2015年ことしのベストセラー|紙書籍編
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オススメ書籍
先日の「ベストセラー電子書籍編」に続き、今回は本ブログ経由でよく読まれた紙の書籍編を紹介しよう。以下10冊をランキング上位から並べている。
本記事の目次
第1位 はじめての統計学
第1位に輝いたのはこの鳥居康彦『はじめての統計学』。そしてなんと、上位10冊のうち4つまでが統計学(うち3冊は教科書)という結果となった。今年も変わらず統計学に対する関心が継続しているのを実感する。「今からでも遅くない|しっかり学ぶ統計学おすすめ教科書と関連書15選」では、その他の教科書やオモシロ統計学本も紹介しているので、ぜひご参考に。
第2位 統計学入門
第3位 統計学をまる裸にする
第4位 できる研究者の論文生産術
「できる研究者の論文生産術:How to Write a Lot」の中で紹介したこの一冊が4位にランクイン。本書は原著も非常におすすめの “How to Write a Lot: A Practical Guide to Productive Academic Writing” を翻訳出版したもの。英語論文を書くのなら、原著で読んではどうだろうか?
第5位 数学の大統一に挑む
「NHKの数学ミステリー白熱教室がおもしろい|数学の大統一に挑む」で紹介したNHKの最新「白熱教室」は大きな話題となった。残念ながら見逃してしまった方は、番組で講師を務めたフレンケル教授自身のこの著作『数学の大統一に挑む』をぜひお楽しみください。
第6位 自然科学の統計学
第7位 「サル化」する人間社会
「ゴリラ研究者にして京都大学新総長・山極寿一『「サル化」する人間社会』が、もんのすごく面白かった」で紹介した一冊。いま僕がもっともやりたいことの一つが、野生のゴリラを見に行くこと。それくらいゴリラに興味をもってしまったのである。そう言えば今年は「イケメンゴリラ」も大きな話題となりましたね。いまゴリラが熱い!
第8位 「ジャパン」はなぜ負けるのか
「サッカー・データ革命の時代に読んでおくべきこの5冊」でリストアップした5冊のうちの一つ。スポーツを統計学・経済学の視点から見るという新しいアプローチとその魅力が伝わる内容であり、おすすめの一冊。最新のスポーツ統計学全般については「スポーツの統計学|データ・サイエンティストたちのゲーム分析」にまとめたのでご参考まで。
第9位 完全なるチェス
「米ソ冷戦に翻弄された天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーの生涯」でおすすめした本作は、チェスにも長けた将棋棋士・羽生善治が「チェス界のモーツァルト」と称賛したボビー・フィッシャーの波乱万丈の人生を綴ったもの。NHK-BS特集が再放送されたこともあって今年再び注目を集めた。
第10位 科研費獲得の方法とコツ
「『科研費獲得の方法とコツ』は、科研費申請予定の研究者必携の一冊」で紹介した本書。唯一にして最高のガイドブックであり、まさに研究者必携の一冊だと思う。
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