリカで住みたい都市ナンバーワンにも挙げられるこの街は、環境都市としても知られる。ごみの分別とリサイクル、自転車レーンの整備、そして地産地消とオーガニックレストランの数々。そしてここはまたアメリカのクラフトビール革命の中心地でもあるのだ。以前に「アメリカのクラフトビールは実は美味しいんです」でも紹介したように、ここで火が付いたこの革命が、いま日本のビール市場に波及しているのである。美味いクラフトビールをぐびりと飲みに、この本場の街へ行ってみないか?

 

 

portland-841428_640

 

 

 

52位に琉球諸島。ずいぶんと前に行ったきりの沖縄。今年の夏くらいはまた行ってみたいと思うよね。青い海と青い空。海外まで行かなくても、沖縄にはそれだけ美しい自然がある。そしてもちろん伝統文化と郷土料理も。価格競争が激しくいまや極めて安価で行ける海外リゾートよりも、沖縄でしっとりとした休日を過ごすこともまた大きな贅沢と言えるだろう。ぜひもう一度行ってみようじゃないか。

 

okinawa-723246_640

 

 

 

というように、毎年毎年ニューヨークタイムズ紙のこの特集を読むたびに、もう一度どこかへ旅してみてくなる。そんな旅情をかきたてる名物特集の本年度版がこの“52 Places to Go in 2017” だ。ぜひお楽しみください。また海外ホテル予約なら、世界最大の旅行予約サイトExpediaか、10泊するたびに1泊無料となるHotels.comがお得でおすすめです。

 

 

Amazon Campaign

follow us in feedly

関連記事

今年買って本当に良かったモノ:暮らしを豊かにするホーム・アイテム5選

先日の「今年買って本当に良かったモノ:仕事の生産性を高めるオフィス・アイテム7選」に続いて、ホーム編

記事を読む

新潟を代表する日本酒・朝日酒造「久保田」の萬寿/翠寿/紅寿/千寿をとことん味わう

ご存じのように、新潟は日本を代表する酒の産地であり、米と水の美味さが相まって「端麗辛口」と呼ばれる味

記事を読む

今年の卒業・入学のお祝いに|おすすめの国語辞典・人気ランキング

今年もまた3月の卒業式、そして4月の入学式が近づいて来た。昨年はコロナによりことごとく中止となってし

記事を読む

グランドスラム初優勝を目指す錦織と大坂|データで観戦する全米オープンテニス

現在熱戦が繰り広げられている今年の全米オープンテニス、錦織圭と大坂なおみのそれぞれベスト8進出をかけ

記事を読む

うんち終了2日前:おすすめ企画展「トイレ?行っトイレ!~ボクらのうんちと地球のみらい」

「この夏休みどこか1か所出かけるとしたら、ここでしょ!」と、僕が激推しした「トイレとうんち展」が、い

記事を読む

データと恋愛とバレンタインデー

バレンタインデーの週末、みなさまいかがお過ごし予定でしょうか?昨年「バレンタインの統計学と経済学」で

記事を読む

2022年ニューヨークタイムズ紙が選ぶ世界の52ヶ所

毎年恒例、ニューヨークタイムズ紙が選ぶ、今年訪れたい世界の場所52ヶ所。2022年のリストはこちらの

記事を読む

超おすすめ:ノイズキャンセリング・ヘッドホンの最高品質 QuietComfort 35|発売されたばかりのBose最新作をさっそく飛行機で試してきた

Bose QuietComfort 35 を検討してみた ノイズキャンセリング機能がついたヘッドフ

記事を読む

科研費に採択されたら使いたい、研究と事務を効率化するクラウドサービスおすすめ2選

研究者にとって4月は特別な季節。それはもちろん日本のほとんどの大学で新しい学年が始まるから、だけでは

記事を読む

ゾクゾクするほどコワい人間のココロ|「怖い絵展」にもう行きましたか?

アートファン待望の「怖い絵展」が、いよいよ上野の森美術館で始まった。既にご覧になった方もいるだろうが

記事を読む

Amazon Campaign

Amazon Campaign

卒業・入学おめでとうキャンペーン|80年記念の新明解国語辞典で大人の仲間入り

今年もまた合格・卒業、そして進級・進学の季節がやってきた。そう、春は

食の街・新潟県南魚沼|日本一のコシヒカリで作る本気丼いよいよ最終週

さて、昨年10月から始まった2022年「南魚沼、本気丼」キャンペーン

震災で全村避難した山古志村|古志の火まつりファイナルを迎える

新潟県の山古志村という名前を聞いたことのある人の多くは、2004年1

将棋タイトル棋王戦第3局|新潟で歴史に残る名局をライブ観戦してきた

最年少記録を次々と塗り替える規格外のプロ棋士・藤井聡太の活躍ぶりは、

地元密着の優等生|アルビレックス新潟が生まれたサッカーの街とファンの熱狂

J2からJ1に昇格・復帰したアルビレックス新潟が今季絶好調だ。まだ4

【速報】ついに決定|14年ぶりの日本人宇宙飛行士は男女2名

先日のエントリ「選ばれるのは誰だ?夢とロマンの宇宙飛行士誕生の物語」

3年ぶりの開催|シン魚沼国際雪合戦大会で熱くなれ

先週末は、コロナで過去2年間見送られてきた、あの魚沼国際雪合戦大会が

国語の入試問題なぜ原作者は設問に答えられないのか?

僕はもうはるか昔から苦手だったのだ。国語の試験やら入試やらで聞かれる

PAGE TOP ↑